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ICT活用工事
建設産業においては、今後の熟練技術者の退職等による労働力不足や若手技術者の入職の減少等による将来の担い手確保が大きな課題となっています。
これらの課題に対して、福岡県県土整備部では「ICT活用工事」等の施策を建設現場に導入することによって、生産性や品質、安全性の向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取り組みを進めています。
福岡県県土整備部 ICT活用工事試行要領を改定しました。
※主な改定内容は以下のとおり
・地盤改良工にサンドコンパクションパイル工を追加
・小規模土工の廃止(掘削は土工1000m3未満へ統合)
・「3次元出来形管理・3次元データの納品の費用、外注経費等の費用」について、計上できる出来形管理の種類及び手法を明確に記載
・構造物工(橋梁上部)の3次元起工測量の削除
・別表1(準用する積算要領)、別表2(準用する基準等)及び別表3(ICT施工技術の具体的内容)の見直し
1.試行対象ICT活用工事
以下のいずれかの工種を含む工事を対象とします。
(1)土工1000m3以上
掘削工(河床等掘削含む)、盛土工(施工幅員4m 以上)、法面整形工
(2)土工 1000m3 未満
掘削工、盛土工(施工幅員4m 以上)、法面整形工
(3)作業土工(床掘)
床掘工
(4)舗装工
アスファルト舗装工、半たわみ性舗装工、排水性舗装工、透水性舗装工、グースアスファルト舗装工、コンクリート舗装工
(5)河川浚渫工
浚渫船運転工
(6)付帯構造物設置工
コンクリートブロック工(コンクリートブロック積、コンクリートブロック張、連節ブロック張、天端保護ブロック)、緑化ブロック工、石積(張)工、側溝工(プレキャストU型側溝、L型側溝、自由勾配側溝)、管渠工、暗渠工、縁石工(縁石・アスカーブ)、基礎工(護岸)(現場打基礎、プレキャスト基礎)、海岸コンクリートブロック工、コンクリート被覆工、護岸付属物工
(7)法面工
植生工(種子散布、張芝、筋芝、市松芝、植生シート、植生マット、植生筋、人工張芝、植生穴、植生基材吹付、客土吹付)、吹付工(コンクリート吹付、モルタル吹付)、吹付法枠工、落石雪害防止工
(8)地盤改良工
路床安定処理工、表層安定処理工、固結工(中層混合処理、スラリー撹拌工)、バーチカルドレーン工(ペーパードレーン工)、サンドコンパクションパイル工
(9)舗装工(修繕工)
切削オーバーレイ工、路面切削工
(10)基礎工
矢板工(仮設は除く)、既製杭工、場所打杭工
(11)擁壁工
擁壁工
(12)構造物工(橋梁上部)
鋼橋上部 、コンクリート橋上部
(13)構造物工(橋脚・橋台)
橋台工、RC橋脚工
(14)コンクリート堰堤工
コンクリート堰堤本体工、コンクリート側壁工、水叩工
(15)港湾浚渫工
ポンプ浚渫、グラブ浚渫、硬土盤浚渫、砕岩浚渫、バックホウ浚渫
2.試行要領
福岡県県土整備部 ICT活用工事試行要領
【改定履歴】
福岡県県土整備部 ICT活用工事(港湾浚渫工)試行要領
【改定履歴】
3.様式等
参考に様式を掲載しますので、ご活用下さい。
・工事打合せ簿・ICT活用工事計画書・ICT活用施工範囲図・3次元設計データチェックシートについては、県土整備部発注工事に関する各種様式の「00【標準:受注者用】工事関係書類」に掲載
4.試行工事アンケート
試行対象工事について、アンケート調査を実施する場合、調査へのご協力をお願いします。
5.関連情報
- 国土交通省