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田川地域農振協園芸畜産部会が視察研修会を開催
更新日:2023年11月1日更新
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地域資源循環型エコ肥料について学ぶ
令和5年10月13日に、田川地域農業振興協議会園芸畜産部会(管内の市町村、JA、普及センター等で構成)は、園芸品目における化学肥料の使用量および肥料費の削減を目的とする視察研修会を開催しました。今回、JA全農ふくれんが福岡市と連携して開発した肥料「e・green」について学び、生産現場での活用に向け検討を行うため、この肥料を製造する大日本産肥株式会社(北九州市門司区)を訪問しました。
担当者より「e・green」が開発された背景、肥料特性、県内での栽培試験結果および生産現場での活用状況に関する説明を受けた後、工場での製造工程を見学しました。本研修会を通し、「e・green」は福岡市の下水処理施設で回収されたリン酸および県産堆肥を原料としている「地域資源循環型エコ肥料」であり、価格は既存の化学肥料と比べて1袋(20kg入り)あたり1,000円程度安く、従来の下水汚泥肥料と異なり重金属等の混入がないこと、県内の園芸品目産地において活用が始まっていること等を学ぶことができました。
研修会終了後には、参加者から「e・greenを生産現場で実際に使って、作物の生育を見たい」という声が聞かれ、今後、園芸畜産部会では管内の生産現場での活用に向け、肥料展示ほを設置する予定です。
普及指導センターでは、部会活動を通し、田川地域の園芸畜産分野の発展を支援していきます。