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令和6年度 京築普及指導センター 活動情報

更新日:2025年2月4日更新 印刷

当普及センターの現地活動を記事にして、随時掲載しています。

No.1~10 活動情報

No.1 白ねぎの栽培管理講習会を開催

白ねぎの収量UPを目指して​

JA福岡京築美夜古白ねぎ部会は、4月16日に栽培管理講習会を開催し、25名が参加しました。部会では、新規就農者や作付を拡大する生産者が増えており、栽培面積が3年前と比較して2倍程度増加しています。

昨年度は、7月上旬の豪雨やその後の高温・乾燥で栽培が非常に難しく、多くの課題が見られました。このため講習会で、白ねぎ生産における土寄せの考え方や病害虫の対策などを説明しました。また、高収量者の栽培方法を優良事例として紹介し、収量向上のためのポイントを伝えました。

生産者からは、収量向上のための詳しい管理方法や夏場の雑草対策など、様々な質問が出され、生産に対する意欲が感じられました。次回は、圃場で作物を見ながら生産者同士が意見交換できる現地検討会の開催を予定しています。

普及指導センターは引き続き、関係機関と協力しながら白ねぎの生産拡大や収量・品質の向上を支援していきます。

No.2 夏秋ナス栽培管理講習会を開催

天候不順への対応をメインに​​

令和6年4月22日、京築地域の3か所にてJA福岡京築夏秋なす部会の講習会が行われ、16名の部会員が参加しました。

本年度は4月の降水量が多いため、ほ場作りが難しく、苗の定植が遅れることが懸念されました。そこで、講習会では、定植までの苗管理や定植後の活着促進対策をメインに定植から生育初期までの管理について説明しました。併せて、昨年度に散見された定植後の根傷み株の対策として、根の生育に良い土作りの考え方や発根促進剤のかん注を伝えました。

部会員からは、苗定植時の注意点や定植後の生育促進方法など、様々な質問が出され、生産に対する意欲が感じられました。

普及指導センターは引き続き、関係機関と協力しながら夏秋ナスの生産拡大や収量・品質の向上を支援していきます。

No.3 京築大規模土地利用型農業研究会の総会が開催

大農研が地域農業をけん引します

令和6年4月25日、京築大規模土地利用型農業研究会の総会が開催され、会員や関係機関等約20名が出席しました。本研究会は、おおむね10ヘクタール以上の経営規模を持つ農業者で構成され、自己研鑽を図り、地域農業の発展に寄与することを目的に活動しています。

総会では、令和5年度の事業報告・収支決算に加え、令和6年度の取組として、鳥獣害対策についての研修会や、京築管外への視察が事務局から提案され、全て承認されました。

また、同日に農林業総合試験場病害虫部から講師を招き、水稲の主要害虫であるイネカメムシの対策に関する研修会を開催しました。イネカメムシによる水稲の加害は京築地域で問題となっていることから、防除方法等について活発な意見交換がなされました。

普及指導センターは、今後も国や県の施策や栽培管理に関する情報をタイムリーに提供することで、会員の農業経営の発展を支援していきます。

No.4 苅田小学校の小学生が大豆について楽しく学ぶ

 令和6年5月27日、苅田町立苅田小学校の3年生約100名を対象に総合的な学習の一環として、普及指導センター職員が大豆についての授業を行いました。

授業では、福岡県の大豆生産量や大豆から作られる食べ物、福岡県農林業総合試験場が開発した新品種「ふくよかまる」の特徴、大豆の育て方や大豆栽培で使用する機械(トラクター)について、写真やグラフを使いわかりやすく説明しました。

授業の中で行われた大豆に関するクイズ形式の説明については、生徒が回答の正誤に一喜一憂する姿がみられました。また、生徒からは県内の主要な大豆品種「フクユタカ」に関して、栽培時期や名前の由来、味、収穫方法等の様々な質問が出ており、今回の授業を受けたことで大豆についての関心が高まった様でした。

普及指導センターは今後も次世代を担う子供たちへの食育に取り組み、地域農業への理解を深めるための支援を行っていきます。

No.5 令和6年度産盆出しケイトウの定植が完了

今年はケイトウの育苗が大成功

京築管内では、令和6年度産のお盆出しケイトウの定植が5月末から始まり、6月上旬に最盛期を迎えました。連日の雨により畝立てが困難となり、定植の遅れが懸念されましたが、晴天が続いた5月中旬に畝立てが行われ、5月末には無事に定植に取り掛かることができました。

昨年から、管内では不安定な育苗による品質及び出荷率の低下が課題となっており、京築普及指導センターでは、「苗半作」(育苗が作物の品質を左右すること)をモットーに適切な育苗管理の指導を重点的に行いました。

普及センターでは、ケイトウ育苗マニュアルを作成し、講習会や巡回を通して、生産者に適切な育苗管理技術が浸透することを目指し、現地指導を行ってきました。

その結果、自家育苗、JA共同育苗ともに良質な苗が生産されました。

今後は引き続き、講習会や巡回を通して定植後の管理や梅雨対策等の指導を徹底し、ケイトウの高品質化、収量向上に向けて引き続き活動を続けていきます。

No.6 非選択性除草剤の省力散布を実証

散布水量は約20分の1へ

 令和6年6月19日に築上町の大豆作付前ほ場にて、ラウンドアップマックスロード専用ノズルULV5の実証を行い、生産者やJA全農ふくれん、JA福岡京築などが参加しました。

作物作付前の非選択性除草剤散布は次期作物栽培を行う上で重要な作業ですが、散布水量が10aあたり100Lとなっている剤が多く、作業負担が大きいのが現状です。しかし、ラウンドアップマックスロード専用ノズルULV5を使用することで、散布水量は10aあたり5Lにすることが可能となり、給水回数や給水時間の短縮が期待されます。

実演会では、農薬メーカーより「専用ノズルULV5」「作業速度」「除草効果」について説明があり、乗用管理機による散布を行いました。生産者からは「除草効果が同等で給水量や給水回数が少なく済むのは魅力がある」との意見がありました。

普及指導センターは引き続き、関係機関と協力しながら雑草低減に向けて、播種前に部会等へ情報提供していきます。

No.7 水田の畦畔管理の優良事例を学ぶ

豊築集営連でオペレーター研修会を開催

6月25日に、豊築地域集落営農組織連絡協議会(豊築地区の集落営農組織43組織が加入)主催で「水田畦畔管理に関するオペレーター研修会」が開催され、各組織の役員、関係機関約43名が参加しました。集落営農組織は水田農業の担い手として多くの水田を管理していますが、夏場の水田畦畔等の草刈り作業の労力軽減と事故の予防が課題となっており、今回の研修会が開催されました。

研修会では、農機メーカーから法面の草刈機であるスパイダーモアの効果的な使い方の説明と畦畔での草刈の実演がありました。傾斜のある法面もきれいに除草することができ、参加者から高評価でした。また、刈払機の点検のポイントやよく起きる故障と予防策についても実機を前に説明を受けました。

次に、除草の回数を減らすための抑草シートや抑草剤等の紹介がありました。普及指導センターからは、管内で実際に抑草剤を使った実証結果と農業者の感想、抑草シートの導入事例について紹介しました。また、農作業安全や大豆の播種について説明しました。

参加者からは、「草刈機の安全対策の話は参考になった」「実演に使った草刈機を使っているが非常に使いやすい」「農作業安全のチェックシートは参考になった」等の感想が聞かれました。

普及指導センターでは、今後も農作業の負担軽減や事故防止に関する情報提供を行っていきます。​

No.8 新規就農者のつどいを開催

先輩農業者から新規就農者へ伝えたい話

 管内各市町やJA、普及指導センター等の関係機関で構成する京築地域農業・農村活性化協議会担い手部会では、令和6年6月26日に「令和6年度新規就農者のつどい」を開催し、農業者及び関係機関計28名が参加しました。この会は、就農1~3年目の新規就農者を対象とし、農業士などの先輩農業者との交流や新規就農者同士のネットワークづくりを促し、新規就農者の定着促進を目的としています。

まず、みやこ町の夏秋ナス生産者のほ場を視察し、新規就農から今日に至るまでの取組についてご講演いただきました。次に、関係機関から、就農にあたって知っておきたい各種制度について説明を行いました。最後に、意見交換を行い、新規就農者が現在の取組や課題について話した後、先輩農業者から助言をいただきました。労働力確保の方法や6次産業化の取組等について、先輩農業者に熱心に質問していました。

普及指導センターは今後も関係機関と連携し、新規就農者の定着促進や担い手の育成を図っていきます。

No.9 京築大規模土地利用型農業研究会の研修会が開催

問題となっている鳥獣害の対策を学ぶ

令和6年7月5日、「京築大規模土地利用型農業研究会」の研修会が開催され、会員や関係機関等約17名が出席しました。

研修会では、近年問題が増えているイノシシやシカ等の害獣の対策をテーマに、行橋農林事務所農山村振興課の鳥獣害担当者を招き研修会を行いました。研修会の中では、鳥獣害の被害状況と、獣種ごとに対策が異なること、防護柵等の助成について説明がありました。

会員からは、現在困っている害獣の現状について様々な意見があがり、自分でワイヤーメッシュを施工、草刈りをして緩衝地帯を減らす等の工夫をしていることなどが紹介されました。また、イノシシの電柵、アライグマの箱罠など具体的な被害防止対策について会員と講師の間で活発な意見交換も行われました。

普及指導センターは、今後も本研究会の計画に基づき、会員の自己研鑽を図る機会を設け、農業者の経営支援を行ってきます。​

No.10 水稲の中間管理講習会を開催

7月29日に、令和6年度JA福岡京築水稲中間管理講習会が4か所で開催され、農業者310名が参加しました。

管内では、水稲が約5,000ha栽培されています。令和3年産水稲からイネカメムシという害虫の発生が見られ始め、年々被害が拡大しています。イネカメムシは水稲の穂を加害して不稔や斑点米を発生させ、収量・品質を大きく低下させます。

本年は暖冬の影響で越冬量が多く、イネカメムシの被害が懸念される状況のため、管内の水稲生産者へ呼びかけを行い、講習会を開催しました。講習会では普及指導センターが講師を務め、令和4年度から県農林業総合試験場と連携して取り組んだ管内でのイネカメムシの発生実態や防除試験結果をもとに、被害防止に向けた対策の徹底を周知しました。また、JA福岡京築からは、無人ヘリ防除による対応状況やLINEによる迅速な情報提供に取り組んでいる旨が紹介されました。

普及指導センターでは、今後も引き続き管内の水稲害虫の発生実態の把握や防除対策の確立を行い、水稲の収量・品質の確保による農家所得の向上を目指します。

No.1~No.10 活動情報 [PDFファイル/1.81MB]

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No.11~20 活動情報

No.11 築上町集落営農組織連絡協議会の勉強会を開催

8月2日に、築上町集落営農組織連絡協議会の勉強会が開催され、農業者、関係者等約20名が参加しました。町内の集落営農組織は、次世代の役員やオペレーターといった担い手が不足しており、持続的な組織経営のためにも、人材確保が課題となっています。

勉強会では、普及指導センターが講師として、集落営農組織を巡る情勢や将来に向けた経営ビジョン共有の重要性を説明し、集落営農組織の人材確保について優良事例の紹介等を行いました。

参加者を2つに分けたグループワークでは、人材確保をテーマに検討を行い、組織間の協力体制の整備や合併の難しさ、地域内の人材情報の収集方法等について意見交換しました。

参加者からは組織の役員は栽培技術の他に事務処理の能力が必要であり、短期間では育成できないため、計画的な引継ぎが重要である等の意見が出ました。

普及指導センターでは、今後も引き続き集落営農組織の人材確保を支援し、地域農業の維持・発展を目指します。​

No.12 令和6年度産ホオズキの出荷開始

猛暑でも高品質生産を維持

今年も、ホオズキの出荷時期となり、7月30日JA福岡京築犀川花卉部会の出荷目合わせ会が、部会員、JA担当者、市場関係者および普及センター花き担当の出席のもと開催されました。
京築地域は、県内一のホオズキ産地であり、切り花や実がお盆の商材として、福岡・北九州をはじめ、大阪や愛知の市場に出荷されます。

昨年度は、梅雨期の大雨に伴い病害が多発したことから、普及センターでは、栽培講習会等を通じ、冠水時の湿害対策や雨の合間の病害虫防除を指導。併せて、ウイルス病の発生を軽減するワクチン接種系統の導入を今年度も推進しました。

7月中旬の梅雨明け以降、猛暑が続き、草丈の伸長抑制が懸念されたことに加え、カラスによる実の食害といった想定外の事態も発生しましたが、防鳥糸の設置や適期のかん水を指導することにより、例年並みの高品質なホオズキの出荷が見込まれています。

今後、普及指導センターでは、ホオズキの安定出荷に向けた技術支援に加え、出荷量の増加による産地振興を図るため、JAおよび管内の市町と連携し、新規栽培者の掘り起こしや既存若手生産者の面積拡大に取り組みます。

No.13 築上町農福連携意見交換会を開催

農業と福祉の更なる連携強化に向けて

令和6年7月26日、築上町役場・JA福岡京築・農業共済組合・普及指導センターで組織されている築上町農業振興連絡協議会の主催で、町内の3つの障がい者福祉施設を招き、農福連携に係る意見交換会が行われました。

この意見交換会は、令和4年度から実施している福祉事業所への白ネギの調製作業委託について、今後の活動の方針を検討することを目的に開催されています。

町からは令和5年度に開催された会議や研修会などの活動報告があり、JAから実際の作業委託実績について報告がありました。また、作業に取り組んだ福祉事業所からは、施設での作業の流れや作業を行った利用者の人数などの実績と、作業の効率化に向けた取り組み等について報告がありました。普及指導センターからは、農福連携の取り組みの拡大に向けて、他の生産者への周知や福祉事業所の農業参入について情報提供を行いました。

築上町産業課からは、「この農福連携の取り組みが、福祉事業所と地域との交流やつながりを作る入口となれるようにしていきたい」と決意表明があり、今後の更なる連携支援に向けて全体の意識が高まりました。

普及指導センターは今後も農福連携支援に取り組み、地域農業の発展を目指していきます。

No.14 集落営農組織の人材育成研修会を開催

構成員の高齢化に伴う、人材確保と育成に向けた取り組み

令和6年8月8日に、京築地域農業・農村活性化協議会水田農業振興部会の主催で、株式会社グリーンファーム角屋の坪田取締役会長を講師に招き、集落営農組織の人材育成に向けた研修会が開催されました。

研修会では、管内の集落営農組織が直面している問題であるオペレーターの高齢化と担い手不足について、解決手段の一つとして第三者継承の成功事例と作業人員を減らすために新たに取り組んでいるスマート農業について紹介がありました。

80名を超える出席者からは「スマート農業機械は何から導入した方がよいのか」「組織体制はどのようになっているのか」などの質問が挙がり、講師との間で活発な意見交換も行われました。

普及指導センターは今後も地域の担い手支援に取り組み、地域農業の発展を目指していきます。

No.15 JA福岡京築大豆部会が現地研修会を開催

8月7日にJA福岡京築大豆部会が現地研修会を開催し、管内の大豆生産者、関係者等約40名が参加しました。

現地研修会では、大豆の収量が高い農事組合法人今井ぎおん営農組合のほ場に集まり、組合長から適期作業を行うためのオペレータの割り振り方法や雑草防除の体系的な取組みについて説明がありました。また、普及指導センターからは、現地研修会のほ場で試験栽培している大豆新品種「ふくよかまる」の説明を行いました。

参加者からは、雑草防除の薬剤や時期、「ふくよかまる」の栽培方法等の質問があり、現地気温が33℃と非常に暑い中でしたが、部会員は熱心に意見交換を行っていました。

普及指導センターでは、このような取組みを通じて、部会員の大豆の収量向上を目指します。

No.16 アスパラガス栽培管理講習会を開催

新たな栽培方法「枠板式高畝栽培」を検討​

令和6年8月2日、JA福岡京築アスパラ研究会は、栽培管理講習会を開催しました。

講習会では普及指導センターから、来年度へ向けた収量アップのための栽培管理方法に加え、新たな栽培方法である「枠板式高畝栽培」について説明しました。

当研究会はアスパラガスを定植して20年近くとなり、改植の時期を迎えています。「枠板式高畝栽培」は、収穫作業の省力化が図れる新たな栽培方法のため、生産者の注目を集めています。

生産者からは、アスパラガスの草姿の管理のほか、枠板式高畝栽培の導入方法やメリット・デメリットなど多くの質問がありました。また、栽培管理では「夏場の草姿をしっかり管理したい」、枠板式高畝栽培により「リスクの少ない改植を行いたい」、「将来の収量を高めたい」などの声を聴くことができ、今後のアスパラガス生産に対する強い意思が感じられました。

普及指導センターは引き続き、関係機関と協力しながらアスパラガスの生産力強化の支援を行っていきます。​

No.17 ブドウの先進地視察を実施

栽培から販売と品種についての知見を深める

京築地域では、近年のシャインマスカット人気によりブドウ栽培者が増加してきています。当管内のブドウの出荷は直売主体であるため、消費者のし好性の高い品種の選定が必要となっていました。そこで、ブドウ栽培や販売方法の知識習得に加え、新しい品種に関する知見を深めるため、令和6年7月18日に普及指導センター主導でブドウの先進地である大牟田市にある内野ぶどう園を視察しました。視察には、管内のブドウ生産者15名と関係機関から4名が参加し、ほ場や直売所の見学を通して品種ごとの特性や栽培管理・販売の方法について学びました。

参加者からは栽培管理に関する質問や施設に関する質問が多くあがり、日頃の栽培管理に関する悩みの解決や今後の生産・販売方法の参考になる視察となりました。

普及指導センターは、今後も栽培技術や品種に関する情報提供を行い、管内のブドウ生産者を支援していきます。

No.18  京築地区直売所食品衛生・食品表示研修会の開催

安全・安心な農林水産物を消費者へ提供するために

8月27日(火曜日)に、京築地域農業・農村活性化協議会地産地消部会と京築地区・豊築地区農産物直売所合同会議の主催で、京築地区直売所食品衛生・食品表示研修会が開催され、管内の加工食品(弁当・惣菜・漬物・菓子類、その他)の出荷者と関係機関など、約60名が参加しました。

研修会では、京築保健福祉環境事務所から食品製造業に関する営業許可制度と衛生事項に係る表示について、福岡県食の安全・地産地消課から加工食品における食品表示(弁当・惣菜)について講演がありました。参加者からは、アレルゲンの表示方法や表示を簡略化できる基準など、実際のご自身の表示記載の疑問点について質問がありました。普及指導センターでは、このような取組みを通じ、直売所の支援や食の安全・安心な取り組みを進めて参ります。

No.19 4Hクラブが合同圃場視察を開催

みやこ4Hクラブと築上4Hクラブの交流を深める

9月4日に、京都地区農業者連絡協議会(みやこ4Hクラブ)と築上地域農業青年クラブ連絡協議会(築上4Hクラブ)が、相互のクラブ員の圃場を視察する合同圃場視察を開催しました。合同圃場視察は新型コロナウイルスの影響により6年ぶりの開催となり、クラブ員10名が参加しました。4Hクラブは若い農業者が中心となり、経営や技術の解決方法を検討するための活動を行っており、みやこ4Hは行橋市・苅田町・みやこ町の農業者、築上4Hは豊前市、上毛町、築上町の農業者で構成されています。

今回はみやこ4Hクラブの楠田氏のイチジクとブドウの圃場を視察し、時期別の収穫量の差や労働力の課題、病害虫や台風10号の被害等について説明がありました。

参加者からは、「自分の品目とは全く違ったものを見ることは面白い」「次回行う築上4Hクラブ員の圃場視察も楽しみだ」との意見がありました。非常に暑い中でしたが、クラブ員は熱心に意見交換を行っていました。

普及指導センターでは、このような取組みを通じて、クラブ員間の連携を図り、農業者の交流を促し、経営発展に向けた支援を続けていきます。

NO.20 リンドウの先進地視察研修を開催

中山間地の新たな花き品目として

京築地域の中山間地域では、ホオズキやキクが長年栽培されており、JA福岡京築花卉部会で共同販売されるとともに、地元直売所にも出荷されています。近年、部会員の高齢化に伴い栽培面積が減少していることから、栽培労力の省力化が可能で、かつ直売所出荷の組み合わせ品目として有望であるリンドウ栽培を検討するため、京築地域農業・農村活性化協議会園芸振興部会花き班では、令和6年9月6日にリンドウの先進地を視察しました。
当日は、花き生産者3名、関係機関4名の参加のもと、宮若市日吉地域の生産者2名のほ場を訪問し、リンドウ導入の経緯、リンドウ栽培の長所・短所および栽培上の留意点について、生産者および飯塚普及指導センター花き担当者より話を伺いました。併せて、今年の春、苗を植え付けた1年目のほ場から、収穫開始となる2年目のほ場、収穫盛期となる3~4年目のほ場で生育状況を視察しました。栽培ほ場の標高は200m~300m程度と、比較的低い標高にも関わらず、目立った株枯れや日焼けは観察されず、順調な生育をしていました。参加者からは、施肥方法、収穫方法、出荷規格等に関する質問が積極的になされ、リンドウ栽培に対する関心の高さが伺えました。 

後日、視察研修に参加した生産者の一人は、来年度から、リンドウの栽培に試験的に取り組む意向を示されました。

今後、普及指導センターでは、中山間地の花き栽培品目の一つとしてリンドウ栽培の確立に向け、関係機関と連携して支援を行います。

No.11~No.20 活動情報 [PDFファイル/1.8MB]

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No.21 4Hクラブが「京築マルシェ」に出店

来場者に「おいしい食」をPR

農業者連絡協議会(4Hクラブ)は、管内の若手農業者で構成されており、農業者自身の経営や生産上の課題の解決方法を検討する活動を行っています。管内には4Hクラブが2つあり、日頃は別々に活動を行っていますが、さらなるクラブ員間の交流や情報交換の場を増やすため、今年度から両4Hクラブが連携した取組に力を入れています。

両4Hクラブ合同活動の一環として、令和6年10月5日と6日に、クラブ活動の周知や農産物のPRを目的として、行橋市内の量販店で開催された「京築マルシェ」に合同出店しました。

マルシェでは、農業者自身が生産したイチジクや梨、ナスの他、プリンやイチゴジャム等の加工品を販売し、クラブ員自ら農産物を来場客に対してPRを行いました。クラブ員からは「マルシェを通して農産物や4Hクラブの活動について認知してもらうことができた」や「普段対面販売を行っておらず、新鮮で良い機会だった」という前向きな意見を聞くことができました。今後も地域のマルシェや催事等に出店し、4Hクラブ活動の周知と新規顧客獲得に励んでいきます。

普及センターでは、このような取り組みを通じて、クラブ員の連携を図り、農業者の交流を促し、経営発展に向けた支援を続けていきます。

No.21 4Hクラブが「京築マルシェ」に出店 [PDFファイル/235KB]

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No.22 京築大規模土地利用型農業研究会の視察研修会が開催

福岡県内の先進事例に学ぶ 

令和6年10月25日、京築大規模土地利用型農業研究会の研修会が開催され、会員や関係機関等約13名が出席しました。本研究会は、おおむね10ヘクタール以上の経営規模を持つ農業者で構成され、自己研鑽を図り、地域農業の発展に寄与することを目的に活動しています。

研修会では、福津市の株式会社Cクリエイト、糸島市の株式会社百笑屋を視察しました。株式会社Cクリエイトでは、栽培そうをハウス本体から吊り下げるハンギングガター式のいちご高設栽培を導入しており、空間の効率的な活用で通常の1.7倍の作付が可能との説明がありました。また、株式会社百笑屋は令和5年度全国麦作共励会農林水産大臣賞を受賞しており、麦作の取組や管理方法、常時雇用を実現するための取組みに関して話を聞くことができました。

会員からは、「ハンギングガター式のハウスは初めて見た。土地の有効活用という面で参考になった。」「基本となる水稲・麦作付け以外に枝豆や堆肥の生産を組み込んだ事業形態は勉強になる。」といった意見が出ました。

普及指導センターは、今後も本研究会の計画に基づき、会員の自己研鑽を図る機会を設け、農業者の経営支援を行っていきます。

06 京築 022 京築大規模土地利用型農業研究会の視察研修が開催 [PDFファイル/262KB]

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No.23 JA福岡京築麦作部会が播種前講習会を開催

麦の高品質安定生産を目指して

10月29日及び30日に、令和6年度JA福岡京築麦作部会栽培講習会が行橋市、豊前市、みやこ町及び築上町の4か所で開催され、約140名の生産者が参加しました。

JA福岡京築管内では麦類が約1,900ha栽培されていますが、京築全域を統括する生産部会がない状態でした。このため、今年4月にJA福岡京築麦作部会が設立され、令和7年産に向けて、収量及び品質の改善を目的とした栽培講習会が企画されました。

講習会では、JAから令和6年産麦の実績について、いずれの品種でも収量・品質が大きく低下したことが報告されました。普及指導センターからは、令和6年産が例年にない多雨とコムギ黄斑病の多発の影響で大きく減収したことと、令和7年産に向けて排水対策と病害防除を中心に説明しました。

生産者からは、「収量向上のために、研修や情報提供を増やしてほしい」「低収を改善したいので、今後はさらに現地指導もしてもらいたい」との声が上がりました。

管内では麦類が経営の主要品目となっている土地利用型の担い手も多く、普及指導センターでは、麦作部会と連携し現地巡回等の活動を強化し、麦類の収量及び品質向上に向けた支援に取り組んでいきます。

06 京築 023 麦作部会が播種前講習会を開催 [PDFファイル/135KB]

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No.24 吉富町の大規模農家が令和6年度福岡県麦作共励会で優秀賞を受賞

令和6年10月28日、小郡市文化会館にて令和6年度福岡県麦作共励会表彰式が行われ、吉富町の大澤英史氏が農家の部で優秀賞を受賞されました。

本共励会は、麦の生産振興を図るため、生産技術や経営面に創意工夫を持ち、先進的で他の模範となる経営体を表彰する目的で毎年開催されており、令和6年度共励会にて大澤氏の取り組みが評価されました。

大澤氏は、吉富町を中心に規模拡大を図り、現在30haを経営しています。

麦作では天候とほ場の状況をこまめに確認し、適期播種等の基本的な管理作業を徹底しています。また、ドローン等を活用した省力化体系にも取り組んで高収量・高品質を達成されました。

経営面では、ほ場数が多いので独自にほ場リストを作り、無駄のない作業管理を徹底しています。また、機械についても自身で整備・点検をして故障を減らし、コスト削減に努めています。さらに耕作放棄地を再生する取り組みも行うことで地域農業の維持に大きく貢献している点も評価されました。

普及指導センターでは、今後も麦類の安定生産や省力化、農業者の経営改善に向けた支援を行っていきます。

06 京築 024 吉富町の大規模農家が令和6年度福岡県麦作共励会で優秀賞を受賞 [PDFファイル/146KB]

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No.25 築上町の農事組合法人船迫緑の里が令和5年度福岡県大豆作経営改善共進会で優良賞を受賞

令和6年10月28日、小郡市文化会館にて令和5年度福岡県大豆作経営改善共進会表彰式が行われ、農事組合法人船迫緑の里が集団の部で優良賞を受賞しました。

本共進会は、大豆の生産振興を図るため、生産技術及び経営改善の面から先進的で他の範となる経営体を表彰する目的で毎年開催されており、令和5年度大豆作経営改善共進会にて農事組合法人船迫緑の里の取り組みが評価されました。

法人が活動する築上町船迫地区は、粘土質の赤土で排水不良かつ地力が低い条件不利な土地条件です。大豆栽培における特徴的な取り組みとして、周囲溝の施工や溝を鍬でさらえる等の排水対策を徹底し、雑草の発生を抑えるために1畝3条で播種を行ったほか基本的な管理作業を徹底して高収量・高品質を達成されました。

経営面では、ほ場毎の作業管理や労働時間を一覧表にして見える化して無駄のない経営を図っているほか、地域の農地の受け皿となって耕作放棄地を発生させない役割を果たしていること等も評価されました。

普及指導センターでは、今後も大豆の安定生産や省力化、農業者の経営改善に向けた支援を行っていきます。

06 京築 025 築上町の農事組合法人船迫緑の里が令和5年度福岡県大豆作経営改善共進会で優良賞を受賞 [PDFファイル/174KB]

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No.26 土づくり講習会を開催

土づくりで樹を回復

令和6年11月7日JA福岡京築新田原果樹部会員を対象とした土づくり講習会が開催され、47名が参加しました。

新田原地域の園地は粘土質のため土が硬く、大雨時の排水性が悪い園地が多いという特徴があります。加えて、近年、異常気象による果実品質の低下や収量の減少が課題となっていることから、普及指導センターでは土づくりによる樹勢の維持・回復の必要性を改めて呼びかけています。

そこで農林業総合試験場の果樹部長を講師に招き、土づくりの基礎から新田原地域の土壌の実態についてお話ししていただきました。また、土づくりに対しての理解をより深めるため、予め土壌分析した自園地の診断結果と照らし合わせながら講習会を聞くことができるようにしました。講習会では質疑応答がとても活発に行われ、普段あまり意識を向けない土に関心を向ける良い機会になりました。

普及指導センターは、今後も土づくりをはじめとした栽培環境の改善を支援していきます。

No.26 土づくり講習会を開催 [PDFファイル/243KB]

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No.27 女性農村アドバイザー等研修会を開催

経営や家庭で使えるコミュニケーションスキルを磨こう

農業経営に取り組む中での意思決定や課題を解決する場面において、相手との円滑なコミュニケーションを取ることは重要です。

このため、京築普及指導センターでは、令和6年11月13日に、女性農村アドバイザー等の女性農業者を対象としたコミュニケーションスキル向上のための研修会を開催しました。研修会では、株式会社B-GROOW代表取締役で中小企業診断士の空直美氏を講師として招き、自分自身の思考スタイルを認識すると同時に、相手の思考スタイルを推定することで、効果的なコミュニケーションをとれるという内容の講義をしていただきました。

参加者は、簡易診断シートを使った自身の思考スタイルのタイプ分けや相手の思考タイプを推定するグループ演習等に真剣に取り組み、コミュニケーションスキルの向上に向けた熱意を感じました。

普及指導センターは、今後も女性農業者の経営参画に向けた支援を行っていきます。

No.27 女性農村アドバイザー等研修会を開催 [PDFファイル/121KB]

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No.28 みやこ4Hクラブが産業祭で地元農産物等をPR販売

行橋市とみやこ町の若手農業者で構成されるみやこ4Hクラブが、11月16日から17日にみやこ町犀川で開催された「第17回みやこ町産業祭よってこ犀祭inみやこ」でクラブ員が生産したブロッコリーやキウイフルーツ、新米などのPR販売会を実施しました。

4Hクラブ員はPR販売会の開催にあたり、出店物の選定やPR方法等について5回にわたり打合せ会議を開催。当日、会場には朝採れの新鮮な野菜や果物を求めて多くの来場客が足を運んでいました。クラブ員からは「来場者との会話の中で4Hクラブや農産物をPRできた」「次のイベントではブースを目立たせるための準備が必要」という前向きで意欲的な意見を聞くことができました。

普及センターは、今後も地元農産物をPRできる地域マルシェ等の開催情報を4Hクラブ員に提供するとともに、消費者との交流を促すことで生産意欲の向上や地産地消につながる取組を支援していきます。

No.28 みやこ4Hクラブが産業祭で地元農産物等をPR販売 [PDFファイル/237KB]

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No.29 みやこ4Hクラブが小倉井筒屋で地元農産物をPR

行橋市・苅田町・みやこ町の若手農業者で構成されるみやこ4Hクラブが京築農産物をPRするため、11月29日から30日に小倉井筒屋で開催された「京築のグルメと特産品フェア」に初めて出店しました。当日は、クラブ員が生産した白ネギやキウイフルーツ(甘うぃ)、焼き栗などの試食・販売会を行い、多くの来場客でにぎわいました。来場客からは「京築でこんなに大きなキウイフルーツがあるのは知らなかった。甘くて、美味しい」「京築の栗が小倉井筒屋で買えて嬉しい」などの声を聞くことができ、京築地域の知名度向上と農産物のPRに繋がりました。

普及センターは、今後も地元農産物をPRできるマルシェ等の開催情報を4Hクラブ員に提供するとともに、消費者との交流を促すことで地産地消につながる取組を支援していきます。

06 京築 029 みやこ4Hクラブが小倉井筒屋で地元農産物をPR [PDFファイル/242KB]

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No.30 水稲の増収に向けた講習会を開催

猛暑に負けない米作りに向けて

令和7年1月23日、24日、27日の3日間、管内の5会場で7年産水稲の栽培講習会を開催しました。

本講習会は6年産水稲が猛暑の影響により不作だったことから、収量向上を目的に企画したもので、農業者およそ250名が参加しました。

講習会では普及指導センターが、6年産の不作は高温による肥料切れや不稔が要因であったことを説明した上で、7年産に向け、暑さに負けない米作りを目指し、有機物を活用した土づくりや水管理の徹底、穂肥の実施といった栽培管理のポイントを指導しました。

JA福岡京築営農部からも、普及指導センターが説明した増収のための重点ポイントを盛り込んだ7年産稲作ごよみを説明。参加した農業者の関心は高く、多数の質問が上がったほか、「高温で水稲が不稔を起こすことを初めて知った」、「冬の間に土づくりをしてみたいと思う」等の意見が聞かれました。

普及指導センターは今後も、関係機関と協力して気象変動に対応した水稲栽培の実証及び普及に取り組み、農業者の経営発展と米の安定供給に向けて支援をしていきます。

06 京築 030 水稲の増収に向けた講習会を開催 [PDFファイル/289KB]

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