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令和7年度筑後地域畜産研修会を開催(南筑後普及指導センター現地情報No.9)
更新日:2025年7月22日更新
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畜産経営における所得向上を目指して
南筑後地域営農推進協議会畜産研究会では、八女地域農業振興推進協議会畜産部会と共催で7月10日に畜産研修会を開催し、農業者、関係機関含めて20名の参加がありました。
本研修会では、主に牛飼養農家で問題となるサシバエの駆除と、大きく健康な子牛を育成するための初乳管理について、(株)エランコジャパンから講師を2名招き、講演いただきました。
昨年、福岡県では牛の伝染病であるランピースキン病について、サシバエが媒介した可能性が示唆されており、その対策が課題となっています。畜舎内のハエは卵や幼虫が80%を占めており、幼虫駆除が効果的な対策となります。本講演では、ハエ幼虫発育抑制剤を用いた効果的な散布方法などを説明いただきました。
子牛の育成については、初乳の早期摂取が特に重要であり、子牛は初乳からのみ免疫を受け取れることや、生後24時間までしか免疫を吸収できないこと、母牛が暑熱ストレスを受けると初乳中の免疫グロブリンが減少することなどを説明いただきました。
講演後には活発な質疑がなされ、農場での殺虫剤や初乳製剤の具体的な使用方法やコツなどについて共有することができました。
今後も普及指導センターは関係機関と連携して、畜産農家への支援を継続していきます。

