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知事といきいきトーク/久留米市

知事といきいきトーク/
久留米市

意見交換会出席者との集合写真

久留米市で活躍する皆さん 前列左から

翁 春仁(おきな しゅんじ)さん:久留米市市民活動サポートセンター・みんくるセンター長

片山 郁代(かたやま いくよ)さん:山の壽酒造株式会社 代表取締役

船津 祥一(ふなつ しょういち)さん:いちご農家

松藤 花華(まつふじ はなか)さん:久留米大学法学部 絣藍ドル・あいくる

森 美咲(もり みさき)さん:久留米大学法学部 絣藍ドル・あいくる

重永 侑紀(しげなが ゆき)さん:特定非営利活動法人にじいろCAP 代表理事

黒田 俊光(くろだ としみつ)さん:元久留米市地域おこし協力隊 (田主丸担当)

後列左から、中村香月 県議会議員、新井富美子 県議会議員、江口善明 県議会議員、原口剣生 県議会議員、服部誠太郎 県知事、原口新五 久留米市長、石井俊一 久留米市議会議長

地域を支える「活力と人づくり」

知事が県民の皆さんのもとに出向き、地域で活躍されている皆さんと意見交換を行う「知事といきいきトーク」。2回目となる今回は久留米市を訪問しました。久留米市は「安心・安全で活力にあふれた、誰もが活き活き生活・活躍できる共生のまち」を目指し、まちづくりに取り組んでいます。

片山 鑑評会に出品し、酒造りの基礎ができているかを確認するとともに、新たな発想で地元久留米の「食米」を使った日本酒造りにチャレンジしています。また、もろみの温度測定などをIoT化し、省力化することで、社員が学ぶ時間を確保し、みんなで酒造りを行っています。

知事 県酒類鑑評会における福岡県議会議長賞受賞、おめでとうございます。地元産食米での酒造りは、地産地消、ワンヘルス推進の観点からも素晴らしいチャレンジですので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

船津 祖父母が営んでいた、いちご農家を継承し、あまおうを栽培しています。JAくるめのいちご部会にも携わっていますが、農家は、雇用の確保や資材などの価格高騰により、厳しい経営状況にあります。久留米市はいちごの新規就農者が多く、支援が必要と感じています。

知事 2022年はあまおう販売開始20周年。いまや「いちごの王様」と呼ばれるほどブランド力が向上したのも生産者やJAグループなど関係者の皆さんの努力があってこそ。労働力の問題にもつながりますが、県では、省力化や生産性向上に向け、収穫・調整ロボットの開発を進めています。また、新規就農者を対象に、熟練生産者(「あまおうの匠」)の視点をアイカメラで「見える化」するなど先端技術を使って匠の技を伝承する事業を始めました。就農後5年以内の単位面積当たりの収量を1.5倍に引き上げたいと考えています。

 私たちは、久留米絣の良さを若者目線で伝えていく活動をしています。久留米では生産されていない、絣の染料となる藍草を植える活動や、地元企業と連携した久留米絣の商品開発などに取り組んでいます。

松藤 絣藍ドル・あいくるは、久留米絣の魅力を多くの人に知ってもらい、久留米市全体を盛り上げていくことを目指しています。久留米市の伝統工芸品や特産品をPRする場があったらいいなと思います。

笑顔の知事の写真

久留米絣のジャケットを試着した知事

知事 若者目線で、生産者や企業の皆さんと連携しながら、地域の伝統産業を振興していく取り組みは素晴らしいですね。県では現在、伝統工芸品などを紹介するアクロス福岡の「匠ギャラリー」を、人々が立ち寄りやすい1階に移転、改装中です。これから久留米絣も含めて、しっかりPRしていきます。

重永 子どもへの暴力防止に関する講演活動の中で、子どもたちに「安心して自信をもって自由に生きる権利があるんだよ」ということを伝え、今まで言えなかったことが言える環境づくりに取り組んでいます。子どもたち自らが主人公として生きていけるような社会にしていけたらと思います。

知事 子どもの持つ権利を守り、意見を言いやすい環境をつくっていくことは、大変貴重な取り組みだと思います。県では、児童養護施設の子どもたちが意見を言えるよう、子どもの権利ノートの配布や意見箱を設置しています。引き続き、より丁寧に子どもの意見を聴いていくための取り組みを進めていきます。

黒田 田主丸にあるたくさんの御神事や伝統行事を知ってもらうため、取材やSNSでの情報発信を続けています。地元の人にとって、多くの人に見に来てもらうことは非常に励みになり、また、誇り、生きがい、地元に愛着を持つきっかけになります。もっと御神事や伝統行事をPRしていきたいと思います。

知事 地域の皆さんが守ってきた御神事や伝統行事には、地域の歴史があり、きちんと伝えることで誘客の促進や地域活性化にもつながります。この価値をもっと掘り出して伝えることは守ることにもなります。県では文化財の保存・活用について、支援を行っていますので活用していただきたいと思います。

本日は、久留米市で活躍されている皆さんからさまざまなお話やご意見を聴かせていただきました。今後のよりよい県政の推進のために役立てていきたいと思います。

地域で活躍する皆さんと談話中の写真

久留米のいきいきスポット

KURUMERU(クルメル)

カフェやスポーツジムなどを備えた民間複合施設。久留米市の公園としては初めて、市と民間事業者が協力して管理運営を行う「Park-PFI制度」を採用。
[住所]久留米市東櫛原町1752-1
[電話]0942-64-8666

  • クルメル外観写真
  • クルメルで談話中の知事とスタッフの写真

Gmep(ジーメップ)株式会社

哺乳類細胞の無血清培養に取り組むバイオ関連企業。研究開発から製造・販売まで製薬企業や研究機関のニーズにワンストップで対応できる初めての日本メーカー。
[住所]久留米市百年公園1-1 福岡バイオイノベーションセンター内
[電話]0942-65-4463

  • ジーメップの外観写真
  • 知事とジーメップスタッフの談話中の写真

久留米大学御井キャンパス

    • グラウンドの写真

      グラウンド

      大雨の浸水対策として、市と久留米大学が進める雨水貯留施設の整備現場。

    • つながるめの写真

      つながるめ

      地域と(つながる)、久留米(るめ)、優れた人材の芽(め)が育つ場所としてオープンした、誰でも自由に利用ができる交流拠点。
      [住所]久留米市御井町1635
      [電話]0942-43-4413

  • 知事とつながるめスタッフの談話中の写真