【福岡県 風しん情報】先天性風しん症候群の発生を予防するために
風しんの予防接種をご検討ください
全国における状況
全国における平成25年の風しん患者の報告数は14,344人と、過去6年間で最も多い報告数となりました。
これまでの報告では、近畿地方や首都圏での報告が多く、患者の7割以上は男性でした。(うち20代から40代が8割)
また、風しんに対する免疫を持たない妊婦(とくに妊娠初期の女性)が風しんにかかると、赤ちゃんに、生まれつき心臓に病気がある、耳が聞こえにくい、目が見えにくいなどの障がい(先天性風しん症候群)が起こる可能性があります。先天性風しん症候群の報告数は、平成24年からの流行の影響で平成24年10月から平成29年5月28日までに、全国で45人の患者が報告されています。
風しんの報告数の増加傾向は数年続くことが知られており、全国における平成26年の報告数は319人、平成27年の報告数163人、平成28年の報告数は126人、平成29年の報告数は91人、平成30年の報告数は2,917人、令和元年第48週(令和元年11月25日から令和元年12月1日)時点で2,274人となっています。
- 本県においても、患者報告数の増加が見られており、今後、その傾向が続くことも懸念されますので県民の皆様に風しんの予防に努めていただくようお知らせするものです。
先天性風しん症候群とは
風しんに対する免疫を持たない女性が、妊娠中(とくに妊娠初期)に風しんにかかると、生まれつき心臓に病気がある、耳が聞こえにくい、目が見えにくいなどの障がいのある赤ちゃんが生まれる可能性があります。風しんウイルスの感染によって、生まれてくる赤ちゃんにこのような障がいを起こす病気の総称を「先天性風しん症候群」といいます。
このため、特に妊娠中の方は、風しんにかからないよう注意することが大切です。また、家族からの感染等にもご注意ください。
福岡県における風しんの発生状況
過去7年の風しん患者報告数(人)
- 本県における風しんの発生状況は、以下のとおりです。 なお、最新の発生状況については、風しんの届出数の増加に伴う注意喚起についてをご覧ください。
年 | 全国 | 福岡県 |
---|---|---|
平成25年 | 14,344 | 304 |
平成26年 | 319 | 4 |
平成27年 | 163 | 9 |
平成28年 | 126 | 3 |
平成29年 | 91 | 1 |
平成30年 | 2,917 | 167 |
平成31(令和元)年 | 2,274 | 85 |
※ ただし、平成31(令和元)年の発生状況については、全国にあっては第48週(令和元年11月25日から令和元年12月1日)までに、福岡県にあっては第49週(令和元年12月2日から令和元年12月8日)までに診断された患者数です。全国患者報告数については、県の公表から1週間遅れます。 なお、データは速報値として公開するものであり、後日修正される場合があります。
県民の皆様へ
風しんの予防、感染の拡大防止には、予防接種が効果的です
- 風しんの定期接種対象者は、予防接種を受けましょう。【風しんの定期予防接種対象者】
1歳児、小学校入学前1年間の幼児の方は、多くの市区町村において、無料で受けられます。 - また、妊婦を守る観点から、妊婦の周りにいる方(妊婦の夫、こども、その他の同居家族)等は風しんにかからないよう予防に努めましょう。
具体的には
(1)妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族
(2)10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方)
(3)産褥早期の女性のうち、抗体価が十分であると確認できた方以外の方は任意での予防接種を受けることをご検討ください。
なお、予防接種を希望される場合は、かかりつけ医にご相談ください。
また、風しんの感染予防などに関するお問い合わせは、最寄りの保健所までご相談ください。
抗体検査について
県では風しんワクチン接種の促進のために、契約医療機関において、「風しん抗体検査」を無料で実施しています。