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平成29年度奨学生レポート

更新日:2023年4月1日更新 印刷

2017年秋

T.Iさん
米国 ノーザン州立大学(教育学部初等教育コース)

 

 アメリカに来てから約4ヶ月、学問関係以外でも様々な経験をすることができた。その内の3つについてそれぞれ話す。

 

 1つめは、外国人の友だちを多く作れたことだ。ノーザン州立大学に到着してから一週間の間、留学生を対象としたオリエンテーションがあった。自分から海外の学生に話しかけ友達を増やしていくと決めていた私は、その期間の間機会を見つけては積極的にアプローチをしていった。食堂ではまだ話したことのない学生に声をかけ共に食事をし、何かイベントや講義があるときは積極的に参加し、その輪の中に入っていった。アジア人の学生、特に中国人、韓国人とはかなり良い交友関係を気づけたように感じる。

 たくさんいる留学生の中でも、やはり同じアジアの国々から来た学生達の間には、仲間意識のようなものがあるのを感じた。彼らと会話する中で最も多く、また最も学びになった話題は、文化の違いから生じる価値観の違いである。例えばスピーチ関する講義の中で、生徒同士でグループを作り、1つの発表をする機会があった。私たちは韓国人4人、中国人2人、日本人1人で計7人のグループであった。どのようにそのスピーチを構成するかについて話し合ったとき、きれいに国籍ごとに意見が別れたのには驚いたが、お互いの意見を折衷し、自分の今までのスピーチの中での最高得点を取ることができた。

 また、外国人との話題に関して、これはアメリカ人以外限定になるが、お互いの言葉を教え合うことができるのが自分にとって最も楽しい経験の1つである。ひとつ驚いたのが、韓国人の学生たちがびっくりするほど親日であったことだ。近年、日本政府と韓国政府の間には領土問題を含む幾つかの問題がある。それによって留学先での韓国人学生との関係が悪くなることは、実は私が留学前に危惧していたことのひとつであった。

 しかし韓国出身の生徒たちは日本に興味津々で、キャンパスで出逢えば簡単な日本語の挨拶で声をかけてくれたり、お互いの文化に関してたくさん会話をすることができた。どうやらその背景には、韓国で日本の作品(主にアニメや映画)が人気で、かつ韓国人の生徒は高校時代中国語か日本語どちらかを選択して履修する制度があるというのがあるそうだ。また、これは韓国人に限らず、お互いの国の料理を作り合って、交換することができた。

 やはり日本食は世界的に有名で、特に日本食の名前を挙げてもらうと必ずと言っていいほど寿司が出てきた。私は祖父母が栃木県で寿司屋を営んでいることもあり、寿司を実際に学生たちに振る舞った際には、かなり喜んでもらうことができた。これから留学していく高校生たちには、日本を発つ前に何かしら日本料理のレシピを身につけること、たとえ英語に苦手意識があっても、自分から積極的に話しかけていくことを覚えておいてほしい。自分が友好的に相手に接している限り、相手も同様の対応をしてくれることを、私はアメリカに来てすぐ学んだ。

 

 2つめに、大学のマーチングバンドに参加することができたことだ。私は中学校時代に学校のマーチングバンドで指揮者をやっていたこともあり、大学でマーチングをするというのも実はアメリカ留学中のひとつのゴールであった。

 ノーザン州立大学にはフットボールのシーズン中(9月〜11月)に活動するマーチングバンドがあり、その活動は主に、地区のマーチングコンテストの出場とフットボールチームの応援であった。これは留学席での主な経験の1つめとも重なるのだが、特に同じサックスパートの学生たちと友達になることができた。また、数多くのアメリカ人と同じバンドで演奏、パフォーマンスをし、達成感を味わえたのは本当に良い経験になった。

 ”音楽は国境を超える”、”音楽に言葉はいらない”などとは日本で育ってきた間テレビ番組などで多く耳にしてきたが、それを自分の体験として実際にできたのは自分の中で大きな達成となった。また少し余談ではあるが、広く知られているように英語には絶対的な敬語はない。おそらくそれによるものだと考えられるが、アメリカでは教師と生徒、先輩と後輩、これらは皆平等とされ、それぞれの意見は差別なく受け入れられる。大学3年生や4年生と一緒に活動をするこのバンドだからこそ、これを直に学ぶことができた。留学することを考えている学生は、ぜひ何かしらのバンドやクラブに所属することをおすすめしたい。アメリカの人々は新入生に対して非常に友好的で、良い関係を築くことができると思う。

 

 3つめに、ホストファミリーと深く関われたことだ。ノーザン州立大学は留学生の占める割合が約20%というのもあり、ファミリーフレンドプログラムという制度がある。この制度を利用することにより、希望する生徒は、自分の受験に合うホストファミリーを大学キャンパスの近くで見つけ、彼らと交友関係を築くことができる。私もそのプログラムに申し込み、大学の教授とホストファミリーの関係を結ぶことができた。彼女は音楽専攻の教授で、婚約者と2人でキャンパスの近くに暮らしている。週末はそのホストファミリーと、ホストブラザーである韓国人の男子学生1人と、4人で遊びに出かけたり、一緒にご飯を食べたりしている。

 ネイティブの人と長時間ともに過ごすというのはかなり良い英語の練習にもなり、またアメリカの一般家庭の暮らしについても学ぶことができるため、私はその時間を大事にしている。今高校に通っている学生たちも、アメリカの大学に通うことがあれば、ホストファミリーのようなものを持つことは、英語の上達にも異文化の理解にも大いにつながると思う。ノーザン州立大学のようにそのような制度がなくても、アメリカ人のルームメイトの実家に泊まったりするなど他の方法をいくらでも見つけられると思うので、ぜひ挑戦してほしい。

 このように、まだ約4ヶ月ではあるが、ノーザン州立大学での学びの中で、私は多くのことを経験することができた。次のセメスターでは、同じ講義を受けているアメリカ人の友達に積極的にアプローチをして友達になる、それによって比較的劣っている自分のリスニング能力を改善するのが目標である。福岡県に与えていただいたこの貴重な機会、日々を大事に過ごしていきたいと思う。

F.Sさん
米国 セントアンドリュース大学

 

 8月に渡米してから早4ヶ月が過ぎ、長いようで短かったアメリカでの最初のセメスターが終わりました。 最初の一か月は大量のリーディングとライティングの課題に追われ、毎日夜遅くまで図書館にこもりっきりでした。しかし多くの生徒が学業だけでなく部活動やワークスタディーを両立させているのを目の当たりにし、このままでは友達もできず充実した学生生活とはいえないと思いインターナショナルスチューデントユニオンと大学の聖歌隊に入りました。

 二つのアクティビティに入った分、最初はタイムマネジメントが難しかったですが、少しずつ要領をつかみ、勉強とアクティビティを両立することができました。インターナショナルスチューデントユニオンは、留学生と国際交流に興味を持つ生徒で構成されており、主に留学生の交流会や日帰り旅行の企画、そして様々な国の料理を提供するディナーパーティーを毎月開催しました。私は主にイベントの設営を担当しました。10月に開催した寿司ナイトではカフェテリアの職員の方々の協力の下、手巻き寿司コーナーを設置しました。たくさんの生徒や教授が初めて作る寿司に感動し、おいしく食べている姿を見てこちらまで嬉しくなりました。

 何か音楽にかかわりたいと思い入った聖歌隊では、言葉や文化の壁を越える音楽の力を改めて感じました。言葉や文化は違っていても、音楽を通して沢山の友達ができ、また沢山の人を笑顔にすることができました。毎月様々な街の教会に歌いに行くのですが、どの教会も美しくそんな神聖な場所で歌うことはとても気持ちがよかったです。

 インターナショナルスチューデントユニオンと聖歌隊に入ったことで、勉強漬けだった日々に楽しみができ友達も増え、目標としていた勉強だけではないアメリカの大学生活に近づいたと思います。最後にはなりますが私の留学を支援してくださっている多くの方々に心から感謝申し上げます。アンビシャス奨学生として恥じぬよう、現状に満足せず、来学期も様々なことに挑戦し、学業面、生活面ともに実りのある一学期にしたいです。

合唱団の友人と

合唱団の友人たちと

自然豊かな学校風景の写真です

自然豊かな学校風景

2018年春

T.Iさん
米国 ノーザン州立大学(教育学部初等教育コース)

 

アメリカでの留学生活ももう二学期目になり、キャンパスでの生活にもかなり慣れてきたように感じる。英語を通してコミュニケーションを取ることにも抵抗がなくなり、交友関係も前学期よりも随分と広がった。そんな中で、今学期で自分が特に意欲的に取り組んだことが3つある。

 

 まず第一に、アメリカ人との交友関係をより築くことができた。前学期では自身の英語力が伴わなかったのとネイティブ話者に話しかけることに抵抗があったのもあり、主な交友関係は同じ境遇にある留学生に限られていた。しかし今学期は、自分から積極的にアメリカ人と関わりにいき、彼らと共に過ごす時間を増やすことができた。具体的には、初回の授業でアメリカ人が多く座っているところに席を取り、自分が日本からの留学生であることを自分から話した。また、英語力を伸ばすためにアメリカ人と主な時間を過ごしたいという旨を伝え、交友関係を築いていった。

 

 次に、コンサートバンドでの音楽活動にも力を入れた。私が中学生時代に吹奏楽部に所属しておりサキソフォンを演奏していたことと、ホストファミリーがコンサートバンドの教授兼指揮者であることもあり、授業の一環としてコンサートバンドに所属した。コンサートバンドには音楽を専攻としている学生のほか、楽器を演奏できる地域住民も参加しており、音楽活動を通して交友関係を広げることができた。音楽専攻ではない生徒もバンドに参加することができるため、他の交換留学生とも共に活動をすることができ、活動がより楽しいものとなった。今学期はコンサートを2回行い、その内の1つではオーディションで選ばれた学生たちで構成されるシンフォニックバンドと共演し、より高いレベルの演奏者たちから刺激を受けることができた。またサキソフォンに関しては、サキソフォン奏者用のプライベートレッスンを受講することにより個人の技術も伸ばし、バンドに貢献できたように感じる。

 

 最後に、キャンパス内でのアルバイトである。キャンパス内では食堂、ベーグル屋、コンビニの3ヶ所で留学生はアルバイトをすることができ、私はその中で食堂を選んでアルバイトを始めた。基本的に週20時間が留学生の働ける最大の時間であり、私は一日五時間弱、週に4日働いている。留学先後、キャンパス内でアルバイトをするかどうか迷っている学生がいると思うが、私は働くことを強くおすすめしたい。その理由は2つある。1つめは、仕事中に仕事仲間である友達と、仕事に関することや授業に関すること、その他諸々のことについて英語で話すことにより、英語力が格段に伸びること。特にキャンパス内で働くということは人の目に多くつくということであり、他の学生に顔を覚えてもらえ、交友関係の拡大につながる。もう一つは時間を効率的に使えるようになることだ。自分の場合、時間がありすぎると課題やテスト勉強を後回しにしてしまう傾向があるため、あえてアルバイトをすることにより自由時間を減らし、なるべく暇な時間を作らないようにしている。

 

 留学生活を初めて9か月、日本ではできなかったであろうあらゆることに挑戦、経験することができた。大学2年生としての次の1年間も、初めの1年で培ったコミュニケーション能力を活かして精進していきたい。

コンサートバンドの仲間と

大学のコンサートバンドに所属する留学生達

コンサートの様子

大学内のホールで行われたコンサートの様子

F.Sさん
米国 セントアンドリュース大学

 

アメリカでの大学生活の一年目が終わりました。私の今学期の目標は新しいことに挑戦すること、そして。前学期同様、今学期もインターナショナルスチューデントユニオン(以下ISU)と聖歌隊に所属しました。それに加えて今学期は前学期履修したジェンダースタディーの教授と話し合いジェンダージャスティスクラブの初期メンバーの一人としてクラブの立ち上げに携わりました。

 

このクラブは以前から存在はしていたものの、長い間活動しておらず、今回私を含め6人のメンバーで再稼働させました。書類事務、部員集め、計画立てから始まり、2月にようやく最初の行事である護身術のクラスを女子生徒に向けて開講しました。

 

合気道とテコンドーの師範資格を持つ教授にお願いし、相手の力をうまく使った基本的な身の守り方を四週にわたって伝授していただきました。4月にはsexual assault awareness month、 性暴力についての意識向上を目的としたキャンペーン月間の一環として、キャンドルヴィジルを地元の性暴力支援センターと協力し行いました。このイベントに向けてシンボルカラーのブルーリボンを作り配布したり、チラシを製作し各寮や教室に掲示したり、SNS上で発信したりとイベントのプロモーションを行った結果、用意していたキャンドルの数が足りなくなるほど沢山の生徒や教授、地元の方に参加いただき、多くの人に性暴力の身近さや、声を上げることの大切さを知ってもらうことができました。また、この様子はなんと地元の新聞にも掲載されました。

 

部活動と学業の両立に加えて今学期心掛けていたのは、友達とよりコミュニケーションをとり仲良くなることです。私は複数の部活に所属していたため必然的に顔見知りは増えたものの挨拶止まりでなかなか仲のいい友達を作ることができませんでした。授業は予習復習をして臨むため学業面で英語の不自由を感じることはありませんでしたが、普段生活している中での友達との会話についていくのはとても大変でした。

 

それは私の英語力が十分でないことや、彼らの話すスピードが速いからという理由だけでなく、南部独特のアクセントやスラングなど彼らの話す英語が今まで私が聞いてきたリスニングCDの英語とは全く異なる英語だったからです。何度も何度も聞き返して結局言っていたのは私が既に知っているはずの簡単な単語や挨拶だったということが最初は何度もありました。

 

また、言語の壁以外にも文化の壁があることを痛感しました。私が通っているのは田舎にある小さなリベラルアーツカレッジということもあってか、私の周りでは私が初めての日本人、ましてやアジア人の友人という人も少なくありませんでした。そんな日本の文化を知らない彼らと、アメリカについての知識の浅い私との間で共通の話題を探すのはなかなか難しく最初は全く会話が続きませんでした。何よりも辛かったのは、会話中に出てくるアメリカ人なら誰もが知っているドラマの話題やジョークなどが分からず同じタイミングで笑えないことでした。

 

しかし、こうした文化のギャップを埋めるため週末には日本食を友達にシェアして日本のことを知ってもらったり、movie nightを開いて私がまだ見たことのないアメリカの定番ドラマや映画を友達と一緒に見たりして距離を縮めました。アメリカに来て一年が経ち、もちろん来た当初より英語力も格段とついて日々の生活は楽にはなりました。しかし、未だに相手の言っていることが分からないときや、何度も同じ質問をすることもあります。言葉に詰まることや、上手く自分の気持ちが伝えられず歯がゆい思いをすることもあります。それでも聞くことを恐れず、そして相手の文化を知ろうと歩み寄ることで少しずつ言葉と文化の壁を乗り越えようとしています。レポートにはもっと上手くいったことを綴りたいところですが、現実はそう上手くはいかず、今も努力しているところです。来年は更に自信を持って充実したといえる1年を送る為に、学業、課外活動共にさらに深く取り組んでいきたいと思います。

 

2018年秋

T.Iさん
米国 ノーザン州立大学(教育学部音楽教育科)

 ノーザン州立大学に来てからもう早くも1年以上が経過し、充実した時間の過ぎていく早さに驚いている。自分の中で今回の学期は、学業、アルバイト、音楽活動の3つの柱によって回っていたように感じる。

 まず、はじめに学業面では、英語での授業についていく大変さ、宿題の多さにはほぼ完全に慣れることができ、多忙な生活の中でさらに自分の時間を作る余裕も出てきた。苦戦していたComposition(文章構成法)の授業も、課題につまづいたときにはすぐ教授のオフィスを訪ねたり、チュータリングセンターを活用するなどして無事完了することができた。

 アメリカでは生徒と教授の関係が非常に密接で、特にサウスダコタ州のような田舎にある小さな大学だと、教授が自宅に生徒を招待し、一緒にパーティを楽しむことも頻繁にある。同時に授業もアットホームな雰囲気で受けることができ、質問や意見をしやすい環境にあるため、留学生活において学業面を心配している高校生は安心できると思う。

 次にカフェテリアでのアルバイトについてである。私のアルバイト先で働いているのはほとんどが留学生、特に1学期または2学期で母国に帰ってしまう交換留学生が多く、学期初めには彼らにカフェテリアでの仕事を教えることから始まる。私は前学期に働き始めたばかりにも関わらずもう既にそこでのアルバイト歴が長い方に入り、新しく働き始めた学生に仕事を教える役目を担うことになった。

 留学先で仕事を教えることは、自分の英語力、特に語い力の強化に繋がり、とても良い経験ができたと思っている。また、場所にもよるが留学中のアルバイトはそこまでハードルが高くなく、海外で働くというのもなかなかできない経験に間違いないので、ぜひチャレンジしてみることをおすすめしたい。

 最後に、音楽活動についてである。自分の中ではこれが最も大きな要素だったのではないかと思う。大学での活動の一環として参加していたバンドに力を注いでいくうちに、自分の中で音楽教育に対する興味が高まっていくのを感じ、専攻を初等教育から音楽教育に変更することに決めた。専攻の変更はアメリカではよくあることで、手続きも非常に簡単になっている。大半の学生は入学してしばらくは一般教養の授業を多く取り、その中で自分のやりたいことを見つけていく。まだ自分の将来のビジョンが決まっていない高校生は特に、留学を通して自分の将来の明確化を目指してほしい。

 それ以外では、日本の文化を人々に知ってもらうため、Japanese Students Associationを立ち上げその代表になった。活動の一環として、他の日本人学生とともに日本食を作り大学の一大イベントであるCultural Festivalを盛り上げることができたと思う。

 今回の学期は、あらゆる面において非常に充実させることができたと思う。専攻の変更と同時にまた気持ちを切り替え、次の学期もまた新たな気持ちで臨んでいきたい。

F.Sさん
米国 セントアンドリュース大学

 新学期が始まり一か月もたたない9月11日、私はノースカロライナ州北部バーリントンの友人宅にいた。巨大ハリケーンフローレンスの接近により大学が休校となったのだ。予定では約3日間の休校だったが、ハリケーンが予想以上に長くノースカロライナ州に留まりキャンパスが大きな被害を受けた為、大学に戻れたのは結局三週間後のことだった。

 ハリケーンが去り大学に戻ってからは嵐のように忙しい毎日だった。「新たなことに挑戦する学期」と決めた今学期は、馬術や演劇のクラスを履修してみたり、インターナショナルスチューデントユニオン(以下ISU)の副部長になりイベントや旅行を企画してみたりと今まで以上に忙しくも充実した学期となった。

 沢山の挑戦の中でも特に思い出に残っているのはISUでの活動だ。ISUはそれまでの部長の引退、サポートをしてくれていたアドバイザーの転勤などが重なり実質活動が休止してしまっていた。そこで今学期私と部長で新しいアドバイザー探しから部活立ち上げの手続きメンバー集めまで全て一から行った。

 クラブを立ち上げてからまず行ったのはキャンパスから空港までのシャトルバスの手配だ。私の大学から空港までは車で約45分かかるのだが公共交通機関は一切ない為、留学生はこれまで車を持っている友人や教授に送迎を頼んでいた。そんな留学生の悩みを解決するべく大学側に協力してもらい留学生用に空港シャトルバスを運営することにした。まず具体的に何名の留学生が送迎を必要としているのか、一日何往復必要なのか、ガス代はいくらかかるのか、誰が運転するのかなど、一から調べ上げた。そしてアドバイザーや、学校側とのミーティング重ね何とか冬休みまでに留学生全員の送迎バスを手配することができた。最初は気の遠くなる作業に音を上げそうになったが、全ての学生を空港まで無事に送りと遂げたと学校側から報告が来た時には大きな達成感を感じた。

 空港シャトルの運営と並行して、今学期は感謝祭中にワシントンDCへのフィールドトリップを企画、実行した。国会議事堂見学ツアーや自然史博物館、国立航空宇宙博物館など様々な場所を巡ったが特に印象に残っているのは最終日に訪れたアーリントン国立墓地、無名先戦士の墓で献花を行ったことだ。アーリントン墓地にはアメリカの兵士やアメリカ史上重要な人物が埋葬されており、その中の無名戦士の墓には、戦場で亡くなった身元不明の戦没者が数多く埋葬されている。この献花式は各国の要人がアメリカを訪れた際の恒例行事でもあるのだが、事前に予約をすれば一般でも行うことができる。今回は大学、クラブを代表して、私、部長、その他二名の生徒が献花を行った。式が始まるとそれまでの雰囲気が一変し、衛兵のかけ声、銃を動かす音、靴の音のみが響く厳粛な空気に包まれた。大学の名前が呼ばれ、献花台に立つまでの静けさとピリッとした緊張感は今でも忘れない。献花をし、歴史の礎となった先人たちの苦闘に思いを馳せながら平和への思いを胸に深く刻み込んだ。

 沢山のことに挑戦した今学期。クラブの副部長となったことで一段と忙がしい毎日ではあったが、一日一日が新鮮で、何かを一から始め形にする度に大きな達成感と充実感を得ることができた。来学期はシャトルの手配や旅行計画の他にも夏休み中のストレージを確保や語学学校生へのサポートの強化などISUでやりたいことが山ほどある。学業にも励みつつ、クラブのメンバーやアドバイザーと協力し一つ一つ時間はかかっても実現できればと思う。

ハリケーンの被害

写真:ハリケーンの影響で浸水した校舎

馬術の授業でいつも乗っていた馬、レッドと

写真:馬術の授業でいつも乗っていた馬、レッドと

 

2019年春

T.Iさん
米国 ノーザン州立大学(教育学部音楽教育科)

 

 

 アメリカでの留学生活を始めてから早くももう2年が経過し、大学課程全体の半分を終えたことになる。2年前に初めて渡米したときから毎日めまぐるしく充実した日々を送っているため、体感よりも速い速度で実際の時間が過ぎていきもう半分が終わってしまったのかと驚いている。それに伴ってグループの中心として活動するような機会がだんだんと増えてきており、福岡県そして日本を代表できるような学生を目指したい。

 大学課程の半分を終えてまずはじめに感じることは、授業で学んでいる内容の専門性が高くなっていっていることである。私は音楽教育を専攻しており、今までは個々の楽器やバンドのコースが授業の大半を占めていたのだが、これからは音楽理論や作曲・編曲などより将来において実用的な授業が増えていく。当たり前のことではあるが、学業の一環として費やす時間、交友関係を深めるまたは広げる時間、そして自分自身のために使う時間のバランスを考えることがますます重要になっている。しかし、個人的な感想としては、入門編のようなタイプの授業よりも専門性の高い授業のほうが興味深いことが多く、自分から率先して時間を費やしたいと思うように感じる。これから留学する学生、また現在1年生の留学生はそれを踏まえてしっかりと基本を学んでほしい。

 また先程も述べたように、これから先輩よりも後輩の数のほうが多くなっていくため自分がリーダーのような存在になって周りを動かすことが増えた。大学内のカフェテリアでしているアルバイトではシフトリーダーになり、他の学生に指示をだし、また責任の伴う仕事をすることも多くなった。私が会長をしているJapanese Students Associationでは、他の日本人学生と協力し、日本食の作り方を学ぶ「Japanese Cooking Studio」というイベントを成功させることができた。アニメや漫画などを通じて日本文化に興味を持ってくれる学生が非常に多いため、これからもそのようなイベントを企画・運営し、日本文化の良さを海外に広めていきたい。

 個人的な生活スタイルについては、非常に忙しい学期になったと感じている。音楽教育を専攻にしているためどうしても授業外での個人練習の比率が高く、なかなかフリーな時間を生み出すことができなかった。朝は8時に起床して授業に出席し、夕方からはアルバイト、それが終わったらジム、そして楽器の練習と、ほぼ毎日夜の12時過ぎに自室に戻るような生活だった。しかし、忙しいだけにとても充実しており、学期を終えた今としては毎日有意義に過ごすことができたのではないかと思っている。

 最後に、私は最初の2年間を終え英語を常に話している状態に抵抗を全く感じることがなくなったため精神的に余裕ができ、前学期よりも留学生またアメリカ人の学生の友人を進んで作ることができた。来年留学を始める学生の中には、もしかしたら外国語で友達を作るのが苦手な方もいるかもしれない。そういう方はぜひ、過度にプレッシャーを感じず、時間が解決してくれると思って気楽にチャレンジを続けてみてほしい。

日本食の作り方教室の写真です

日本食作り方教室参加者の集合写真です

Japanese Cooking Studioの様子

F.Sさん 
米国セントアンドリュース大学(経営学部)

早いもので私の大学生活も折り返し地点に来ました。今学期は学業に編入準備に課外活動にアルバイトと、とても忙しくタイムマネジメントが欠かせない学期でした。

まず、今学期は学校のカフェテリアでアルバイトを始めました。カフェテリアでのアルバイトを始めたことで忙しくなったものの、限られた時間をうまく使えるようになり、接客を通してスピーキング力も向上し、キャンパス内での人脈も広がったので留学生にはぜひ挑戦してもらいたいです。ちなみに、アメリカの大学でアルバイトをするためにはSocial Security Number (以下SSN)と呼ばれるマイナンバーのようなID番号の取得と銀行口座又が必要です。SSNは専用申請書を記入し、その他の必要な書類を近くのSocial Security officeに提出すると発行でき、申請後約2-3週間以内に登録した住所に郵送されます。銀行口座はSSNを持っているとオンラインで開設することができます。私はSSNと銀行口座の開設がアルバイトをする際に必要なことを知らなかったので、実際に働き始めるまでおよそ1か月かかりました。キャンパス内でのアルバイトを考えている方は早めにこの二つを取得することをお勧めします。

次に課外活動においては、前学期同様International Student UnionとGender Justice Clubでの活動に専念しました。International Student Unionでは、これまでFayetteville空港までの送迎しかなかったシャトルバスをノースカロライナ州の主要空港であるCharlotteやRaleigh国際空港にまで増大したり、夏休み期間中のストレージの確保を行ったりしました。またGender Justice ClubではTitle IXというアメリカの性差別禁止教育プログラムの一環として全校生徒を対象としたオープンディスカッションの企画や、学期末に生徒が使わなくなった家具や日用品を集め、地域の性暴力被害者支援団体団体へ寄付などをしました。どの活動も企画から運営まで地道な作業が多く大変でしたが、シャトルを利用した留学生や、寄付をした支援団体の方などから感謝される度に大きなやりがいを感じました。

最後に、学業についてです。今学期は今までで一番多くの授業を履修したことに加え、アルバイトと学生団体の活動もあったので、3つの両立に苦労しました。そこで"Work smart, not hard"という教授から頂いた言葉をモットーに、一生懸命がむしゃらに勉強するのではなく賢く勉強することに力を入れました。具体的には、今まで人に頼らず一人で勉強していたことが多かったのを、スタディーグループを作って作業を分担したり、テスト前に復習会を行ったりするようにしました。また、限られた時間を有効活用できるよう、一日のタイムスケジュールを作って隙間時間を見える化し、その時間に何を終わらせるかを決めるようにしました。このような工夫が功を奏したのか、忙しい中でも成績を維持することができ、学期末には成績優秀者に選ばれ学校長から表彰を受けました。校長から表彰状を頂いたときは今までの努力が報われたと感じ、涙が出るほどうれしかったです。

来学期は心機一転、ニューヨーク州北部にある、ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校に編入することが決まりました。慣れ親しんだセントアンドリュース大学を離れるのはとても寂しく感じる反面、次の大学での新しい出会いや経験に胸を膨らませています。この二年間セントアンドリュースで学んだ知識と培った沢山の能力を糧に、来学期も新しい場所で少しずつ花を咲かせたいです。

学校長と一緒に写っている写真です

成績優秀者として表彰された際の写真

一緒に表彰された友人と一緒に写っている写真です

一緒に勉強を頑張ってきた友人と

International Student Unionでの集合写真です

International Student Unionでの写真

ルームメイトと一緒に写っている写真です

春休みにルームメイトの実家のあるマイアミに行った時の写真

2019年秋

T.Iさん
米国 ノーザン州立大学(教育学部音楽教育科)

 

 留学生活を始めてから早くも約二年半が経った。初めてアメリカに来た時の自分と現在の自分を比べてみると成長できたと感じる部分が多く、また今の充実していて生産性のある毎日を送れる環境を与えられていることをありがたく感じる。前学期までに一般教養の授業をすべて終了したことにより、今学期は全面的に自分の専攻に集中することができた。そんな生活の中で、特に印象に残った点が三つある。

 一つ目に、学期初めに行われた新入生や新しく来た交換留学生のためのオリエンテーションにおいて、リーダーを経験したことである。主な仕事としては、キャンパス案内、履修登録の手伝い、レクリエーションの進行などがあった。アメリカに滞在してもう二年経ったということが英語力やコミュニケーション能力の自信につながり、積極的に新入生と関わりを持ち、充実したオリエンテーションにすることができたと思う。その中でも特に、キャンパス内でのアルバイトをしたい生徒に対しては、カフェテリアのシフトリーダーとしての立場を活かして細かなサポートをすることができたように感じる。自分が以前にオリエンテーションを受けた当時、よく理解できなかった事柄や不安だった経験を今でも覚えているため、それを踏まえた上での進行ができたと思う。

 二つ目に、ジャズアンサンブルに初めて参加したことである。私の専攻は音楽教育であり中学生の時と大学に入ってからサキソフォンを学んでいるのだが、ジャズを演奏することは初めての経験であった。それにも関わらず、教授に首席奏者を任命していただき、さらに周りの優秀な友達や教授から多くの刺激を受けることができた。さらにアメリカはジャズの本場ということもあり、ジャズの基本から即興演奏のコツまで幅広く学ぶことができた。自分の創造性を元にソロで即興演奏することに対して最初はかなり抵抗を感じていたが、まわりの温かいサポートのおかげで効果的な練習を積み重ねることができ、コンサート本番でも多くの観客を前に自信をもって自分の音楽を届けることができたことを嬉しく思う。

 最後に、ノーザン州立大学で初めてのJapanese Festivalを開催できたことである。私は去年Japanese Students Associationの会長をしていたのだが、今学期は新しく来た日本人の交換留学生にもクラブの運営を経験してみてほしいという思いから副会長になり、JSAの活動をサポートしてきた。本番では多くの生徒やホストファミリーを迎え、日本食の提供、日本文化に関するクイズ、昔ながらの工作など様々な日本の側面を共有できたと思う。他にも、定期的にJapanese Cooking Studioで日本食の作り方を現地の学生に紹介したり、日本語教室で簡単な挨拶などを教えることができた。日本から遠く離れた地で、このような活動をする機会を与えられたことを、日本人として誇りに思う。

 今学期は、新入生やアンサンブルに入っている音楽科の生徒など、全体的な交友関係を今までで最も広げることができた学期のように思う。特に音楽活動をする上で共に演奏する仲間との絆を深めることはとても重要なので、この調子で来学期もより充実した生活を送っていきたい。

 

オリエンテーションでの集合写真

写真:オリエンテーションでの集合写真

 

ジャパニーズフェスティバルでの説明の様子

日本食の提供の様子

写真:Japanese Festivalの様子

F.Sさん
米国 ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校(広報専攻)

 二年間過ごしたセントアンドリュースを離れ、ニューヨーク州立大学でのあらたな生活が始まりました。今学期は新たな環境に慣れ、秋学期以降アクティブに活動できるよう、基盤を整えることを目標に生活しました。セントアンドリュースで過ごした2年間の中で、大学に慣れる為には、学内のアクティビティに積極的に参加し、人脈を増やすことが最善の手段であると学んでいたため、学期を通して大学の多くのイベントに進んで参加しました。そこでまずは、興味のあったJCAPという日本文化を広める学生団体と、女性のエンパワメントを目的としたShine On!という大学のNGOに所属しました。

 JCAPでは、セントアンドリュースでInternational Student Unionの活動を行っていた経験から、1年目ながら幹部候補生として毎週のクラブミーティングやイベント運営のお手伝いに携わりました。クラブミーティングでは習字や日本語を教えたり、日本の文化に関するプレゼンテーションをおこなったりしました。学期半ばにはNight Of Nationという大学の一大イベントに参加しJ-popに合わせたダンスを披露しました。イベントではインドのボリウットダンスやラテンのレゲトン、モンゴルの伝統舞踊など、世界中の様々なパフォーマンスを見ることができ、改めて大学の多様性を感じました。JCAPの活動を通して、日本に興味がある生徒はもちろん、他の団体の生徒ともイベントを通して交流することができ、一気に人脈が広がりました。

 Shine On! はガールズエンパワーメントを目的とした大学のNGO団体です。ここでは毎年春学期に地域の女子小学生を対象とした大規模なガールズエンパワメントキャンプを開催しており、私は実行委員としてその企画運営に携わりました。今学期はキャンプ開催に向けて、ワークショップの企画や、学生ボランティアのリクルート、会場や食事の予約、プレスリリースの作成等、事前準備を行いました。たった1泊のキャンプを開催するのにこんなにも準備が必要なのかと、とても驚きましたが、同時に、少しづつ形になっていく過程がとても楽しかったです。

 上記2つの学生団体に所属したことで、ぐっと人脈が広がり、友達も増え、大学生活が楽しくなりました。大学のあるニューヨーク州北部は山と湖に囲まれた自然かな場所で、休日には友人と、大学のアウトドア学部主催のカヤックやハイキングの日帰り旅行に参加しました。写真は友人と秋のハイキングに参加した時のものです。山頂から見る紅葉はとても綺麗で感動しました!

 来学期は、今の代表が卒業することから私がJCAPの代表を務めることになりました。また、大学の留学生入学事務局でのPRインターンも決まり、学業、インターン、学生団体と忙しい学期になりそうですが、とても楽しみです。

自然豊かなキャンパスの風景の写真

写真:自然豊かなキャンパスの風景

 

友人と参加したハイキングの写真

写真:友人と参加したハイキングにて

 

Night Of Nationの写真

写真:Night Of Nationの様子

2020年春

T.Iさん
米国 ノーザン州立大学(教育学部音楽教育科)

 いつもこの留学生活レポートをまとめるとき私はなるべく、これから日本を出て留学していく後輩たちのために、留学生活中に役に立つことや留学生活の実態など、基本的には同じ留学生に対する助言のような気持ちでこれを書いている。しかし今回は、今年の春先に始まった新型コロナウイルスのパンデミックにおいて私自身が感じた日本人の他者に対する思いやりの深さや連帯感について、アメリカと時折比較しながら書いていこうと思う。

 コロナウイルスがまず中国を起点として流行し始め、その波が日本やアメリカへ押し寄せ始めたころ私の大学ではちょうど春休みが始まり、現地の学生は実家へ帰省し、留学生は各々の旅行先に赴いていた。私は何か月も前から友人とラスベガスへ行く旅行の計画を立てていたため、コロナウイルス対策は万全に整えた上で旅行を楽しんだ。その最中私を驚かせたのは、アメリカ人を含めた観光客のウイルス対策の意識の低さである。空港でさえマスクをしている人はほとんどおらず、まるでコロナウイルスなど存在しないかのようにいつも通り過ごしていた。案の定、その後アメリカでは世界で最も深刻なパンデミックが起こり、感染者数は世界一となってしまった。それに対し日本人、特に比較的年齢の若い者たちは、「自分がかかっても死にはしないが、親族や知り合いに迷惑をかけてしまう」という思いから家にいるとき以外はほとんどの人がマスクを着用し、帰宅後も必ず手洗いうがいをすることを徹底していた。今現在、少なくとも福岡県ではコロナウイルスの感染の勢いは数か月前に比べだいぶ落ち着いてきたが、たった一人の感染が簡単に第二波、第三波を招いてしまうためうかつな行動はとらないようにしているように感じる。古くからある日本の気遣いの思いが、無意識的に今回の緊急事態の悪化を防いでいる大きな要因になっているのだと思う。

 「アメリカは自由な国だ。各々が自分の意見や作品を思いのままに発信できている」という声を、特に留学生活を始めてから聞く機会が多くなった。逆に「日本は古い慣習に縛られすぎている」という声も同じくらい多く聞く。もちろんそれはある程度真実であると思う。しかし今回のコロナ騒動中のアメリカ人の生活の様子、差別主義に対するデモでの略奪などの行動を考えると、私は「自由」を盾に「身勝手」「無関心」を正当化している者も多いのではないかと考えている。反対に、日本人だからこそできる「気遣い」や「思いやり」は、日本国民が古くからの慣習をないがしろにせず、心の中にずっと持っていたからこそ発揮できているものだと思う。私は決してアメリカを批判するわけではない、自由や革新も慣習と同じくらい重要なことだと思う。しかしそれにばかり意識を奪われず、元来の日本人の良さに気づきこれを守っていこうとする者が今よりもずっと増えてほしいと思うし、自分も留学生活を通じてそれに気づき、その流れの一部になっていきたい。

Symphonic Band Tour中にアメリカ人の学生と会場近くを散策したときの写真

写真:Symphonic Band Tour中にアメリカ人の学生と会場近くを散策

F.Sさん
米国 ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校(広報専攻)

 ニューヨーク州立大学に編入して初めての本格的な冬を迎えました。毎朝寮と教室をここ得ながら行き来していましたが、暖かい室内で飲むホットチョコレートや暖炉前でのお話は雪国ならではでとても楽しかったです。初めて体験する-15Cの気温に一面雪の銀世界。に毎日凍えて授業まで行きました。とJCAPの代表としての活動や、ガールズエンパワーメントキャンプの実施、留学生入学事務局でのインターなど、盛りだくさんの学期になるはずでしたが、コロナウイルスの影響で、その多くが中止となり、志半ばに終わってしまったのがとても残念でした。思い描いていた春学期とは違った1学期となりましたが、それでも学期の前半にはJCAPでのイベントを成功させ、インターンも経験することができたので良かったです。

 まず、今学期特に力を入れたJCAPの活動についてお話します。今学期はJCAPの代表に任命され、今まで日本に興味のなかった人にも、JCAPの活動や日本について知ってもらおうと、大学内外で様々なイベントの企画をしました。お寿司を無料でふるまうキックオフミーティングや、運動会、ボストンの「日本祭り」への小旅行、地元の太鼓パフォーマンスグループを招待した体験型イベント、地域住民も参加可能なFood Festivalなど大規模なイベントを沢山企画していました。しかし、コロナの影響で、遠方への旅行はもちろん、大人数の集まりが禁止された為、これらのイベントのほとんどは中止せざるおえなくなりました。コロナ前にキックオフミーティングと運動会だけは、なんとか開催することができ、どちらも大盛況に終わり大きな反響を得ました。大学新聞には「注目の学生団体」としてとりあげられ、記事が一面に掲載されたときはとてもうれしかったです!

 次にインターンシップについてです。今学期は大学のInternational Student Admission(留学生入学事務局)でPRのインターンを始めました。授業で学んだことを実践する機会が欲しいと思い、秋学期後半から探していたところ、教授からポジションの募集を教えていただきました。私は教授経由でインターン先を見つけましたが、一般的には、大学のキャリアセンターや学部のインターン事務所、大学内外の募集サイトやLinkedInなどで探すことができます。インターンが決まるまでには、推薦書や成績表の提出、英文書作成の実技テストや面接がありました。International Student Admissionでのインターンは1名しか募集しておらず、且つ留学生にとても人気で、倍率が高いため、決まったときはとてもうれしかったです。

 インターンでは世界中から学生をリクルートするために、(1)アドミッションに来るメールや電話の対応と(2)Zoom上での留学生向けオンライン大学説明会の企画を担当しました。(1)については、大学を志願する学生だけでなく、その保護者や、留学エージェンシーなど様々な人からくる質問の対応をしました。大学が少しでも魅力的に映るよう、2つの大学を経験した自分なりにアピールポイントをまとめ、聞かれたときには、すぐに答えられるよう準備をしたり、メールも丁寧且つフレンドリーな表現になるよう他のスタッフのメールを研究したりしました。(2)オンライン大学説明会については、学期を通して「学業」「寮生活」「課外活動」「サポート体制」の4テーマに分けて行いました。1つのテーマにつき4回時間を変えて説明会を開催し、様々な国や地域に住む留学生が必ずどこかで参加できるようにしました。時差の関係で、早朝や夜遅くに眠気覚ましのコーヒーをもってオフィスに集まり、説明会を開催することが多くありましたが、今となってはそれもいい思い出です。月に4回ペースで行われるウェビナーの準備から、当日の運営、フォローアップまで、全て一人で担うのはとても大変でしたが、自分の仕事の一つ一つが、参加者の数や満足度に反映されるのを見ると、とても面白くやりがいを感じました。また、オフィスには、スタッフが海外出張で買ってきた世界の珍しい飲み物や、お菓子、伝統工芸品であふれており、スタッフもまた様々なバックグラウンドを持ったユニークな人が多く、働いていて本当に楽しかったです。メール対応もオンライン説明会の企画も、パソコンさえあればいつでもどこでもできる仕事だったので、多くの生徒がコロナの影響でインターンの中止を余儀なくされる中、日本に帰国しても続けられたことはとてもありがたかったです。

 コロナウイルスの影響で思うように行動できず、歯がゆい思いをした今学期でしたが、同時に、いままで当たり前だと思っていたアメリカでの大学生活のありがたさを身に染みて感じました。ニューヨーク州はまだまだ感染者数の増加が止まらず、来学期もオンライン授業になる見込みです。不安な面もありますが変化に柔軟に対応し、前向きに頑張りたいです。

運動会の写真

写真:運動会の様子

 

インターン先のスタッフと国際女性デーを記念して撮影した写真

写真:インターン先のスタッフと国際女性デーを記念して撮影した写真

 

冬のプラッツバーグでの写真

写真:冬のプラッツバーグでの様子。寒い日は気温が-15°以下にもなる為、フード付きの厚手ジャケットとスノーブーツが欠かせません!

2020年秋

T.Iさん
米国 ノーザン州立大学(教育学部音楽教育科)

 アメリカでの留学生活、早くも3年半が経ち自分は残り一年間で卒業するという節目がやってきました。前学期に引き続いて、2020年は新型コロナウイルスの影響により例年とはかなり違った大学生活になりましたが、ひとまず無事に今学期を終えられたことに安堵しています。

 私の通っているサウスダコタ州のノーザン州立大学はいわゆる田舎に位置しており、また在学生の数も多くないため、一部の授業を除いてほとんどが対面授業で行われました。これも規模の小さい大学に通うメリットの1つではないかと思います。とはいえ、今学期は音楽専攻の私にとってはかなりイレギュラーが多い学期となりました。演奏中はスリット付きのマスクの着用が義務付けられ、合奏もほとんどが楽器の種類別に分かれて行われ、しかも過密状態で長くいることを避けるため時間も普段の半分ほどになってしまいました。しかも、練習室も1時間使ったら消毒のため一時間は空けないといけないという制限もついたため、なかなか思うように音楽活動をできない一学期になりました。しかしそんな中、時間やリソースが限られているため効率的な練習方法を模索したり、DAWと呼ばれる自分一人でパソコンを使ってできる新たな音楽活動に挑戦したりすることもできました。

 アメリカ国内の多くの大学が授業を完全オンライン化したりしている中、夏休みを終えてアメリカに戻り対面で授業を受けられた自分はかなり幸運だったと思います。次の学期もこのコロナウイルスの影響でまた制限の多い学期になりますが、自分のこの恵まれた状況に感謝し、その中でもできることを1つ1つ探していきたいと思います。

F.Sさん
米国 ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校(広報専攻)

 大学生活最後の年をまさか日本で迎えるとは思いもしませんでした。今学期は、ニューヨーク州の感染状況が落ち着かなかった為、日本からオンラインで授業を受けることになりました。正直授業は時差もあり苦労する部分が多くありましたが、それでもインターネットを通してアメリカの大学とつながり、日本にいながら授業を受けることができたことはとてもありがたく感じました。今学期も、春学期から引き続き、JCAPとアドミッションでのインターンに力を入れました。

 JCAPに関しては、通常のようなイベントや対面でのミーティングを開催できなかった為、今まで以上にSNSでの活動に力を入れました。JCAPの5人の役員全員が日本に帰国していたことを逆手にとり、インスタグラム上で、日本で撮影した写真や動画の投稿に加え、ライブ配信を毎週おこないました。ライブ配信では、日本の街並みや、日本食の作り方、神社のお参りの仕方など、日本にいるからこそ届けることのできる映像を配信していきました。誰がどこにいても見ることのできるSNSを活用したことで、今までJCAPのことを知らなかった学生にも団体の活動を知ってもらうことができました。実際に、ライブ配信を見た他の団体からコラボレーションの誘いを受け、一緒に配信することもありました。コロナの影響で活動を自粛する団体がほとんどだった中、アクティブに活動していたことが注目を浴び、大学のStudent Association からは「Most Active Organization」として表彰をうけました。

 インターンでは今学期、ウェブサイト上でのチャットボットの導入を始めました。ウェブサイトを訪れた人が、その場で質問を送り、すぐに回答をもらえる機能です。ここでは春学期にメールや電話の対応をしていた経験が役立ちました。また、大学ホームページ上の留学生紹介ページの更新も行いました。サイトに掲載されていたのはすでに卒業した生徒で数も少なかった為、紹介する学生を自分で探し、アップデートしていきました。できるだけ多くの人種、性別、専攻、入学形態の学生をカバーできるよう、友人や留学生カウンセラーに生徒を紹介してもらい、一人一人にメールでコンタクトをとりました。インターンとはいえ、一留学生の私がメールを送ったところで返事が返ってくるのだろうかと心配していましたが、JCAPの代表として様々な団体とのつながりを持っていたことから、私の名前を知ってくれている生徒が多く、紹介記事の掲載を快く受けてくれました。「PRでは人脈が命だ」と、よく教授が話していたのですが、その言葉の意味を身をもって感じました。

 アメリカに帰国できるめどは今のところ立っておりませんが、卒業までに残された期間は残りわずかです。編入したニューヨーク州立大学で過ごした期間は実質7カ月で、このまま日本にいながら卒業するのかと思うと少し心残りのある残念な気持ちです。一刻も早くコロナウイルスが収束し、また自然豊かなキャンパスで友人と勉学に励める日が戻ってくることを心から願っています。

JCAPでライブ配信を行った時の様子

写真:JCAPでライブ配信を行った時の様子

 

全米コミュニケーション学会の公式Honors Society会員の表彰状と首紐の写真

写真:全米コミュニケーション学会 (NCA)の公式Honors Society(優等生協会)会員に選ばれ、表彰状と首紐

 

大学HPに導入したチャットボットのプロフィール写真

写真:大学HPに導入したチャットボットのプロフィール。質問したい在学生を選び、直接質問を送れるようになっています。

2021年春

T.Iさん
米国 ノーザン州立大学(教育学部音楽教育科)

 2021年春学期の終了に伴い、アンビシャス奨学生としてのアメリカでの留学生活を無事終えることができました。入学当初は言語の壁という課題に直面し、2年目の終わり頃には専攻を初等教育から音楽専攻に変更するなど大変な4年間ではありましたが、常に自分のやりたいことや自分に必要なことに目を向け、それにまっしぐらに進み続けることができたように感じます。これまで培った経験や知識をもとに、これから留学を目指す方々に向けてアメリカ留学を経験することの利点を大まかに2つ紹介したいと思います。

 1つ目に、自分の可能性や活動領域を広げることができる点です。まず、語学に長けているというだけで自分のコミュニケーション能力が格段に上がり、行ける場所、築けるコミュニティが大きく広がります。留学生活に関して、これは大きく分けると3つあります。学校内でのつながり、地域内でのつながり、そして世界でのつながりです。まずは学校内でクラスメイトや教授、スタッフの方々とのコミュニティを築き、次に地域内でホストファミリーや行きつけの店、その他でまた更なるコミュニティを築くことができます。最後に、世界に出てコミュニティを築くことです。今学期を終えて、私はノーザン州立大学の生徒の代表としてチェコ共和国を訪れることができました。同大学で同じ音楽専攻をしているチェコ出身の友人の紹介で、民族楽器のコンテストでアメリカ教育についてのプレゼンテーションを行ったり、そのコンテスト後のパーティに参加させてもらったり、さらには結婚式でバンドと一緒に日本の楽曲を演奏する機会まで頂きました。私はアメリカでの留学を経験する中で、中学校に入学して楽器を始めたてだった頃には想像もつかなかったようなところに辿り着くことができました。留学にはそれだけの力やメリットがあると思っています。

 2つ目に、芸術系専攻の強みです。私の大学では特に、キャンパスが小さいことに起因して生徒と教授の距離がかなり近かったため芸術系専攻の自由度が高く、色々なことに挑戦させてもらうことができました。例えば、最後に行ったジャズのコンサートでは、ジャズバンドの生演奏に合わせて私が作成したボーカロイド音源を流し、アメリカ音楽と日本音楽の融合を観客に届けることができました。このアイデアはコンサートの2週間前になって私がジャズバンドの教授に持ちかけたのですが、教授はリスクを恐れず快諾してくれ、その曲の指揮権を私に委ねてくれました。また、人前でパフォーマンスや展示会をする機会も多く与えられています。私の大学では定期的に外部に向けて行われる演奏会に加えて週に1回、音楽専攻の生徒が自由に参加できるコンサートやスタジオ授業があり、人前での演奏に慣れまた教授やクラスメイトからフィードバックをもらえるシステムが確立されています。最後に、一般教養や副専攻へのアクセスが良いのも利点です。芸術系専攻の学生でよくある悩みが、卒業後に自分の専攻関係の仕事に無事就職できるのかだと思います。しかしアメリカでは、自分の専攻の授業とは他に一般教養枠でかなりの数の授業を取ることができ、さらには副専攻としてまったく本専攻とは関係のない学位を取ることも珍しくありません。このような点を含めて、やはり留学をするということ自体が自分の可能性を大幅に広げてくれます。

 私自身、留学前は特に言語能力が高かったわけでも、コミュニケーション能力が高かったわけでもありません。それでも、勇気を出してアメリカ留学という決断をし、4年間海外で毎日努力を続けることで、先に述べたような機会を掴み、成長し続けることができました。将来何をするか決まっていない、自分に自信が持てない人ほど、私は留学が最善に近い決断だと思っています。これから海外留学を目指す学生の皆さん、ぜひ頑張ってください。

音楽専攻の留学生3人(日本人、チェコ人、ボリビア人)で最後のコンサート後に撮った写真

写真:音楽専攻の留学生3人(日本人、チェコ人、ボリビア人)で最後のコンサート後に撮った写真

 

ジャズのコンサートにて、ボーカロイドとその楽曲制作の過程について説明

写真:ジャズのコンサートにて、ボーカロイドとその楽曲制作の過程について説明

 

教育実習先の中学校にて

写真:教育実習先の中学校にて

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