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特定外来生物「セアカゴケグモ」に注意してください。
特定外来生物「セアカゴケグモ」に注意してください。
福岡県では、「セアカゴケグモ」は平成19年に福岡市内で初めて発見され、その後においても、同市内では継続的に発見され、その他一部の地域でも発見されています。
セアカゴケグモは、基本的に攻撃的ではありませんが、素手でさわったり、巣に触れたりすると咬まれることがありますので、注意してください。また、同じゴケグモ類であるハイイロゴケグモについても、県内で発見されており、同様に注意してください。(リンク参照)
1 セアカゴケグモの見分け方
メスの体長は、約0.7~1.0センチメートルで全体が黒色で腹部の背面と腹面に赤色の模様があります。オスの体長は、0.4~0.5センチメートルで腹部の背面は灰白色をしています。
セアカゴケグモ(メス) 全体(腹部背面の模様が赤いことが特徴です)
セアカゴケグモ(メス) 腹面 (腹部腹面にも赤い模様があります。)
セアカゴケグモの卵のうと孵化した子グモ (約1.0センチメートルの球状で突起はありません。)
2 セアカゴケグモの生息場所
物かげになるせまいところ、温かいところに巣を作ります。家のまわりや公園などでよく発見される場所として、以下のものが挙げられます。
3 セアカゴケグモに咬まれないための注意
- 絶対に素手で触らないでください。
- 衣服の上から咬まれる可能性は低いので、野外で作業する場合は、長袖、長ズボン、手袋等を着用してください。
- 洗濯物の取り入れなどでサンダル等を履くときに咬まれる事故が発生しています。野外に置きっぱなしのサンダル等を履く場合は注意をしてください。
【被害防止リーフレット】
4 セアカゴケグモに咬まれたときの症状と処置
(1) 症状
ほとんどの場合、咬まれた瞬間に針で刺されたような痛みを感じます。その後、30分から40分して、鈍い痛み、熱感、赤み、腫れ、発疹、発汗(傷口周辺)が現われることがあります。
重症化することはまれですが、30分から2時間で、激しい筋肉痛(胸痛、腹痛)、けいれん、吐き気、血圧上昇、呼吸困難等が現れることがあり、特に、小児や高齢者が咬まれた場合は、注意が必要です。このような症状が現れた場合は、できるだけ早く、救急病院で受診してください。
回復には個人差があり、数時間~数日、場合によっては数週間~数か月かかることもあります。
(2) 処置(家庭で出来ること)
咬まれた時は、温水や石けん水で傷口をやさしく洗い流してください。
また、傷口を氷で冷やすと痛みが和らぎます。そして、病院で受診してください。
受診の際は、より適切な治療のため、殺虫剤等で殺したクモを出来るだけ持参してください。
<医療機関の皆さまへ>
セアカゴケグモの症状と処置に関する情報が、以下に掲載されています。
「セアカゴケグモに咬まれた」、「咬まれたかもしれない」と言う方が来院された場合に参考にしてください。
5 駆除について
クモ自体は、市販の家庭用殺虫剤で駆除出来ますが、卵のう内の個体を殺すことは難しいので踏みつぶしてください。
6 毒グモではないクモ等
セアカゴケグモと間違えやすいクモや虫
よく見かける、いわゆる、毒グモではないクモやセアカゴケグモと間違えやすい虫を紹介します。
ジョロウグモ(メス)
メス17~25ミリメートル オス6~8ミリメートル 国内種
特徴 黄と緑青色の荒い横縞がある。成熟した個体の糸器付近は真赤になる。
アシダカグモ(メス)
メス20~30ミリメートル オス10~20ミリメートル 国内種
特徴 徘徊性のクモとしては国内最大、家屋内に住み、夜行性で、ゴキブリなどを捕らえる。
オオヒメグモ
メス5~8ミリメートル オス2.5~5ミリメートル 国内種
マダラヒメグモ
メス3.5~6.5ミリメートル オス3.5~4.5ミリメートル程度 外来種
コゲチャオニグモ
メス8.5~16ミリメートル オス7~10ミリメートル 国内種
ゴホントゲザトウムシ+タカラダニ
国内種
ザトウムシ類に(15ミリメートル程度)にタカラダニの一種が付着したもの(写真はゴホントゲザトウムシ)。
ヨコヅナサシガメ幼虫
16~24ミリメートル 外来種
捕まえると刺されることがあります。
7 問い合わせ先
福岡県各保健福祉環境事務所(保健福祉事務所)