本文
ホットな消費者ニュース 2020年7月号
更新日:2020年6月24日更新
印刷
(事例1)簡単に儲かるような副業はありません! (久留米市消費生活センター)
相談事例
- 新型コロナウイルス流行のため、仕事が自宅待機になり収入が激減した。ネットで副業を調べたところ、「相談相手をするだけで高収入を得られる」という副業サイトがあり、無料だったので登録をした。
すぐに相談者を紹介され、サイトで相談に乗って親身に回答したところ大変感謝され、サイトが払う謝礼だけでなく、あなたに直接お礼したいと高額な金額を提示された。
ただそれを受け取るためには、そのサイトのポイントを購入してサイト内で手続きをする必要があり、その費用はお礼とは別に払うとの言葉を信じ、ポイントを買って手続きをした。
すると、今度はまた別の手続きが必要と言われ、何度もお金を払ってポイントを購入し、何度も手続きした。度重なるポイントの購入で貯金もなくなり、もうお金が無いのでポイントが買えないとメールをすると、相談者から返事が来なくなった。騙されたのでしょうか?
アドバイス
- このケースは、サイト業者に雇われた“サクラ”が“相談者”になりすまし、サイト業者へポイント代の支払いを続けさせる悪質商法の「サクラサイト商法」だと思われます。
このような被害を受けた場合、“相談者”が“サクラ”だったことの立証が困難なため、支払ったお金を取り戻すことは容易ではありません。 - 『お金儲けのノウハウと称する「情報商材」を買ったが、儲かるような内容ではなかった』『「元本保証、小額からの投資で30倍以上の高額配当」をうたう会社に投資をしたが連絡が取れなくなった』等、収入が減ったため副業をしようとした結果、逆にお金を失ったとの相談が増えています。
- 簡単に高額な収入が得られるような副業はありません。
- おかしいと思ったら家族や友人、消費生活センターへ相談しましょう。
(事例2)インターネット予約サイトで契約したホテルのキャンセルに注意! (行橋市広域消費生活センター)
相談事例
- 資格講座を受講するため、マンション型ホテルを海外のインターネット予約サイトで契約した。しかし、新型コロナウイルスの影響で資格講座が中止になった。そこで、事業者にキャンセルを申し出たが、私が契約したプランはキャンセル無料のプランではなかったため、事業者は宿泊費を全額請求した。全額支払わなければならないか。
アドバイス
- 海外企業が運営するホテルの予約サイトの多くは、格安な料金で提供する代わりに、キャンセル・返金や日程変更などの条件が国内の旅行代理店と異なり、一切できないケースがあります。
これらの条件をよく確認、納得した上で予約するようにしましょう。 - サイト運営者の基本情報(名称、住所、代表者、日本の旅行業登録有無等)や顧客対応窓口への問い合わせ手段等を確認しておきましょう。
- 不測の事態に備え予約画面を印刷し、清算が完了し契約が終了するまで保管しておきましょう。