浦野醤油醸造元
しょうゆ蔵で至福のスイーツタイム
150年続くしょうゆ蔵のカフェ
「地元の食材の良さを引き出すため、しょうゆは甘口で塩分控えめ。魚の煮付けにピッタリだと思います」と、笑顔で語る浦野醤油醸造元の6代目若女将・浦野敦子(うらの あつこ)さん。150年の歴史を持つこの蔵は、かつて廃業の危機に直面したことも。組合が設立されたことで原料の安定供給と効率化を図ることができ、歴史をつなぐことができました。基本となる濃口しょうゆは3種類ですが、料理店ごとに調整したしょうゆも数十種展開。ポン酢やつゆ、だしなどに加え、全国にファンも多い「にじいろ甘酒」や塩こうじを使ったドレッシングなど、多彩な商品開発を進めてきました。
このような努力を続ける中で起きたコロナ禍。これまでの商いの在り方が揺るがされたことで、敦子さんは「このままだといけない」と強い危機感を抱くようになります。この逆境を契機に挑戦したのが、「お客様に実際に蔵へ足を運んでもらうこと」でした。蔵を改装してカフェを併設し、「みたらし醤油ソフト」や「甘酒スムージー」などのスイーツメニューを展開。さらに味噌玉や塩こうじ造りの発酵体験ワークショップは女性を中心に大きな話題を呼びました。
こうした体験を通じた発信は、蔵のなりわいそのものへの理解や親しみやすさを育むきっかけにもなりました。しょうゆやみそ造りにも良い影響をもたらしています。現在では遠方からのお客様も多く、伝統を守りながら新たなファンを増やしています。
塩こうじ造りを体験!!
column
福岡スマソル醤油
スマートにソルトを使う県の減塩プロジェクト「TRY!スマる?」の一環で、福岡県醤油醸造協同組合と県内のしょうゆ蔵元、栄養学やデザインを学ぶ大学・専門学校の学生などが連携して開発した新商品。塩の量を減らしつつ、福岡らしい“甘み”と“うまみ”がしっかりと感じられるオリジナルの一品です。

