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特集 カーボンニュートラルなふくおかへ

 地球温暖化の進行を食い止めるために、世界中でカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが進められています。県でも今年3月に「福岡県地球温暖化対策実行計画(第2次)」を策定し、2050年度までの実現を目指しています。カーボンニュートラルの考え方や地球温暖化の仕組みを知り、私たち一人一人ができることを考えてみませんか。

カーボンニュートラルとは?

 二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いて、合計を実質ゼロにすること。実現のためには、温室効果ガスの排出量の削減と吸収量の増加が必要です。

カーボンニュートラルとは CO2排出量 = CO2吸収量

地球温暖化はどうして起きる?

 温室効果ガスは、地球を取り囲み、地球を暖めてくれています。
 近年、この温室効果ガスが急激に増加して濃度が高まることで、太陽の熱が宇宙に逃げずに地表付近の気温が上昇してきています。

温室効果ガスの濃度が高いと熱の吸収量が増加

温室効果ガスが増える原因

温室効果ガスのうち、約91%はCO2です。
CO2は、主に石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料を燃焼させると発生します。

例えば

  • 電気を作る時に石炭、天然ガスを使用
  • ガソリンを使用する自動車の運転

CO2排出

 私たちが便利な生活を求め、たくさんのエネルギーを消費すると、地球上には大量のCO2が排出されます。

温暖化でどうなる?わたしたちの生活への影響

福岡県の気温は何度上がる?

福岡の年平均気温は100年あたり2.45℃の割合で上昇しています。今後、さらに温暖化が進むと、21世紀末には約4.1℃上昇すると予測されています。

福岡の年平均気温は100年あたり2.45℃の割合で上昇

気温上昇だけではなく・・・

熱中症の増加、短時間強雨による水害の頻発、高温や多雨による農産物の品質低下

2050年度までにカーボンニュートラルを目指そう!

一例をご紹介!福岡県の取り組みを知ろう!

1. CO2排出量を減らす

CO2フリー水素の活用促進

 化石燃料とは違い、水素は利用時にCO2を排出しないエネルギーとして注目されています。
 北九州市・響灘地区では、製造時にもCO2を排出しないCO2フリー水素製造の拠点化を進めています。

再生可能エネルギー 太陽光 風力など → 電気 → 水の電気分解 → 水素 + 酸素 → 水素を燃料電池※のエネルギーとして使用 ※水素と酸素を化学反応させて発電

ここがすごい!

再生可能エネルギーの余剰電力を活用することで、水素の製造時にCO2を排出しない!

他にも!

  • 70カ所の県有施設(学校や事務所)で太陽光発電などを導入
  • 県公用車に電動車(HVやFCV)を導入

県公用車に電動車を導入

2. CO2吸収量を増やす

早生樹(センダン)の育成&県産木材の利用促進

 若い樹木はCO2をどんどん吸収して成長するため、成長が早い早生樹の育成に加え、「植樹」「伐採」「利用」のサイクルを回すために県産木材の利用を推進しています。

成長までにかかる期間、ゼンダン20年、スギヒノキ50年 人工林の皮返りを推進→CO2吸収量が増加

木材利用の支援として、県産材家づくりの助成も行っています

小さいことからコツコツと!ライフスタイルを見直そう!

 普段の生活で排出されるCO2のうち、約7割が電気使用によるものです。
 生活の中で無駄をなくし、環境に配慮した製品を利用することなどでCO2削減に貢献できます。

ライフスタイルを見直そう

ヒント

 最新型の冷蔵庫やテレビなどの家電製品は、10年前の製品に比べて約40%の省エネになります。光熱費の節約にも!

ZEHゼッチ
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス

ZEH(ゼッチ)ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(高断熱 + 省エネ)- 創造エネ ≤ 0

 高い省エネ性能と再生可能エネルギーの導入により、年間エネルギー消費量のプラスマイナスゼロ(電力の自給自足)を目指した住宅。
 ZEH住宅を建てる際には、国から補助金を受けられます。

エコふぁみアプリ

電気使用量の入力やエコ活動のチェックでポイントを貯めることができます。
貯めたポイントで九州の特産品などが当たるチャンスも!

エコふぁみアプリ画面

問い合わせ
環境保全課
電話092-643-3356 
ファクス092-643-3357