グラフふくおか2022冬号ロゴ

Fukuoka Pride Food
おいしい誇りを食卓に

博多和牛のステーキを網で焼いている写真

生産者の思いをつなぐ 地域で育まれたこだわりのブランド牛

約20カ月間かけて丁寧に育てられる博多和牛は、福岡県が誇る高品質のブランド牛。

2022年10月に鹿児島県で開催された全国和牛能力共進会は「和牛のオリンピック」ともいわれ、全国から選りすぐりのブランド牛が集まりました。本県からは肉牛の部と種牛の部に出品し、筑紫野市の平山英一(ひらやまえいいち)さんが育てた「若久(わかひさ)号」が肉牛の部で優等賞に選ばれました。

平山さんが牛を育てる上で大切にしていることは、飼育環境と飼料。「牛はストレスに弱い生き物。自然あふれる静かな環境で、ゆったりとした空間をつくるよう気を付けています」と語ります。平山さんの牛舎は森と田畑に囲まれた静かな環境にあり、牛の寝床も清潔に保たれています。「飼料のメインとなる稲わらの多くは、自ら収穫したもの。牛舎で出た堆肥を稲作に利用して、収穫した稲を飼料にする循環を作っています。ビールかすやとうもろこしなどの配合割合も工夫しています」とこだわりを語ります。

優等賞に選ばれた「若久号」を購入したのは、福岡を中心に店舗展開する「焼肉ヌルボン」。博多和牛を一頭買いし、自社の精肉技術を生かすことで、あらゆる部位を無駄なくおいしく消費者に届けています。生産者とのつながりを大切にし、消費者に最高の状態で届ける、そういった良い関係性をつくることを心掛けているそう。生産者のこだわりと愛情が込められた博多和牛をぜひご堪能ください。

  • 牛舎の写真

    一頭一頭しっかり管理された牛舎

  • 平山英一さんと牛の写真

    「育つ環境によって牛の性格も変わるんです」と平山さん

焼肉ヌルボン

目利きのプロが厳選して仕入れた「博多和牛」を希少部位まで思う存分堪能できるコースが人気。本場韓国料理のメニューも豊富で、上質なお肉と料理を楽しめる。

焼肉ヌルボンの料理が並ぶ写真
メニューや店舗一覧
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早わかり【博多和牛】[肉質]肉質の基準は3等級以上。霜降りのバランスが良いだけでなく、肉の繊維も非常に細かく入っており、見た目も美しいのが特長。[味]やわらかくてジューシー。脂身が上品で、赤身もしっかりしており、肉本来の味が楽しめる。