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ホットな消費者ニュース 2020年10月号
更新日:2020年9月30日更新
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(事例1)排水管の高圧洗浄『地域一斉工事』 のチラシにご用心! (福岡市消費生活センター)
相談事例
- 先日ポストに、「一戸建てにお住いの方を対象に、排水管洗浄を地域一斉工事により格安で実施させていただきます。」というチラシが入っていた。通常は、3万円~5万円程度の料金がかかるが、 地域一斉集中工事を行うことで経費が削減でき、個別に依頼した場合より大幅に安くなる、という内容だった。また、3年以上洗浄せずに放置すると、悪臭がするほか、害虫や細菌の温床になることや近隣や公共物への浸水を招くおそれがあるとも書かれていた。地域一斉と書いてあるが、必ず申し込まないといけないのか。
アドバイス
- 「地域一斉工事」などの記載があると、市役所と関係のある工事と思われがちですが、宅地内の排水設備は個人の所有物であるため、その清掃や点検などを市役所が業者に委託することはありません。
- 排水口のつまりや悪臭など、気になる箇所がある場合は、自治体の指定工事店の中から複数の見積もりをとり、比較検討しましょう。
また、見積もりを依頼する際は、見積もりをしてもらうことが無料かどうかを事前に確認しましょう。 - チラシで 「高圧洗浄料金○○円」 とうたっていても、1箇所当たりの料金で、実際は費用が高額になったり、他の工事の勧誘を受けたりする事例もあるので、注意してください。
(事例2)通信販売は利用の前に記載事項をよく読みましょう! (飯塚市消費生活センター)
相談事例1
- ネット通販で初回無料のサプリを購入した。購入回数の縛りがないので解約の電話をしたがつながらなかった。2度目の商品が届いたので「クーリング・オフをする」とメモを入れて返品したがその後も商品が届く。
相談事例2
- ネット通販で車の部品を注文し、銀行振り込みをしたが入金後から連絡がつかない。注文した時の画面には「3日後に発送」と記載があったが商品も届かない。
アドバイス
- 新型コロナウィルス感染症拡大を受け、インターネット通販を含めた通信販売に関するトラブルが増加しています。
テレビ、カタログ、インターネットなどの通信販売には法律上クーリング・オフの適用はなく、申し込みの前に返品特約などを確認することが大切です。特にインターネット通販のトラブルに遭わないためには、所在地が記載されているか、不自然な日本語が使われていないか、極端に安くないか、支払い方法が個人名義の口座への銀行振り込みのみではないかなどを確認しましょう。怪しい場合は利用をやめましょう。