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ダリアの環境・生育データに基づく樹勢管理を支援(南筑後普及指導センター現地情報No.28)
更新日:2025年11月7日更新
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環境測定装置の導入による環境データの「見える化」
南筑後管内は、県内最大のダリア産地として、市場が求める出荷量と出荷時期に対応するため、栽培技術の向上に日々取り組んでいます。この度、新たな試みとして、環境測定装置「ThinkingFarm」を全戸で導入しました。
ThinkingFarmは、ハウス内外の環境データをリアルタイムで解析する先進的なモニタリングシステムで、県内での導入は管内のダリアが初めてとなります。
普及指導センターは、10月16日に圃場巡回およびデータ活用研修会を実施し、ThinkingFarmが収集したデータと、実際のダリアの生育調査結果を共有し、システムの効果的な活用について検討しました。
生育良好な圃場では、ビニールハウスの妻面換気などで高温対策を行った結果、高い光合成量が計測されました。生産者からは、高温対策の重要性を認識する声が聞かれ、環境データの「見える化」が栽培管理における具体的な改善点を見出すきっかけとなりました。
普及指導センターでは、今後も環境測定装置の活用について検討し、冬季のハウス内環境の最適化やデータに基づくかん水・追肥等による樹勢管理への応用を支援していきます。



