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トマト新品種導入で収量UP!(南筑後普及指導センター現地情報No.10)
更新日:2025年8月1日更新
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ハウス内環境モニタリングや栄養診断による新品種の栽培技術確立を支援
JA柳川とまと部会(部会員数15戸)は、産地力向上を目指して、令和6年に新品種「TYプリマドンナ」を導入しました。
「TYプリマドンナ」は従来品種と比較して果実の揃いがよく、秀品率が高いことが強みである一方で、肥効の急激な低下や着果負担が大きくなることによる草勢の低下が懸念されました。
そこで、南筑後普及指導センターでは、「TYプリマドンナ」の栽培技術の確立を目標として、関係機関と連携した定期的な現地巡回を実施しました。さらに、高収量者のかん水等の栽培管理に関する情報提供、環境測定装置による環境モニタリングや硝酸イオンメーターを用いたリアルタイム栄養診断の普及を図りました。
その結果、生産者からは、「土壌水分や植物体の栄養状態が見える化され、かん水や施肥管理の改善に繋がった」や、「高収量者の栽培管理が参考になった」という声が聞かれました。さらに単位面積あたりの収量は、多くの生産者が前年を上回り、前年に比べて30%以上収量が向上した生産者もいました。
普及指導センターは、今後も関係機関と連携して、今回の取り組みで得られたデータを有効活用し、さらなるトマトの産地力向上を目指していきます。

