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JAたがわアスパラ部会で生産販売反省化を開催
更新日:2024年1月5日更新
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令和6年産の春芽の収量・品質向上を目指して
令和5年11月28日にJAたがわアスパラ部会の生産販売反省会が開催されました。
反省会では、その年における生産販売の課題を見直し、次作に向けた協議を行っています。
同部会は単価の高い2月~5月に春芽の出荷量増加を目指しています。アスパラガスは1月以降に二重被覆し、地温を高めることで、春芽の増加や寒害などによる下級品の発生割合を減らすことができます。しかし、二重被覆による費用対効果については確認できていませんでした。
このため、田川普及指導センターでは、二重被覆の方法による収量向上や下級品の発生抑制効果の違いについて現地試験を行いました。
ハウスサイドのみの二重被覆では、収量13%の向上、下級品の発生割合を30%抑制できた一方で、ハウスサイドと天井の二重被覆では、収量25%の向上、下級品の発生割合を10%抑制することができました。しかし、売り上げ増加金額から被覆資材の導入コストの回収年数を試算したところ、ハウスサイドのみの二重被覆は約5年、ハウスサイドと天井の二重被覆は約20年かかることが分かりました。これらの結果を反省会で報告し、生産者からは導入コストの面から、ハウスサイドだけでも被覆を徹底し、保温管理に努めたいという声が挙がりました。
普及指導センターでは、今後もアスパラガス生産における春芽の収量・品質向上を目指して、技術指導に努めていきます。