本文
ホットな消費者ニュース 2023年1月号
更新日:2022年12月19日更新
印刷
人手不足や事業者の倒産で放置されることも…
工事代金の前払いに気をつけて!(北九州市立消費生活センター)
相談事例
- 3か月前に、数軒隣の家で工事をしていると言う事業者が来訪した。我が家では、以前から、外壁が気になっていたので、事業者に勧められるままに150万円で外壁塗装の契約をした。事業者が資材の手配をするというので、すでに100万円を前払いしている。足場を組んでこれから工事という状態なのに、なかなか工事が始まらない。数日前まで電話連絡はとれていたが、今は電話にも出ない。会社の所在地を見に行ったが、それらしき建物もなかった。だまされたのだろうか。 (60歳代女性)
アドバイス
-
契約金額の前払いには、人手不足や契約相手の倒産などで、サービスが受けられないリスクがあります。高額な契約の場合は、特に、相手の信頼性について十分検討しましょう。
-
事業者を選ぶときは、実績のある事業者か、国に登録された住宅リフォーム事業者団体に加盟しているかなど、さまざまな観点から検討することが大切です。
-
費用の全額前払いは避けましょう。工事の進捗段階に応じて分割して支払う場合も、できるだけ完成後の支払いを主にした契約にしましょう。
-
不審な勧誘を受けたり、不安を感じた場合は、消費生活センターに相談してください。
マッチングアプリをきっかけとする投資詐欺にご注意!(行橋市広域消費生活センター)
相談事例
- マッチングアプリで知り合った相手から、暗号資産による海外投資サイトを紹介された。運用を始めた当初、運用画面上では順調に利益が上がっていた。しかし、資金の増額を断ると、相手から連絡が来なくなり、投資サイトにもアクセスできなくなり、多額の借金だけが残った。
アドバイス
-
マッチングアプリを利用する際には、事前に規約などを確認することが大切です。規約に違反する行為や疑わしい行為を持ちかけてくる相手は避けたほうがよいでしょう。
-
海外の事業者の場合、連絡が取れなくなると、被害回復は極めて困難です。また、投資サイトに登録した個人情報を悪用される恐れもあります。
-
日本で金融商品取引を行う場合、海外の事業者であっても金融商品取引業の登録が必要です。登録業者は金融庁のWEBサイトで確認できます。