グラフふくおか2022秋号ロゴ

英彦山に49あるといわれる修験者の修業の場「窟(いわや)」。写真は第一窟の玉屋神社

Fukuoka Pride Food

元気つくし米と炊き立てご飯の写真

新米から変わらない食味。炊きたてはもちろん、冷めてもおいしい福岡自慢のお米

「冷めてもうまい元気つくし~♪」

テレビCMでこのフレーズを聞いたことがある人も多いはず。このフレーズに登場する「元気つくし」は、夏の高温の影響により問題となっていた米の収穫量や品質の低下を克服するため、暑さに負けない米の品種として、福岡県農林業総合試験場が2008年度に開発しました。現在は筑後平野などの平垣地を中心に、県内各地で丹精込めて育てられています。「粒がしっかりして、つやがあって、おにぎりやお弁当でもおいしいですね」と話すのは、めし丸元気つくし研究会・会長の長野久(ながのひさし)さん。

その名前に込められた、「暑さに強く元気に育つ、おいしいお米」、「食べる人に元気を与える、おいしいお米」のとおり、(一財)日本穀物検定協会が公表している2021年産米の食味ランキングにおいて、2年連続で最高ランクの「特A」の評価を得ています。

「『元気つくし』の自慢がもう一つ。おいしさが長持ちするんです。新米はもちろん、翌年の秋までもずっとおいしい。食べる直前に精米するのが一番ですが、それが難しいご家庭では、購入した白米を特に夏は冷蔵庫で保存するといいですよ」と長野さん。例年、新米は11月ごろから販売されます。今年の新米もいっそう楽しみです。

めし丸元気つくし研究会・会長の長野久さんの写真

6月下旬に田植えをした「元気つくし」は、9月下旬から収穫が始まるそう。「台風や水害は心配ですが今年も立派に育てたい」と長野さん

黄金色の穂が一面にならぶ田んぼの写真

収穫間近になると黄金色の穂が一面に

早わかり【元気つくし】[品種名]元気つくし[旬]⼀年中、[おいしさの秘密]「炊き立てうまい!」一粒一粒がしっかり。つやと粘りがあり、卵かけご飯にもぴったり!「冷めてもうまい!」冷めても、粘り・もちもち感があるのが特徴。お弁当にも相性抜群。「春夏秋冬いつでもうまい!」新米時期はもちろん、翌年の秋まで安定した食味。