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トマトの硝酸イオン測定による施肥改善(南筑後普及指導センター現地情報No.41)
更新日:2025年1月17日更新
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生産者の自主的な取り組みを支援
JA柳川トマト部会では、追肥の量や間隔の目安として、トマトの葉柄汁液に含まれる硝酸イオン濃度測定を12月から始めました。部会では、集荷場に硝酸イオンメータを設置し、生産者が自主的に測定したデータを共有できるようにしています。また、JA柳川、種苗メーカー及び普及指導センターが連携した現地巡回では、各ほ場で硝酸イオン濃度を測定し、指導に活用しています。
硝酸イオン濃度測定を始めたきっかけは、令和6年度に品種を更新したことです。令和5年度における品種試作結果や種苗メーカーの情報により、新しい品種は肥効が低下すると草勢が低下することが懸念されました。そこで、普及指導センターは、草勢低下を防ぎ収量向上を図るとともに、柳川地域に適応した新品種の施肥技術を確立するために、上記の活動を部会に提案しました。
測定実施に当たり、普及指導センターは、生産者に硝酸イオンメータの使用方法を説明するとともに、自主的に測定した生産者が追肥の可否を判断しやすいように時期ごとの診断指標値情報を提供しました。
生産者からは、「トマトの肥効状態が数値で示されるので、追肥の目安がわかりやすい」という声が聞かれ、草勢維持による収量向上が期待できます。

