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自然ふれあい観察会in那珂川「ふれてみよう!水辺のいきもの、のぞいてみよう!山のいきもの」を開催しました!

更新日:2022年10月18日更新 印刷

活動報告

 筑紫・糸島地区地域環境協議会(事務局:福岡県筑紫保健福祉環境事務所)では、楽しみながら自然環境について理解を深めていただくことを目的に、「自然ふれあい観察会in那珂川」を開催しました。

 自然ふれあい観察会は、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催です。

 今回は、「ふれてみよう!水辺のいきもの、のぞいてみよう!山のいきもの」をテーマに、水辺の生きもの調査と野生生物の映像鑑賞を行いました。

 数日前まで気温が低かったため、川の水が冷たいのではないかと心配していましたが、開催当日は天候に恵まれ、水辺の活動には絶好の日和となりました。

  ・開催日時 令和4年10月1日(土曜日) 9時30分から12時25分

  ・開催場所 中ノ島公園(那珂川市市ノ瀬445-1)

  ・参加者数 24名(大人13名、子ども11名)

  ・講師 福岡県保健環境研究所 環境生物課 専門研究員 中島 淳氏(水辺の生きもの調査)

       那珂川市自然環境観察員 比嘉 正氏(野生生物の映像解説)

1 水辺の生きもの調査

 まずは中ノ島公園内を流れる那珂川に入り、水の中の生きものを捕まえました。

 石の下流側から網を入れて石を持ち上げると、石の下に隠れていた生きものを捕まえることができます。

活動の様子1活動の様子2活動の様子3

 

 ヘビトンボやカワゲラの幼虫が多く見られました。どちらもきれいな水にすむ生きものです。

 最初は見慣れないヘビトンボに驚いて触れない参加者もいましたが、だんだん慣れてきたようです。どの参加者も時間いっぱい楽しそうに生きものを探していました。

活動の様子4水生生物1アカザ

写真左:

網の中には木の枝や葉っぱもたくさん。生きものはいない?よ~く見てみると、、、いるいる!

写真中央:

カワゲラ(中央)、ヘビトンボ(右)

写真右:

アカザという珍しいナマズの仲間。環境省レッドリスト2020において絶滅危惧種に指定されています。

普段から生き物を捕まえたりするのが好きなお子さんが捕まえました!講師陣も大喜びです。

 

 最後に、捕まえた水生生物の種類数で「水の汚れ」を、魚の種類数で「環境の豊かさ」を判定します。

同定1同定2同定3

 写真(左・中央・右):捕まえた生きものの名前は何かな?何点の生きものかな?

 今回の調査の結果、「きれいな水」で「とても豊かな自然が残る環境」という結果となり、那珂川の水がきれいなことと自然の豊かさが保たれていることがよくわかりました。

 最後の質疑応答では、トンボ(ヤゴ)に関する質問が多く出ました。

 今回多く見つかったヘビトンボは、幼虫の間水の中で暮らしますが、成虫になると陸に上がるそうです。土の中でサナギになるため、川辺を全てコンクリートで固めてしまうとヘビトンボは成虫になれない、といった説明が講師からありました。

 自分達が直接触れた生きものの暮らしが川辺の環境保全と密接に関わっていることを実感していただけたようです。

2 野生生物の映像観賞

 次に、中ノ島公園内の四季彩館で、五ケ山ダム湖内倉谷ビオトープで撮影された野生生物の映像を鑑賞し、那珂川市自然環境観察員リーダーの比嘉先生に解説していただきました。 

 冒頭で、那珂川市環境課の方から、自然環境観察員制度について説明がありました。3つのチームに分かれ、那珂川市の動植物の生育・生息状況、地質等について調査を行っているそうです。

 現在、18名が活動されているそうですが、まだ空きがあり、市外の方でも登録ができますよ、とのご案内もありました。

 

 前半は夜の暗闇で撮影された映像です。

 暗闇の中でいくつもの目が光り動いています。イノシシの親子です。参加者から「あっ!」と嬉しそうな声が聞かれました。

 アライグマが何かエサになる生きものを見つけて飛び掛かり引っ張って捕まえている映像に、大人も子どもも熱心に見入っていました。

 別のカメラで捉えた映像では、鳥類(アオサギ、トビ、ノスリ等)の姿が見られ、40センチほどの大きな魚を足で掴んでいるミサゴ(環境省レッドリスト2020 準絶滅危惧種)の姿も見ることができました。

 無人カメラのおかげで、なかなか近くで見ることのない野生の鳥が警戒することもなく普段の姿を見せてくれました(カメラにちょっかいを出すホオジロの姿も!)。

 映像だけでなく音も記録されているので、静かに思える夜の森の中ですが、虫の音や何かの生きものの動く音など、見えないけれど様々な生きもの達がそこに生きている音がします。

 すぐそばで生きものたちの暮らしをのぞき見ているような感覚になりました。

野生生物1野生生物2野生生物3

 写真(左・中央):

 講師の比嘉先生と那珂川市環境課の方から説明がありました。

 ダムの役割と必要性、ビオトープが設置された経緯などについても説明がありました。

 写真(右):熱心に映像を観賞しています。

 

 最後に、今日の体験を通じて「生物多様性を守るために一人一人ができること」を考えていただけるよう、啓発のチラシやエコバッグ、記念の缶バッヂをお配りして終了となりました。

3 参加者の声

 ・きれいな川を未来に残していきたいと思いました。

 ・実際に水の中の生きものに触れることで、写真で学ぶよりも記憶に残る経験ができ、素晴らしい活動であると感じました。

 ・川の中の生物には普段触れる機会がないので貴重な経験をありがとうございました。

  「見えていない」ということを感じました。

 ・小さな生きものが生きているのを体験から感じられて勉強になりました。

 ・初めて魚や虫などをつかまえたり観察できたからすごく楽しかった。

  これからは自然に優しい行動を心がけたいと思った。

 ・五ケ山ダムの動物の話が聞けてよかった。

 ・生物多様性の重要性を理解できた。ビオトープの動物も貴重な映像でした。

 このほかにも、「楽しかった」、「面白かった」、「うれしかった」、「感動した」といった感想をいただきました。

 

 参加者の皆様、講師の先生方、御協力いただいた皆様、ありがとうございました。

皆様のご意見をお聞かせください。

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