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福岡の県営都市公園

散歩をしたり、スポーツを楽しんだり、日常を健やかに過ごすなかで欠かせない存在の公園。最近では、さまざまなサービスが付加され、さらなる楽しみ方が広がっています。

大濠公園

大濠テラスから見る大濠公園の写真

大濠公園で新たな文化体験を。福岡ローカルのこだわりを満喫

福岡市の中心部に位置し、県民の憩いの場として愛されている大濠公園。「大濠」の名は、かつて黒田長政が福岡城を築城した際、この場所を外堀にし、「大堀」と呼ばれていたことが由来です。大濠公園のシンボルでもある大きな池は外周約2キロメートルもあり、多くの県民がジョギングやウォーキングを楽しんでいます。池の中央にある島から見渡す景色も格別。季節ごとに移り変わる風景とともに、歴史や文化に触れられるのも大濠公園の大きな魅力です。

2020年9月、八女茶を中心に日本文化に触れることをコンセプトとして、公園南側にある日本庭園のすぐ隣にオープンした「大濠テラス」。ぬくもりを感じる木の空間と、目の前に池を望む大きなガラス扉。さらにテーブル、カウンター、縁側席のどこに座っても公園の風景を楽しめる、こだわりのレイアウトとなっています。1階のカフェ「&LOCALS(アンド ローカルズ)」では、県内の生産者こだわりの食材を使用したメニューを提供。カフェで使用している食材は店内で購入することもできます。

大濠テラス店内の写真
大濠テラス内カフェの商品写真
大濠テラス 八女茶と日本庭園と。
こちらから

日本庭園側に併設されている「YAMATOTsunagarigallery(ヤマト ツナガリ ギャラリー)」では、トータルコーディネートで着物がレンタルでき、着物になじみがない人にも安心です。日帰りプランや夜のおでかけプランを利用して、着物でのんびり散策を楽しむことができます。

日本庭園は、ボストン美術館の日本庭園などを手掛けた造園家の中根金作(なかねきんさく)氏が設計した築山林泉廻遊式(ちくざんりんせんかいゆうしき)の庭園で、日本の古典美を表現する伝統的な技法で作庭されています。園内には四季折々の植栽が施されており、夏はアジサイやサルスベリが見頃です。

着物を着た女性と着物を選んでいる女性の写真

肌着や小物、草履など全てレンタルできるので手ぶらでOK!もちろん男性用もあります

茶会館の写真

毎月第1・第3火曜日に茶会館を無料開放。お抹茶の有料サービスも行っています

大濠公園日本庭園
こちらから
大濠公園
(福岡市中央区大濠公園1)

県営大濠・西公園管理事務所

電話
092-741-2004
ファクス
092-741-2012

西公園

西公園の写真

自然林の散策路を抜けて 展望デッキからの眺望は格別

大濠公園から北へ10分程歩くと、なだらかな丘に整備された西公園に到着。古くは「荒津山」と呼ばれた丘陵地で、中央展望広場からは福岡市の街並みや博多湾、志賀島が一望できます。園内には、黒田長政らを祭った光雲(てるも)神社があり、歴史を感じながらの散策も楽しめます。

西公園は県内で唯一「日本のさくら名所100選」に選ばれており、春には約1300本の桜が咲き誇ります。また、公園の周遊道路の外側には自然林が残されており、市街地から一歩踏み入れるだけで心落ち着く自然の香りに包まれます。現在、再整備が進められており、今後さらに魅力的な公園に生まれ変わります。

西公園
(福岡市中央区西公園13)

筑後広域公園

スケートボードをする子供たちの写真

筑後の田園風景に囲まれた、年代を超えた交流の場

筑後広域公園は、筑後市とみやま市にまたがる東西約4キロメートルの広大な敷地を有する公園。公園の中央には九州新幹線筑後船小屋駅が位置する、全国でも珍しい公園です。矢部川の豊かな水の流れと緑あふれる自然環境を生かした公園内には「文化体験ゾーン」「交流ゾーン」「スポーツゾーン」「環境保全・学習ゾーン(整備中)」など、幅広い年代が楽しめるさまざまなエリアが整備されています。

2020年秋、みやま市側に新設されたフィットネスエリアには、ナイター設備完備の全面人工芝球技場や、県内最大級のスケートボード場が登場。今年度から毎月第2・第4日曜日にスケート教室が開催されるなど、人気のエリアになっています。教室で指導をする黒木雄平(くろきゆうへい)さんは「けがをさせないことを大前提に、スケートを通して達成感を得られるよう、楽しみながらも背中を押してあげること」を意識しているといいます。教室以外の利用も、上は60歳代から下は10歳未満まで、スポーツを通し、年代を超えた交流の場にもなっています。

スケート教室の様子
スケートを楽しむ子供の写真
スケートを楽しむ子供たち

2016年、エントランスエリアにオープンしたドッグランは、公設のドッグランとしては九州最大級の大きさ。広々とした芝生エリアは、体高40センチメートル以下の小型犬エリアとフリーエリアに分かれ、各エリアへの入口には二重扉を設置しています。利用は登録制で、初回利用時に犬鑑札・狂犬病予防注射済票・混合ワクチン接種証明書の3点を提出する必要があり、安心して利用することができます。休日は遠方から訪れる利用者も多く、200人・100匹を超える利用があったことも。全国から講師を招き、年に数回開催しているドッグスクールでは、犬の行動心理や具体的なしつけの実践などを学ぶことができます。

筑後広域公園の広々とした芝生エリアの写真
公園で遊ぶ犬の写真
犬の写真

エントランスエリアにあるバーベキュー広場では、開放感あふれる空間の中で、一年を通してアウトドアを満喫できます。53卓ある野外テーブルの横にはコンロが使用できるタイル舗装されたスペースを設置。また、炊飯棟にある洗い場やかまどの設備も利用可能です。バーベキューのみの利用だけでなく、テントを張ってゆったりお昼寝を楽しむのもよし、芝生広場で力いっぱい遊んでから楽しむもよし。他にもスポーツエリアで汗を流したり、九州芸文館で文化体験をしたり、筑後広域公園ならではの楽しみ方を満喫してみてはいかがでしょうか。

バーベキューを楽しむ人たちの写真
解放感あふれるバーベキュー広場の写真
筑後広域公園マップイラスト
筑後広域公園
こちらから
筑後広域公園
(筑後市津島831-1)

県営筑後広域公園管理事務所

電話
0942-53-4600
ファクス
0942-53-3503

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