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高校生向け就農講座を開催
田川地域の農業を知ろう
令和5年10月23日、県立田川科学技術高等学校農業食品科植物専攻の2年生を対象に、就農講座を開催しました。この講座は、農業を職業選択の一つとして意識してもらうことを目的に、平成30年から取り組んでいるものです。
講座では、初めに、普及指導センターから田川地域の農業の現状について説明し、その後、若手農業者2名が講師となり、農業への思いや現状について話していただきました。
田川市の日高敦則氏は、非農家出身で、雇用就農から耕作放棄地を開墾して自営就農に至った7年目の多品種ブドウの生産農家です。常に上を目指して挑戦することの大切さ、やお客さんの反応が励みになること、農業のやりがい等を話されました。
添田町の高瀬寛人氏は、農業大学校在学中にトルコギキョウ生産者の道を目指し、糸島市の花農家での研修を経て、就農と同時に実家の経営を継承した農家です。就農当初の失敗に学んだ経営上のこだわりや4Hクラブ活動の楽しさ等を話されました。
また、高校生へのメッセージとして、日高氏は人の話を聞くこと、知らないことは恥ずかしがらずに聞くこと、高瀬氏は辛いことでも全力で取組むことが大切だと語られました。
講座後のアンケートでは「今回の話を聞いて農大への進学意欲がより強くなった。」「農業者の話を聞いて、将来農業関係の仕事をしてみたいと思った。」などの意見があり、進路の選択肢として農業への関心が高まった様子でした。
田川普及指導センターは、今後も農業関係高校との連携を深め、新規就農者確保に向けた取り組みを推進していきます。