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県議会だより

県議会の一年/県議会が年間を通してどのような活動を行っているのかをご紹介します。

県議会には、2月、6月、9月、12月の年4回開催される定例会と、必要に応じて開催される臨時会があります。

議員全員を集めて開催する会議を本会議といい、県議会の最終的な意思決定はここで行われます。

また、県の業務は幅広く複雑なため、議案などを専門的かつ詳細に審査する委員会が設置されています。委員会は会期中の他、閉会中(本会議が開催されていない期間)も必要に応じて開かれ、審査や調査が行われています。

このように県議会では、本会議での審議や委員会の調査など、年間を通して活動が行われています。

「委員会の調査活動」2月定例会、6月定例会、9月定例会、12月定例会の説明イラスト

※開催時期は多少変わることがあります
※臨時会は必要に応じて随時開催されます

定例会と臨時会

●定例会

定例会では、予算や条例などの議案、請願、意見書などが審議されます。

●臨時会

臨時会は、急を要する条例改正や補正予算などの議案の審議、正副議長の選挙など、必要に応じて随時開催されます。

常任委員会と特別委員会

●常任委員会

常任委員会は、所管事項ごとに8つの委員会(総務企画地域振興、厚生労働環境、県民生活商工、農林水産、県土整備、建築都市、文教、警察)が設置されています。会期中は議案や請願などの審査を行い、閉会中は本会議で付議された事項の調査、現地視察などの活動が行われています。

●調査特別委員会

調査特別委員会は、特定の案件の審査や調査のため、必要に応じて設置されます。

●予算特別委員会

【開催時期】2月定例会中(3月上旬~下旬)
※議員改選の年は6月定例会中(6月下旬~7月上旬)

当初予算議案が提出される定例会に、本会議の議決により31人の委員で構成される予算特別委員会が設置されます。

予算特別委員会は、定例会中に審査日を設け、付託された当初予算議案について審査が行われます。審査経過ならびに結果については、当該定例会の本会議において委員長から報告され、採決されます。

●決算特別委員会

【開催時期】9月定例会中(9月下旬~10月中旬)

決算関係議案が提出される9月定例会に、本会議の議決により31人の委員で構成される決算特別委員会が設置されます。

決算特別委員会は、定例会中に審査日を設け、付託された議案(前年度の決算など)について審査が行われます。審査経過ならびに結果については、当該定例会の本会議において委員長から報告され、採決されます。

県議会案内/県議会の活動などをよく知っていただく機会です。お気軽にお申し込みください。

議会棟見学

県議会外観写真

県議会外観

県議会では、小中学生や一般の県民の皆さんの議会施設見学を受け入れています。係員が議場などにご案内し、議会の仕組みや施設の説明をするとともに皆さんからの質問にお答えします。

見学時間は、平日の午前10時30分から午後3時15分までの間で、所要時間は20分程度です。なお、議会会期中は見学ができません。

〈見学申し込み方法〉

見学を希望される方は、事前に議会事務局総務課にお申し込みください。
電話:092-643-3823

議会の傍聴

県議会の会議は、公開を原則としていますので、お申し出があれば、会議中はいつでも傍聴できます。※

定例会などの本会議は、原則として午前11時に開会します。傍聴を希望する方には、会議の日の午前10時から県議会棟1階の玄関ホールで先着順に傍聴券を交付しています。(危険物を携帯するなど会議の秩序を乱す恐れがあると認められる場合は傍聴できません)

また、常任委員会や調査特別委員会、予算および決算特別委員会も傍聴することができます。

傍聴席の写真

傍聴席

本会議場の写真

本会議場

これらの委員会の傍聴券は、開会の1時間前から委員会ごとに交付しています。

傍聴席では、県民の皆さんの代表者である議員の意見や質問、また知事や教育長などの行政責任者の答弁を通して、議会の活動、県政の課題、あるいは県政の推進方向が直接伝わってくることと思います。

なお、車いす用のスペースも設けていますので、車いすをご使用の方も傍聴できます。

また、手話通訳がご利用できますので、必要とされる場合は、傍聴希望日の5日前までに議会事務局総務課にお申し込みください。

電話:092-643-3823

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、本会議および委員会などの傍聴は当面の間自粛をお願いします。なお、本会議はインターネット中継および録画配信でも視聴可能です

県議会の動き

予算特別委員会

委員会の様子

2月定例会において、予算特別委員会が設置され、令和3年度福岡県一般会計予算など20件の当初予算議案の審査を行いました。

審査に当たっては、二元代表制の趣旨を踏まえ、本県の緊要な課題について、多岐にわたって活発な議論が交わされました。審査の過程において議論された主な内容は次のとおりです。

  • 新型コロナウイルス感染症における影響と対策について(病床の確保や高齢者施設のクラスター対策、ワンヘルス総合推進室の設置についてなど)
  • 地域振興について(JR日田彦山線で導入されるBRT車両への地元木材活用についてなど)
  • 環境・エネルギー対策について(洋上風力発電など再生可能エネルギーのさらなる普及に向けた取り組みについてなど)
  • 福祉問題について(児童相談所が十分に機能するための今後の取り組み、同性パートナーシップ導入の検討についてなど)
  • 農林水産問題について(「定年帰農」や女性農業者への支援についてなど)
  • スポーツ振興について(「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」の効果についてなど)
  • 防災・減災対策について(水災害のリスク増大に備えるための流域治水の推進についてなど)
  • 教育問題について(地域と連携した部活動の実現についてなど)
  • 県政運営について(今後の県政推進への思いについてなど)

この他、自動車税の減免、自殺対策、被爆二世・三世に対する対応、地球温暖化と自然環境の保護、スポーツ施設整備支援、地域雇用対策、労働者協同組合法、無園児・ステップファミリーへの支援、筑前海における漁業経営の安定、水素エネルギー関連産業への取り組み、宇宙ビジネスの振興、観光地域づくり、大濠公園の活用、水害時における県営住宅の活用、少年の再犯防止対策、県立図書館における電子書籍の導入、学校における教育の情報化などさまざまな課題について、活発な質疑がありました。

アビスパ福岡の皆さんが県議会を訪問

3月24日、今シーズンからJ1に昇格したアビスパ福岡株式会社の佐伯道郎育成普及部長、川﨑和夫事業推進部長、八坂充郎第1グループ長が福岡県議会を訪問され、吉松源昭議長、江藤秀之副議長をはじめアビスパ福岡を応援する会の議員がお迎えしました。

激励を込めた県産の畜産物を贈呈している写真
アビスパ福岡の皆さんが県議会を訪問した際の写真

吉松議長はJ1昇格を祝福するとともに、「しっかり応援させていただきますので、感動と勝ちにこだわって、ギラヴァンツ北九州とともに、スポーツ立県福岡の推進のためにも活躍を期待しています」と激励しました。

また、アビスパ福岡を応援する会の藏内勇夫相談役から、激励を込めた県産の畜産物を贈呈しました。

日田彦山線沿線の地域振興に係る勉強会

5月24日、県と「九州の自立を考える会※」との共催による「日田彦山線沿線の地域振興に係る勉強会」がオンラインで開催されました。平成29年7月の九州北部豪雨で被災した日田彦山線沿線地域の復興に向け、今年2月に策定された同地域の復興計画を具体化する際のヒントとなる先進的なアイデアや取り組みを学ぶことが目的です。

※県議会議員と九州の政財界有志による政策研究団体

「日田彦山線沿線の地域振興に係る勉強会」オンライン中の写真
日田彦山線沿線の地域振興に係る勉強会の写真1
日田彦山線沿線の地域振興に係る勉強会の写真2

勉強会には、この振興計画を策定した県、東峰村および添田町の関係者の他、県議会からは九州の自立を考える会のプロジェクトチームメンバーと地元選出議員が参加しました。また、JR九州と(一社)九州観光推進機構もオブザーバーとして参加しました。

冒頭、服部知事と九州の自立を考える会理事の松本國寛議員が開会のあいさつを行い、来賓の吉松源昭議長が「計画のもと、日田彦山線沿線地域が地方創生のモデルとなるような具体的な取り組みを進めていくことが非常に重要であり、県議会としても、九州の自立を考える会や地元自治体などと連携し、県行政と一体となって、長期的にこの地域の振興に取り組んでいきます」とあいさつしました。

続いて「グランピングを活用した地域活性化・地域振興について(㈱スノーピーク白馬 河合秀明取締役執行役員事業本部長)」および「海外映画等のロケ地誘致と地域振興について(合同会社アイワイグローバル マシュー・テイラープロデューサー兼ディレクター)」をテーマに講演があり、活発な質疑応答が行われました。

最後に、九州の自立を考える会会長の藏内勇夫議員が閉会のあいさつを行い、「この地域の魅力を内外に発信し、ウィズコロナ、アフターコロナ時代の地域振興のモデルとするため、ご協力をお願いしたい」と述べました。

福岡ー江蘇友好桜花園 25周年記念オンライン会談

4月20日、中国・江蘇省にある「福岡‐江蘇友好桜花園」の開園25周年を祝う記念イベントがオンラインで開催され、福岡県議会からは、吉松源昭議長、江藤秀之副議長をはじめ、各会派の代表者、福岡県日中友好桜の会役員が出席しました。

福岡ー江蘇友好桜花園 25周年記念オンライン会談の様子
福岡ー江蘇友好桜花園 25周年記念オンライン会談で集合写真

吉松議長は、「新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に落ち着いた折には、人的交流を再開し、さまざまな分野において理解を深め、両県省の絆をさらに強固なものにしてまいります」とあいさつしました。

イベントでは、江蘇省人民代表大会常務委員会の李小敏(り しょうびん)常務副主任をはじめ、委員の方々と意見交換を行った他、25年かけて植樹を行ってきた桜花園が満開になった様子を収めたVTRを視聴し、交流を深めました。

福岡県議会事務局 調査課

電話:092-643-3832
ファクス:092-643-3825

※福岡県議会ホームページでは、本会議情報、委員会情報、議員紹介などの掲載の他、会議録の検索と閲覧、議会中継を実施しています