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平成28年度奨学生レポート

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年2月28日更新

2016年秋

江頭 香蓮

アイルランド トリニティカレッジ ダブリン大学

 

 9月から始まったアイルランドでの大学生活。Michaelmas Termと呼ばれる、1学期に当たる学期は、まさに一朝一夕であった。入寮日からの始めの一週間は、フレッシャーズウィークと呼ばれ、大学全体が新入生を受け入れるために大いに盛り上がる。歴史ある石造りの校舎に圧倒され、その重圧感から創設1592年という長い歴史を感じる。

 アイルランドの学生生活で一番驚いたことは、アイルランドとアメリカの国交の深さだ。きっかけとしては、時期がまさに、米大統領選挙真っ只中ということも一つに挙げられるが、友人が頻繁にアメリカの政治問題をあげるだけでなく、授業自体でも、アメリカの実例をよくあげることが多かった。その背景として、アイルランド自体のEU間では比較的に低い法人税の安さなどが、アメリカからなどの多国籍企業を多く誘致する原因などがあげられると思う。授業は、400人ほどの学生が収容される大規模な講堂で行なわれる「レクチャー」を中心に、基本的な考えを得て、各教科に対して行われる「チュートリアル」という少数人数制のグループワークでさらに、細く突き詰めた学習を、チューター(専任講師)と学生のディスカッションを通して行う。このチュートリアルではチューターの指導が大きく異なるので、一方のチューターは学生にプレゼンテーションを行わせたり、もう一方では、学生同士の討論をメインに行われるなど、かなり差がある。

 私は、特に「人材」に関心があるのだが、ビジネスのグループワークを通じて、個人のモチベーションに関して考えることがあった。そのグループワークというのは、レクチャーで提示された経営論に対し、それをサポートする論文を分けられたグループごとに読み、チュートリアルで発表するというものなのだが、なかなか、そのグループサーチがうまくいかなかった。このうまくいかなかった原因を、個人主義的な国民性のせいと抽象的に推測することも可能ではあるが、私はこの失敗に対し、非常に興味がわいた。経営論というのは人をどう一つの企業の傘下の元に上手にまとめていくか、ということを学問にしたものであると私個人で解釈しているのだが、そのような論理を学びつつも、いざ現実的な話になると理論と行動がともわないのが面白いと思ったからだ。このギャップに気付いた後、このような矛盾に世間は溢れていることに気づき、一つ一つ書き留めては、本を読んだり、ネットなどを通して解決していくように心がけるようになった。

 日本にいる頃は、こう言った興味を感じてもなかなか共有できる友達がいなかったが、この大学に行って、私の些細な疑問を共有できる友達を見つけることができた。これは非常に私の人生において、大きな変化であったと思う。私は、自分が学んだことで社会貢献できたいと思っている。「学んだこと」ということをもっと具体化すると、積み重なった知識である。私は、ビジネスに興味があるが発想性が乏しいと自覚しているので、新たなプランを立てるなどといったクリエイターのような立場は向いてないと思うが、情報収集や既存のプランに対する知識などを積み上げていくのは得意な方だと思うので、企業内での情報の引き出しのような役割をしたいと考えている。勉強が好き、ということだけが私の取り柄と思っているので、Trinityで過ごす4年間、有意義に学びたいと思う。


田中 穂菜美

米国 マウントホリヨーク大学

 

 アメリカでの大学生活が始まってから様々なことがありましたが、振り返ってみればあっという間の一学期目でした。この一学期を振り返る前に、私の通うマウントホリヨーク大学について少しご紹介させていただきます。

 Mount Holyoke Collegeは、アメリカ・マサチューセッツ州にあるリベラルアーツカレッジで、アメリカ最古の歴史を誇る女子大です。セブンシスターズの一校でもあり、歴史と伝統を大切にしながらも新しいものを取り入れる校風です。学生の4分の1は私のような留学生で、LGBTの学生にも優しいキャンパスとしても知られており、本当に多様性あふれる学校です。学業面では他のリベラルアーツカレッジと同様、教養を大切にしており、専攻に関わらず、多くの分野のコースを受講することが勧められます。また、キャンパスは自然豊かなところに立地しており、空気も夜の星空もとてもきれいです。

 大学では寮に住んでいます。マウントホリヨーク大学には寮が10つほどあり、最初の一年は住む寮とルームメイトはランダムに決められます。ルームメイツとも気が合い、とても快適に過ごしています。課題が多いので、私は平日も休日も図書館で過ごすことが多く、夜遅くに部屋に帰ることもしばしばあります。そんなときに支え合えるルームメイツがいてとても良かったと思っています。

 課外活動としては、乗馬のチームに入っています。全米2位の強豪チームで、コーチもチームメイトもとてもレベルが高く、刺激を受ける日々です。私は乗馬を大学から始めましたが、本当に楽しく、練習のない日でもおやつのりんごを持って馬たちに会いに行くほど私の生活の一部になっています。

初めての乗馬の試合で撮った馬とのツーショット

この写真は乗馬チームの馬と撮ったものです。

 勉強や課題に追われる日々でしたが、時間があるときには大学内にある大きな池の周りをお散歩したり、友人たちとおひさまの下でピクニックをしたり、音楽室で友だちと心ゆくまで歌ったりと忙しさよりも楽しさあふれる一学期でした。来学期も引き続き勉学に励み、充実した生活を送っていきたいと思っております。

2017年春

田中 穂菜美

米国 マウントホリヨーク大学

 

 雪が降り積もる中、スノーブーツを履いて授業に向かっていた学期始めが遥か昔に感じられるほど、今学期は忙しく充実した学期となりました。今学期は、アカデミックな面でも課外活動の面でも生活面でも、新しい発見や経験が多くありました。

 アカデミックな面では、やはり自分は化学が好きなのだということを再発見しました。ただ頭に知識を詰め込まれる授業ではなく、「なぜ」「どうして」を大切にした、質問も意見も大歓迎の授業でした。興味のある内容であればあるほど、次々と疑問が浮かんでくる私にとって、いつでも質問が受け入れられるという教授やクラスの雰囲気がとても好きでした。また、今学期はフルートアンサンブルの授業も取り、中学以来離れていたフルートに戻ることができました。合唱も先学期から取っていたChoraleという大人数の合唱に加えて、Chamber Singersという主に古典音楽を扱う、少人数でハイレベルなグループのオーディションにも受かり、こちらの合唱の授業も取りました。レベルの高い仲間に囲まれて、刺激的な時間になりました。

 また、今学期最も大きかった変化は、所属している乗馬チームでの活動でした。私の通うマウントホリヨーク大学は乗馬チームがとても強く、毎年全米大会に出場しています。今年も高い競争率の中、地区大会と支部大会を勝ち抜き、全米大会への切符をチームとして手に入れました。乗馬はレベルごとに競技が行われますが、私は初級部門のチーム代表に選ばれ、全米大会に出場させていただくことになりました。昨秋に乗馬を始めたばかりで、まさか自分が選ばれるとは思ってもおらず、選ばれた嬉しさやプレッシャーよりも驚きばかりが大きく、ただ唖然としてコーチの話を聞いていたことを覚えています。それから大会までの1ヶ月間、毎朝練習をしました。先学期と同様にあった大量の宿題や、フルートや合唱のコンサートの練習に加えて毎朝乗馬の練習があったことは体力的にも精神的にもこたえましたが、練習の成果が目に見えて分かったときや、チームに貢献できていると感じたとき、「もっと上を目指したい」という気持ちでいっぱいになり、勉強も練習もモチベーションを保つことができました。周りのサポートのおかげで、全米大会で6位入賞したときは、本当に感無量でしたし、それまでこれといった特技のなかった私にとって大きな自信につながりました。来学期も、より上を目指して楽しく乗馬を続けていきたいと思っています。

 他にも新しい経験として、大学にある日本のお茶室で働き始めました。普段は庭園とお茶室のツアーをしていますが、高校で茶道部に所属していたこともあり、ぜひ日本の文化を伝えるためにお茶会を開かせてもらいたいというお願いを快く聞き入れてもらい、何度か小さなお茶会も開催しました。日本の文化に興味を持っている人は私が思っていたよりもずっと多く、母国の文化を伝えられる機会を与えられてとても嬉しく思います。マウント・ホリヨーク大学は、学校全体として多様性を受け入れる校風があり、学生全体の約4分の1が海外からの留学生であり、宗教も様々、LGBTQの学生も多くいて、様々なバックグラウンドを持つ学生が集まっています。今年から始まったDiversity day(学内のあらゆる多様性を祝福する日)では、大学全体をあげて様々な多様性について話し合ったり、学外からのゲストスピーカーの話を聞いたりする機会があり、多様性に関する理解がより深まりました。このような大学はアメリカでも多くはなく、このような環境の中で学ぶことができて幸せだと思っています。お互いを認め合える環境にいるからこそ、これからも他者から学び吸収するとともに、私のもつものも共有していきたいです。

 全体として、今学期はアカデミックと課外活動のバランスに苦労したという印象がありました。来学期から、専攻の専門科目を少しずつ取り始め、今学期よりも更に忙しくなりそうなので、課外活動に励みながらも、勉学を疎かにせず、授業で多くを吸収していきたいと思います。

ルームメイトと1年生最後の日に撮影したもの

写真:ルームメイトと1年生最後の日に撮ったもの。ルームメイトに恵まれ、お互いに助け合いながら、仲良く充実した寮生活を送ることができました。

乗馬のチームメイトと

写真:乗馬のチームメイトと撮ったもの。ショー(試合のこと)には、このような服装で出場します。

大学内にあるチャペル

写真:大学内にあるチャペル。合唱やオーケストラのコンサートはここで行われます。

全米大会出場チームのメンバーと応援組で撮ったもの。

写真:全米大会出場チームと応援組で撮ったもの。大会はケンタッキー州で行われました。

 

川口 理沙

米国 サウスカロライナ大学

 

 アメリカの大学ではいろんなクラブ活動やコミュニティーがあり、私はCarolina Ballroomに所属しています。Carolina Ballroomは社交ダンスクラブで、週2で練習があり、競技会とショーで踊ります。

 現地学生と友達になる1番の近道は、クラブ活動に参加することだと思います。このクラブで出会った友達とは、練習以外でも、大学のバスケの試合を家で応援したり、映画を観に行ったりしています。

 次学期から1年間、このクラブのSecretary (秘書)を務めることになりました。選挙でクラブの皆さんの票で決まりました。次の留学レポートで具体的にどんな仕事をするか報告したいと思います。

 写真は次期のPresidentと Vice President, Treasure, Secretaryを務める皆さんです。

 ダンス部の役員と

ダンス部の皆さんと

ダンス部の皆さんと肩を組んで

ダンスを2人で踊る

 University of South Carolina では多くの留学生がいる大学です。

 大学内でのHoli Festival に参加した時の写真です。Holi Festival は、インドやネパールのヒンドゥー教の春祭りで、春の訪れを祝い、人々に色粉を塗りあったり色水を掛け合ったりして祝うお祭りです。アメリカの大学で、このように違う国や宗教の文化や習慣に触れ合う機会が多くあります。アメリカは、いろんな国から人々が集まった多国籍な国であると改めて感じます。

大学内のお祭りで

大学内のお祭りで友人と

 春休みの期間を使って、キューバに7日間行きました。オバマ前大統領が2016年キューバを88年ぶりに訪問をきっかけに、アメリカからキューバへのアクセスがしやすくなりました。未だにアメリカ人の入国はかなり難しいですが、キューバがアメリカ化する前に、キューバに訪れたいと思い、旅行を計画しました。ホテルの予約をせず、現地に着いてから、宿を探し、キューバの方々の家に泊めていただきました。キューバの人たちと話し、ふれあってわかったことは、キューバ人はとても暖かい国民性で、私たちが北朝鮮にもつ社会主義のイメージはありませんでした。私たちは限られた情報で物事を決めることがありますが、より国際社会を知るためには、現地に行かないとなかなかわからないことが多くあるとこの旅行で感じました。

キューバへの旅行

2017年夏

川口 理沙

米国 サウスカロライナ大学

 

 サウスカロライナ大学はSemester制で、Fall Semester秋学期, Spring Semester春学期, Summer Semester夏学期の3つの学期に分けられます。1学年は秋と春学期で構成されます。早めに卒業したい場合や、秋と春学期に単位を落とし再受講希望の場合、夏学期を受講することができます。

 私は大学1年を2017年の1月から始めたため、2020年の12月卒業予定でしたが、卒業時期を2020年の5月に早めたいため2017年夏学期の受講を決めました。つまり、私の大学1年は春学期と夏学期で、2017年の秋学期から大学2年に無事進級することができました。アメリカでは、このように自分の卒業時期を自分の将来設計の元に変更することができます。

 夏学期は秋と春に比べて短く、授業は1コマ145分間、それが週4日で2ヵ月ほどです。授業の進み方も早く、夏学期の1日は普通の学期の1週間分の内容で進みます。宿題と小テストは毎日あり、テストは週1ということもあり、かなりハードスケジュールになります。私はこの夏学期に13単位(5クラス)を受講しました。私の1日のスケジュールは8時半から5時まで授業があり、帰宅後は宿題と復習に追われていました。金曜から日曜は授業がないのですが、テストが毎週あるので、その勉強とレポートエッセイをしなければいけませんでした。

 私のように卒業時期を早めたい、または単位落としてしまったなどの理由がなければ、夏学期に授業を受けることはあまりお勧めしません。またアメリカ現地の学生はほとんど夏学期を受講しないので、キャンパスは非常に静かです。校内のクラブ活動はもちろん、イベントもなく、食堂は閉まっています。毎日自炊しながら、勉強に追われた夏でした。

 勉強だけの夏でしたが、Fourth of July (Independence Day)アメリカ独立記念日は祝日なので、友達とお世話になっているアドバイザーと祝うことができました。下はそのときの写真です。

独立記念日に友人たちと

 サウスカロライナ大学は、海外留学生の受け入れや国際教育に力を入れております。特に大学の学長は、海外留学生との交流を大切にされていて 、留学生との仲を深めていらっしゃいます。 学校長とはあまりお会いする機会がないのですが、その留学生交流会に招待されましたので、お話しすることができました。

 サウスカロライナ大学には「卒業するまでにすることBucket List」というものがあり、そのリストの中に「学校長と写真をとる」、「学校長とハイタッチする」、「学校長と話をする」というのがあります。その3つを達成することができたので、大変嬉しくなりました。私はこの大学の唯一の日本人学生ということもあり、夢に向かって、勉強も何事も頑張るように、また初日本人学生としてこの学校に歴史を作って下さいと応援の言葉を頂きました。

学校長を含む4人で

 私の大学には、海外留学生をサポートするプログラムがあります。大学1年生の間はそのプログラムのアドバイザーさんが授業のことや、進路、成績、または学校生活まで相談に乗ってくれます。そのプログラムでは、大学1年生の留学生と知り合う会や小旅行も企画してくれるので、たくさんの留学生と友達になることができます。

 大学1年の終わりに、このプログラムの卒業式がありました。その卒業式で生徒代表として選ばれ、スピーチをさせていただきました。1年生は必須科目の受講がほとんどで、アメリカの学校生活に慣れるための時期でした。2年生からは、自分の専攻の講義が始まり、寮ではなくオフキャンパスでの生活になり、またインターンシップや将来の進路について決め3年生の就活の準備もし始めます。そういった意味で、留学生サポートプログラムの卒業式は私の節目でもありました。スピーチでは、このプログラムのアドバイザーの方々に対しての感謝の言葉と、2年生の目標をスピーチで話しました。

学生をサポートするプログラムの皆さんと

2017年秋

江頭 ⾹蓮

アイルランド トリニティカレッジ ダブリン大学

 

今年は新学期の始まりに、ハリケーンとは無縁のアイルランドに嵐が直撃し、早々に休校となる事件から始まりました。寮にはテレビなどなく、前⽇のジムで偶然に⽬にした天気予報でハリケーンの存在を知り、⼀⼈でドキドキしていましたが、休校が決まると、⽇本の学⽣と同じようにはしゃぐアイルランドの学⽣たちの姿を⾒て、少し微笑ましくなりました。

週に⼀度、アーチェリー部の活動に参加し、もちろんアイルランド⼈を始め、ポーランド⼈、短期留学で来たスペイン⼈などの部活動を楽しみました。やはり、国境の隔たりがないヨーロッパ(EU 圏内)だからでしょうか、部活中に英語だけでなくスペイン語、フランス語、ポーランド語といったヨーロッパ⾔語だけでなく、中国語、さまざまな⾔語が⾶び交います。多⺠族国家のアメリカに⾏ったことがないので、アメリカとの⽐較ができませんが、このように多種多様な⽂化や⾔語が⼀つの空間に同時に存在できるということは、⽇本ではなかなか体験できることではないと思います。私はさまざまな社会集団が競争し、⾃⼰の利益を追求するのではなく、お互いが相互の利益を⾼め合う「協競」する社会を⽬指すという⾃分の考えがあり、⽇本を離れて⽣活していくということは、その考えに多くの刺激を与えます。

「多様性」というイデオロギーが社会に浸透する⼀⽅、ポリティカル・コレクトネスという正義をまとった新たな不⾃由さが静かに広がっているように感じます。男⼥平等、⼈種差別、格差社会、それらの差を無くそうと活動する団体をはじめ、⾊々な考えが乱⽴するのが今の時代だと思います。空と海が交わる場所など、誰も⾒つけることができないのに、その場所を追い求め船を出す。まさに15、16 世紀の⼤航海時代のように、21 世紀の⼈々は思想という⼤海原へ船を推し進めています。このような異⽂化が混在し、⽬まぐるしい発展を⾒せる社会で⽣きるということは、時折、⾃分が良識だと思っていたことさえも打ち砕く時もあります。さらに、相⼿の些細な⼀⾔が⼼にちくりと棘を刺す時もあります。そのような⽇々の出来事は、私⾃⾝の揺るがない信念を試してきます。その度に⾃⾝の指標と外部を測り合わせて、⼈に流されず強い意思を持てるように意識しています。

Trinity College では、Mental Health Week(⾝体だけでなく、精神の健康を呼びかける世界的運動の週)にはセラピードックが⼤学に派遣され、多くの学⽣が⽝たちに癒されたり、Zoology Society(動物学研究同好会)による本物の動物や昆⾍の触れ合い会など、⽣き物と触れ合う機会が数多く催されています。これは、Agriculture Society(農学研究同好会)による家畜との触れ合いに⾏った際撮った、⼦ヤギの写真です。

アニマルセラピーの動物

アイルランドはイギリスと同じように、いつも、どんよりとした重い雲が空を覆っているイメージが強いと思いますが、時折、⾒られる晴れ晴れとした空に気分も清々しくなります。しかし、⼤学が終わる⼣⽅にはすぐ、⾬空に変わってしまいます。写真は、⼤学の正⾯⽞関前です。2017 年より⼤学の前までLuas(路⾯電⾞)が⾛るようになり、通学が便利になりました。

大学正面

 

田中 穂菜美

米国 マウントホリヨーク大学

 

 マウントホリヨーク大学での生活も二年目に入りました。昨年は何をするのも初めてで、様々な出来事に対して驚いたり感動したりしていましたが、今年は二年目に入り、昨年よりも落ち着いて過ごすことが出来たように思います。

 学習面では、専攻を二つ決めたことが今学期のハイライトになります。決めた専攻は、生化学(Biochemistry)と心理学(Psychology)です。専攻をDeclare(宣言)したからと言って、何かが大きく変わるということはないのですが、これから卒業までに取るコースが大体決まり、自分の進みたい方向性が決まったことでやはりモチベーションも高まりました。取るコースも今学期は似た題材のものが多くなった印象です。心理学は今学期から専門的な心理学の分野を学び始め、異常心理学と脳・行動・免疫学の二つのコースを取りました。それに加えて神経科学と有機化学を取り、学んでいくうちに四つのコース全ての繋がりを感じました。例えば、異常心理学で学んだ精神障害の生物学的な原因をその授業内では深く触れられなかったけれど、神経科学の授業で同じ題材を生物学的な視点から扱い、より深く理解ができるようになりました。他にも、昨年に引き続き二つの合唱のコースを取りました。これまでは科学系、社会科学系、芸術系(音楽)のコースを主に取ってきましたが、せっかくリベラルアーツカレッジにいるので、来年度は人文学系のコースも取ってみたいです。また、来学期からは生化学の教授の実験室で働くことになりました。細胞死プログラムについての研究室です。初めての経験なので、緊張していますが、とても楽しみです。

 生活面では、日本語と化学のメンターを今学期から始めたことが一番大きい変化でした。マウントホリヨーク大学は大学院を持っていないので、どの科目も上級コースを履修している学生がチューターをしたり、宿題を教えたりするシステムがあります。私はもともと人に教えることがあまり好きでも得意でもなかったので、学期始めは毎回セッションの時間を迎えるのをストレスに感じていました。しかし、時間が経つにつれて、教えることにやりがいと面白さを感じるようになりました。また、セッションを重ねるごとに自分自身の成長も感じられました。

 乗馬も昨年からずっと続けていることの一つです。今学期は二回あった全米規模のトーナメントにもチームの初級レベル代表として出場させてもらいました。春に開催される全米大会で顔を合わせることになる選手たちと実際に同じリングの中で戦うことが出来て、とても良い経験になりました。勉強も、乗馬や合唱を含めた課外活動も、どちらも一生懸命に取り組める環境に身を置けることに大きな幸せを感じています。毎日がとても忙しいですが、決して長くはない四年間の大学生活が終わった時に「やり残したことはない」と思えるように、勉学も、それ以外の日々の活動も、これからも全力で取り組んでいきたいと考えています。

毎年恒例の伝統行事、マウンテンデーに友達と

毎年恒例の伝統行事、Mountain Dayに友人たちと撮ったもの。今年も皆で山を登り、頂上でアイスクリームを食べました。

乗馬後に友人と撮った写真です

乗馬後に友人と

川口 理沙

米国 サウスカロライナ大学

 

 私は半年で30単位を取得したため、半年で2年生に進級する事ができました。2年からキャンパス内の寮ではなく、外で学生用のアパートにアメリカ人のルームメイト3人と暮らす事になりました。学業もビジネス専門の教科になり、難易度も課題の多さも増え、忙しさに追われた秋学期でした。今回のレポートでは、CAPというプログラムと社交ダンスクラブのSecretary(秘書)としての活動について話させていただきます。

 2年生からは、CAP (Career Accelerator Program)という留学生対象の就職活動をサポートしてくれるプログラムに入りました。就活といえば、日本では3年から4年にかけてしますが、アメリカでは自分の将来のビジョンを明確しながら、就活をステップバイステップでしていきます。私は人と接するのが好きので、将来会社のHuman Resources (人事部)で働きたいと決心していました。人と接する事も好きですが、いろんなビジネスクラスを受け、マーケットリサーチのような分析する事や財政金融にも興味がある事に気付き、もっと慎重に将来の仕事を考えていきたいと思いました。CAPではこの専攻でいいのか、将来どのような産業で働きたいのかを深く考える機会になりました。

 英文の履歴書の書き方やLinkedIn(世界で4億人が使う、採用やネットワークに活かせるビジネスSNS)の登録、自己PRの仕方について学びました。アメリカでの就活は学歴よりも、大学の期間内でどのような経験をし、そこから何を学んだか、またどのような仕事やインターンシップをしていたのかが評価されます。私たち留学生は、ビザの関係で、校内以外アルバイトをしてはいけない事になっています。キャンパス内のアルバイトは限られ、また日本の学生は高校の間アルバイト経験をしていない人がほとんどです。就活でアメリカの学生とどのように差をつけるかが留学生にとって大学4年間での課題でもあり、困難でもあると思います。キャンパス内のアルバイトやアメリカの企業でのインターンシップよりも簡単にリーダーシップ経験ができるのが校内クラブで役職に就く事だと思います。

 私は社交ダンスクラブの選挙で、1年間Secretaryという役職に就く事になりました。部員にダンスを教えるだけではなく、部員をまとめ、運営をしていくのが役員の仕事です。また私の中ではこのクラブを改革するという目標がありました。私は日本で10年以上社交ダンスをしており、また競技選手として九州大会に出場した事があります。私以外、全ての部員が初心者なので、目標は社交ダンスの楽しみを皆に伝えつつ、クラブ全体の競技レベルを上げていく事です。

 練習時間の確保や効率を上げるためにレッスンの仕方を変え、プロの先生からのレッスンがより多く受けられるようにと、資金集めの活動をしました。

今年度初の競技会は、私たちのクラブが他の大学のクラブを招待し、キャンパス内で行いました。前年度以上にレベルの上がった競技会になりました。11月には、Triangle Open というアマチュアの大会にも出場し、賞をいただく事ができました。あと1学期、Secretaryとしての仕事がありますので、勉学と両立しながら、頑張っていきたいと思います。

社交ダンス部の皆と一緒に

社交ダンス部の友人と

2018年春

江頭 香蓮

アイルランド トリニティカレッジ ダブリン大学

 

今年、一年間、大学の勉強以外にも、アーチェリー、ポロ競技、世界で美しい庭と評価を得た屋敷への友人との小旅行など、勉強の息抜きに様々な経験をすることができました。その中で、他大学の学生や学年を超えた交友関係を築くことが⼀番の収穫だと思います。このようにいきなり何かを得ることはないですが、小さな積み重ねで広げられた自分自身の活動範囲は孤独に感じた時、自信を取り戻す大切なものだと思います。

小中高12 年間を⼀貫校ですごした私にとって、大学進学後、いきなり世界が大きく広がり戸惑うことが多かったですが、そういう時に支えてくれる人を見つける力を養うことも勉強の⼀つだと思います。なかなか、自分自身の考えを柔軟にしていくことは難しいですが、時には厳しく、落ち込んでいるときは励ましてくれる友人が大学生活をより濃くしてくれます。

試験前は、図書館の開館前によく並びましたが、こんなに勉強に打ち込めるのも海外の大学に進学したからだと思います。既存の答えを出すのではなく、その過程に重点を置いているので、「なぜ」に応える力だけでなく、相⼿に伝える力、情報を集める力など勉強を通して多岐に渡るスキルを身につけることが出来ました。

ポロ競技の写真です

ポロ競技

植物学部の立派な藤の写真です

植物学部の立派な藤

世界で美しい庭に認定された邸の写真です

世界で美しい庭に認定された邸

田中 穂菜美

米国 マウントホリヨーク大学

 

 長い長い冬が明け、やっと春が来たと思う暇もなくファイナル(期末試験)期間に突入し、夏休みに入ってしまいました。ついこの間入学したと思っていた大学での生活も、あっという間に半分が過ぎました。この二年間は長かったようで短く、このまま卒業でよいのかと問われれば、はっきりと答えを出すことは出来ませんが、一日一日を全力で過ごしてきたことは確かです。二年目を終えた学生たちのための伝統的なセレモニー、Ring and Roseが私の大学で毎年春に行われます。

 このセレモニーでは、Connection Classと呼ばれる、自分たちのちょうど50年前のクラス(わたしの場合はClass of 1970)の卒業生からクラスカラーのバラとリングを受け取ります。このセレモニーを機にこの二年を振り返ると、二年前の自分と比べてわたしは大きく変わったことに気がつきました。周りには世界中からの友人たち、乗馬チームの仲間たちは本当の姉妹と呼べるような仲で、切磋琢磨しながら共に勉強ができるクラスメイトや悩みがあれば親身になって相談に乗ってくれる教授とコーチたちに囲まれています。様々な分野の学問に触れ、目は世界中に向くようになりました。大自然の中で毎日いろいろなことを経験し、吸収し、成長しました。まだ学生生活の半分ですが、このような素晴らしい体験をさせていただけている環境に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

【学習面】

 今学期は学習面で大きな変化はありませんでしたが、心理学のリサーチメソッドを履修したことをきっかけに心理学の研究にも興味を持つようになりました。このコースは講義とLabの二つで構成されており、講義で学んだ内容を活用してLabで実際にリサーチをするという内容でした。私は二人のクラスメイトと一緒に、人種と魅力の関係(The relationship between race and attraction)というテーマで研究を行いました。既存の論文から情報を集め、その情報を使って自分たちのテーマの仮説を立てて、実際に公衆からデータを集めました。その結果をもとに統計学的な分析をし、結論も含めた論文にまとめました。心理学専攻の必修科目という理由で履修をしたのですが、思っていたより興味深く、心理学リサーチの魅力に引き込まれてしまいました。一学期のコースだったので、期間内に終わるようなシンプルなテーマを設定しなければなりませんでしたが、将来的には心理学の教授とIndependent Studyという形で研究を続けることも、別のテーマでより深い研究を始めることも可能なので、興味のあるテーマを決めて挑戦してみたいと考えています。

 生化学の分野でも、今学期は研究室で脂肪体の組織改造についての研究を始めました。組織改造は怪我の傷や腫瘍の転移などにも関わっている現象で、それについてもっと解明していくことは将来の医療の発展につながります。私の研究チームは、その中でもショウジョウバエがさなぎから成虫になる際の脂肪体の組織改造に目を向けたテーマで研究を行っています。幼体から成虫になる際の脂肪体の組織改造はとても重要で、うまく機能していないと命を落としてしまいます。組織改造の異常を起こす遺伝子がたくさんあり、それぞれの遺伝子の第3染色体上の位置を突き止める作業を行いました。

 具体的には、組織改造異常を起こす遺伝子を持つハエと、既知の変異体の遺伝子を持つハエを交配し、その子孫がもつ変異体の種類の割合から染色体上の位置を絞り込むというものです。私たちはそのうちの一つの遺伝子の位置を計算しました。来学期からは他の遺伝子の位置を計算していく予定です。今学期は、研究の内容を理解したり、作業の仕方を習って覚えたりする時間が必要でしたが、来学期はその時間が短くなるので、より効率良く作業をすることができると思います。メンターの教授や研究室のメンバーと過ごす研究の時間はいつも和気藹々とした雰囲気で、とても良い環境の中で研究をすることが出来ています。

 

【生活面】

 今学期も先学期に引き続き、日本語と化学のメンターをしました。どちらの方も、学生に教えることに大きなやりがいを感じることができました。学期、年間を通して学生たちが成長する姿を見られ、一人一人の大きな成長に感動しました。また、自分の能力を使って、他の学生の役に立つこともでき、嬉しく思っています。来年度は何をするのか、まだ決まっていませんが、日本語のランゲージアシスタント、または有機化学の実験のTAをしようと考えています。どちらも今年度のポジションよりレベルが上ですが、今年度学んだことを役立てて努力します。

 乗馬は大学一年目から続けていますが、今年度はチームの中での自分の立ち位置が少しずつ変わっていることに気がつきました。昨年度は、乗馬を始めたばかりの右も左も分からない一年生でしたが、今年度は乗馬やチームに関する知識も少しずつ増え、新しく入ってきた一年生に様々なことを教えられる立場になりました。そして、学期末には幹部のポジションに立候補をし、選挙で選ばれ、来年度のチームのリーダーとして活動することになりました。乗馬についてはまだまだ勉強中なので、リーダーとしてチームメイトを導くことに不安もありますが、とても楽しみです。

 昨年に引き続いて乗馬の全米大会にチームの代表として出場させてもらえたことも、あたらしい一歩を踏み出す後押しとなりました。昨年と同様、全米大会の前の一ヶ月はほとんど毎日、朝一番の授業の前の早朝から練習をし、勉学の方も学期末の試験が近いことも重なって精神的にも身体的にも疲れ切ってしまうようなスケジュールでしたが、チームメイトと共通のゴールに向かって切磋琢磨する時間はとても充実していました。結果としては、チームで総合7位を取ることができました。他では決して味わえないような貴重な経験をさせていただいていることに感謝の気持ちでいっぱいです。チームで出会った友人は”Friends for life”と私のコーチはよく言いますが、本当にその通りだと思います。苦楽をともにしたチームメイトたちとの思い出は一生私の中で輝き続けると確信しています。

 

 今学期も勉学、生活、ともに充実した時間を過ごすことができました。残りの学生生活も2年となり、卒業や大学院進学のことについても考え始めなければならない時期になってきました。3年目は腰を少し落ち着けて、一日一日を大切に過ごしていきたいと思っています。

 

大学生活の半分の終了を祝うセレモニー、Ring and Roseでの来年のルームメイトたちとの一枚。Connection Class (ちょうど50年前の卒業生)からバラと指輪を受け取る伝統行事です。

大学生活の半分の終了を祝うセレモニー、Ring and Roseでの来年のルームメイトたちとの一枚。

Connection Class (ちょうど50年前の卒業生)からバラと指輪を受け取る伝統行事です。

朝日を見るRising Hikeにルームメイトと出かけたときの写真です

 

朝日を見るRising Hikeにルームメイトと出かけたときの一枚。

平等な世の中をつくるためのカンファレンスにて、友人との写真です

 

平等な世の中をつくるためのカンファレンスにて、友人との一枚。

川口 理沙

米国 サウスカロライナ大学

 

 大学2年の2学期目は、特に卒業後のキャリアを考え、専攻の選択と夏のインターンシップのアプライのため、慌ただしい学期でした。

 アメリカの大学に留学する際、University of South Carolina(以下USC)を選んだ1番の理由は、USCのInternational Business 学科が全米1位の学部であるからです。USCでは、Darla Moore School of Business とInternational Business(以下IB)学部の学生のレベルを保つために、USCに入学してから、2年の末に大学での成績とエッセイを提出し、再度アプライしないといけません。USCのIB学科は将来アメリカと他国をビジネスで繋げられるような人材を育成するために作られた学科です。IBを専攻すると、もう1つビジネスの中で学科を専攻し、英語以外の外国語をビジネスレベルまでにマスターし、1年または1学期アメリカ以外の国で留学をするというプログラムになっています。

 IBを専攻することは決めていましたが、もう1つの専攻をどれにするかという迷いがあったので、夏にインターンシップをすることを決心しました。Global Supply Chainという主に貿易や物流に特化した学科に興味があったので、西日本鉄道株式会社の国際物流事業本部で初の試みとして長期インターンシップをさせていただきました。そこでは、航空運送状、請求書の作成、通関業務、航空と海運の輸出入に携わりました。実際業務をした事と物流の世界の第1線で活躍されている社員さんのお話や海外NNRでの経験が生で聞けた事はこれから私のキャリア形成の糧になると思います。

西鉄でのインターンシップ

 また夏の間に、東京で三菱商事とデロイトトーマツコンサルティング合同会社の説明会に参加しました。デロイトでは説明会後にケーススタディーのコンペティションに参加し、チーム優勝することができました。今まで、外資系の企業に就職することやコンサルティングをキャリアの選択として考えていなかったので、貴重な機会になりました。

インターンシップ

 アメリカの大学の夏休みは3カ月以上あり、有意義に過ごすためには、早めの計画が必要だと思います。3年の1学期では商社3社の面接と、外資系企業の面接が決まっています。勉学を自分の目指しているキャリアと照らし合わせながら、取り組みたいと思っています。

2018年秋

江頭 香蓮

アイルランド トリニティカレッジ ダブリン大学

 勉強面以外においては、日本の農林水産省にあたるアイルランドの政府の管轄が行なっている”Irish Young Breeders Programme”と呼ばれる乗用馬育成プロジェクトに参加しました。ヨーロッパの馬術のレベルの高さは世界でもトップであり、特にアイルランドでは障害馬術、総合馬術を非常に得意としています。このような背景には、馬と人の生活が密接に関わりあってきたヨーロッパの歴史だけでなく、優秀な馬の品種の生産や保護を国自体が行ってきたという点が挙げられます。日本では、競走馬の生産などが北海道で盛んに行われていますが、一方、乗用馬はヨーロッパからの輸入に未だ依存していることも現状です。

 このプログラムでは、25歳までの若い馬術競技選手やまた、生産者を目指す人たちを対象としており、アイルランドの最前線で活躍する選手や生産者から直接話を聞けるという日本ではなかなか体験できることではありません。また、ヨーロッパの大学には馬に関する勉強を行う学問があるほどです。実際に、ダブリンから電車で一時間ほど離れたマラハイムという町にある、障害馬の生産を行うバリー・オーコナー氏の厩舎で行なわれた講義では、馬を購入するあたり重要な馬格の特徴や日々のトレーニング方法、そして充実した設備など、全てが目新しく興味深い経験となりました。

 また、世界遺産である北アイルランド(イギリス)のジャイアンツ・コーズウェイにも訪れました。首都のダブリンからバスで4時間かけ北上すると大自然が生み出した六角形の岩と広々とした海が圧巻でした。また、自然豊かなアイルランドは数々の有名な映画のロケ地としても使用されており、ジャイアンツ・コーズウェイの近くでは「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影が行なわれた海岸などもあり、訪れた日はアイルランドでは珍しい快晴で対岸にはスコットランドを見ることが出来ました。 アイルランドは「ヨーロッパの片田舎」とよく表現されますが、電車で首都部から一時間ほど離れると広がる雄大な自然があるという点は福岡と似ていると思います。

アイルランドの景勝地 ジャイアントコーズウェイ

写真:ジャイアントコーズウェイ

アイリッシュヤングブリーダーズプログラムのメンバーと

写真:アイリッシュヤングブリーダーズ・プログラムの様子

 

 

田中 穂菜美

米国 マウントホリヨーク大学

 あっという間に3年目に突入してしまった大学生活。勉学、生活面、文化、どれも大学で過ごす日数を重ねるうちに慣れてきましたが、毎学期何か新しいことを始める自分がいるので、入学してから5学期目の今学期も新鮮な日々を送ることができました。

 前学期末、一年生の頃から続けていた乗馬のチームのManagerというポジション(日本のマネージャーとは違い、どちらかというと部長に近いイメージ)に選ばれ、今学期から正式に活動を始めました。乗馬は大学で始めたので、他のメンバーと比べて乗馬に関する知識は豊富ではなかったのですが、キャプテンやコーチに助けられて無事に学期を終えることができました。覚悟はしていましたが、この役職につくことで、日々の練習や毎週末の大会に加えてたくさんの時間を費やすことになり、とても忙しい16週間でした。また、2年生の後半に始めた遺伝学の研究も、より主体的に携わる立場になり、研究室で過ごす時間も増えました。履修するコースも専門的なものが増え、内容も詳しく、難しくなりましたが、その分、学び甲斐のあるものばかりでした。

 夏休みにガーナで行なったインターンシップも私の将来の目標をはっきりさせ、今学期のモチベーションを保つ要因になりました。インターンシップの内容としては、最初の2ヶ月を日本で募金や啓発の活動をしたり、NPOに寄付する老眼鏡600個を集めたりし、その後5週間をガーナで現地の眼科医と一緒に医療活動をして過ごすというものでした。20万円を目標に行なったガーナへの募金活動は「すぐに集まるだろう」と甘く考えていた私の期待を裏切り、毎日のようにどこかのイベントに赴いてプレゼンテーションをさせていただき、寄付金を集めました。最終的にはたくさんの方に協力していただいて目標を達成し、行動を起こせば思いは通じるんだと改めて感じました。ガーナでの活動も人生の糧となる経験になりました。1日40人の白内障手術を無料でするドクターや、近くに病院のない村に出張して1日400人以上の患者さんを無料で診る眼科チームと一緒に働くうちに学んだものは想像以上でした。ガーナで過ごした5週間を通して、私は将来グローバル医療の改善に貢献できる職につきたいという思いが増し、学期中もたびたびこの経験を思い出しながら勉学に励みました。

 

【学習面】

 今学期は通常の4クラスを超えて7クラス履修したので、授業外の自由時間のほとんどを宿題や予習で費やし、夜遅くまで友人たちと勉強をして過ごす日々でしたが、履修したコースはどれも楽しく、とても実りのある学期となりました。

 学習面でのハイライトは、英文学を履修したことだと思います。これまでの二年間は理数系と社会科学をメインに受講しており、英文学を受講するのは初めてでした。分厚い本を何冊も早く、たくさん読むというようなコースを想像していたのですが、このコースの教授はその正反対で、それぞれの本にじっくり時間をかけて、細部に注意を払いながら丁寧に何度も読む、というスタイルでした。例えば、一段落に注目して、その中でどんな単語が繰り返されているのか、その繰り返しを使って筆者は何を伝えようとしているのか、隠れた意味はあるのか、など読み取り、話し合いました。そのおかげで、これまで知らなかった本の読み方を知り、批判的に読書をする力を身につけることができました。来学期は上級のアイルランド文学のコースを履修するつもりです。英文学入門よりもレベルが上で難しくなると思いますが、どんな学びがあるのか楽しみです。

 他には、生化学専攻のコースを三つと心理学のセミナーを受講しました。心理学のセミナーは、言語と認知についてで、言語の違いによる色、時間、動作、空間、数字などの認知の違いについて学びました。例えば、ロシア語には二種類の青があるので他の言語を話す人より青色の識別が早い、とか、数字のない言語を話す人は3以上の数の概念がない、とか、音調言語を話す人は絶対音感になりやすい、とかいうテーマに関する論文を賛否両面から読み、クラスで話し合いました。13人の小さなセミナーでしたが、それぞれが話せる言語を合わせると8言語もあって、それぞれの経験を交えながらディスカッションをするのが楽しく、多くの学びがありました。日本語もたびたびトピックに登場し、これまで考えたこともなかった日本語の側面を知り、考えることができました。

 来学期はメディカルスクール進学に必要な共通テストを受験する予定なので、授業の合間を縫って受験勉強をすることになります。授業数は抑えたつもりですが、それでも平均よりは多いので、今学期よりも忙しくなると思いますが、メリハリをつけて楽しい日々を送りたいと思っています。

乗馬大会でチームメイトと

写真:乗馬大会でチームメイトと

大学行事で、友人とクラスカラーの青を着て

写真:大学行事にて、友人とクラスカラーの青を着て

ポスター研究発表会にて、グループのメンバーと

写真:ポスター研究発表会にて、グループのメンバーと

乗馬クラブのキャプテン、副部長と

写真:乗馬クラブのキャプテン、副部長と

川口 理沙

米国 サウスカロライナ大学

 今回のレポートではアメリカ大学生の仕事(アルバイト)についてお話ししたいと思います。私達留学生はビザの決まりで、学校外で働く事はできませんが、キャンパス内でアルバイトをする事を許可されています。大学3年1学期が始まる前に、Orientation Leader(オリエンテーションリーダー)の仕事とPeer Consultant (コンサルタント)の仕事のオファーを頂きました。どちらも時給制で、1時間10ドルです。

 オリエンテーションリーダーの仕事は正規留学する新入生を歓迎し、アメリカとUSCの環境に慣れるために生徒を手助けする仕事です。オリエンテーションは学期が始まる前で、2週間に渡って行われます。今年は世界各国から182人の新入生を迎え、私が担当したグループはサウジアラビアと中国からの留学生でした。初め、新入生は旅の疲れやこれからの学校生活に対して不安が多く見られ、心を開いてくれない生徒もいました。しかし2週間の間、毎日やりとりしていくうちに彼らの不安が希望に変わっていきました。今でもキャンパス内でお世話した新入生達に会うと、挨拶してくれたり、ご飯を一緒に食べに行ったりします。このような縦の繋がりができて、私の学校生活はより華やかになったと思います。春学期も再度オリエンテーションリーダーに選ばれたので、新入生との新しい出会いが楽しみです。

オリエンテーション1日目。担当した新入生と

(写真:オリエンテーション1日目)

 

 今学期はコンサルタントとして週13時間働きました。主な仕事はUSCの学生(現地の学生、留学生どちらも含む)と1対1で1時間の面談をし、学生の学業の問題点に対して話し合い、的確なアドバイスをします。 時には自分の問題点がわからないような学生がコンサルテーションに来たりします。その時は、学生のGPA(成績)の計算や卒業までの単位計算、現在の成績、授業態度など全体的なデータを見て、お互いが納得いくようなアカデミックの計画を立てていきます。1番やりがいを感じる時は、面談が終わった時に学生から「本当にここに来てよかった」と感謝を告げられる時です。私は将来ビジネスコンサルタントになり、クライアントそれぞれにユニークなビジネスプランを提供する事が夢です。この仕事を通じて、課題を素早く把握し、解決策を導く力と責任感を身につける事ができ、コンサルタントになる夢へ一歩近づいていると思います。

 

 

 

 今学期のもう1つのハイライトは2年ほど続いたCAP(Career Accelerator Program)を卒業した事です。このプログラムは留学生対象にアメリカでの就職活動をサポートしていくもので、毎週課題が出され、とてもストイックなプログラムでした。私は卒業後、日本で就職したいと思っていますが、CAPで得たネットワーク、自己分析や自己アピールの仕方、将来プラン形成、それから夢に向かって共に頑張れる仲間ができた事は一生忘れません。今学期から就職活動が本格的に始まり、サンフランシスコとボストン、それからニューヨークに3回ほど、面接で行きました。2019年の夏には株式会社リクルートでの長期インターンシップが決定し、他に商社と外資系企業の面接も引き続き努めていきます。

2年間ともにプログラムで頑張ってきた仲間と

(写真:2年間共にCAPを頑張ってきた仲間)

 

 

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