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1類(行政・教育行政・警察行政)専門試験
更新日:2020年4月28日更新
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〔例題1〕
国際社会における越境的な問題に関する次の記述のうち妥当なのはどれか。
1.国境管理を廃止した欧州連合は,自由な人,モノ,カネの動きが拡大することに伴い,麻薬取引,人身売買などの越境的犯罪が広がる可能性が高まったため,1999年に欧州連合域内の捜査権と逮捕権を独占するインターポールを創設した。
2.グーグル社は,2010年に中国政府からの検閲要求を受け入れて中国市場への進出に成功した。このことは,中国政府が事業者の管理するソフトウェアを通じて,検閲や盗聴などを行ってきたことを裏付けるものと考えられている。
3.国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)により,日本から外国に子を連れ去られた場合,双方の国の中央当局を通じた国際協力の仕組みを通じ,相手国から子を連れ戻すための手続を進めることが可能となっている。
4.プラスチックによる海洋汚染が世界的な問題となっている。2018年のG7サミッ トで,2025年までにプラスチックの製造と使用を禁止することを宣言した「海洋プラスチック憲章」が参加した全ての国に承認された。
5.難民条約は,難民を,内戦によって平穏な生活ができないことを理由に国籍国内のキャンプ等で現に生活している者と定義している。ドイツは,この定義にかかわらず,シリア内戦でシリアから逃れた人々を難民として受け入れている。
(正答:3)
〔例題2〕
(正答:2)