グラフふくおか2022秋号ロゴ

英彦山に49あるといわれる修験者の修業の場「窟(いわや)」。写真は第一窟の玉屋神社

福泊の旅 泊まる、見つける、福岡のいま|筑後

福泊の旅 泊まる、見つける、
福岡のいま|筑後

赤や黄の柿の葉、黄金色に染まるイチョウがある風景写真

A)柿の葉が赤や黄、茶色などに色づき、美しいコントラストを作る B)広川町にある太原のイチョウ。約80本のイチョウ並木と黄金のじゅうたんの美しさは圧巻

泊まってゆっくり過ごすことで初めて見つけられる風景があります。「福泊の旅」は、1泊2日で出掛けるからこそ出会える福岡の風景をご紹介するシリーズです。

筑後

実りの秋を彩る紅葉あふれる筑後旅へ

記憶に残る紅葉になる、そんな自慢したい秋の景色が筑後にあります。それは紅葉を連想させるカエデではなく、柿の葉。そして一面の黄金色に染まるイチョウ。筑後の豊かな実りを楽しみながら鮮やかな景色も焼き付ける、そんな1泊2日の旅へ出掛けましょう。

大分自動車道で杷木(はき)ICへ。11月下旬にはIC付近の山々の果樹園は柿の葉が紅く染まっているはず。筑後川沿いの河原にススキが揺れ、道の駅などに豊かな新米が並ぶ頃、観光果樹園では甘く実った柿や梨のフルーツ狩りを楽しめます。果樹園へ向かう途中、丘の上から見渡せば見事な柿の紅葉が眼下に。また流川(ながれかわ)桜並木に立ち寄れば桜の葉も紅く染まり、長く続く土手を染め上げています。

ゆるりと秋のフルーツを巡った後は合瀬耳納(おうぜみのう)トンネルを抜けて八女の星野村へ。「茶の文化館」で抹茶ひきの体験を楽しみ、「星の文化館」で宿泊をして天文台で星の観察をしながらゆっくり。翌朝は、緑の丘が続く八女中央大茶園を抜けて広川町にある太原(たいばる)のイチョウへ。一帯が黄金色に輝く景色の中に身を委ねれば、シャッターチャンスもたくさん。旅の締めくくりは柳川。王道の観光ルートである川下り体験やうなぎのせいろ蒸しを、ぜひどうぞ。

落ち葉が積もり秋の風情となった流川桜並木の写真

春は多くの人が訪れる「流川桜並木」も秋は静かに。落ち葉も鮮やかで秋の風情がいっぱい

やまんどん代表、末次研治さんの写真
敷地内の湧き水を柄杓ですくおうとしている写真

フルーツ王国、うきは市で1年を通してフルーツ狩りを楽しめる「やまんどん」。秋は梨や柿の時期。「梨だと新興(しんこう)が大玉でおいしいですね」と、代表の末次研治(すえつぐけんじ)さん。敷地内に湧き出る水は持ち帰りも可能

たわわに実る柿と紅葉の写真

晩秋の柿畑では実り豊かな柿とその紅葉が見事

河原一面ススキの穂の写真

原鶴温泉の河原では一面のススキの穂が秋を告げる

茶の文化館の外観写真

日本が誇る八女茶を学び、体験できる「茶の文化館」は星野村の山々を眺める場所に。隣接する「星の文化館」ではプチホテルに宿泊も可能。展望デッキで満天の星を眺めたり、天文台で星の観察も人気

碾茶を石臼で手ひきしている写真
手ひき後の緑色が美しい抹茶の写真

茶の文化館の「八女茶工房」では抹茶ひきの体験を。上質な八女産の碾茶(てんちゃ)を、みかげ石の石臼で丁寧に手ひきすると美しい緑色の抹茶ができる。体験は1回500円

広大な八女中央大茶園が広がる写真

緑の丘が続く八女中央大茶園は福岡自慢の風景の一つ

堀割の川下りの写真

柳川観光の王道、堀割(ほりわり)の川下りは風情いっぱい。のどかな時が流れる

吊るし飾りがたくさん飾られている写真

柳川伝統の吊るし飾り「さげもん」は、初節句の女の子を祝う象徴。春を待たずに市内の店舗やさまざまな場所であでやかな姿を見せている

●やまんどん [住所]うきは市浮羽町山北2212-7 [電話]0943-77-4174
●茶の文化館 [住所]八女市星野村10816-5 [電話]0943-52-3003

MAP

CHIKUGO 2DAYS、筑後マップのイラスト

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