本文へ移動する

文字サイズ

特集 新春 知事対談

県が令和4年3月に開講した「Stanford(スタンフォード) e-Fukuoka」プログラムに参加した高校生お二人をお迎えし、服部知事とプログラムの感想や将来の夢を語っていただきました。

Stanford e-Fukuoka とは?

高校生向けに米国スタンフォード大学がプロデュースする英語による異文化理解教育プログラムを本県仕様にしたもので、在福岡米国領事館の全面的な協力のもとオンラインで開講。令和4年3月から5カ月間、第一期生として県内の高校生30人が参加し、世界トップクラスの講師による講義を受講、参加者同士のディスカッションやプレゼンテーションも行われた。

プログラムを受講したきっかけ

知事:これからの福岡県の発展を支えるのはやはり「人」です。県は、「次代を担う『人財』の育成」に力を入れています。国際的な金融機関をはじめ、国内外の企業誘致や観光誘客など「世界から選ばれる福岡県」を実現していくためには、異文化を理解し多様な人々と通じ合えるグローバルな人材を育てる必要があります。このため、実践的な語学が学べるこのプログラムを開講しました。お二人はプレゼンテーションで優秀者に選ばれたそうですね。おめでとうございます。お二人がこのプログラムに参加された理由は何ですか。

友松美尋さん(以下、友松):留学や海外とつながりを持つことに興味がありました。このプログラムは、講義がすべて英語で行われ、国際的な知識が学べるところなど、充実した内容が魅力でした。

堀内花真さん(以下、堀内):もともと国際的な問題や国際社会に興味があり、スタンフォード大学の先生の講義が受けられることや、同じ志を持つ海外に興味がある皆さんとディスカッションができることに魅力を感じました。

集合写真 イメージ画像
「Stanford e-Fukuoka」プログラムを修了した皆さん

プログラムに参加してみて

知事:5カ月間のプログラムに参加してみて、どんなことが印象に残りましたか?

友松:世界で活躍する外交官や起業家などのゲストスピーカーによる講義が印象的で、国際金融やSDGs、日米の政治・経済など学校では学べない講義が多く、とても刺激を受けました。観光・政治・経済・歴史など分野が違ってもそれぞれがどこかでつながっていて、自分の興味と好奇心がさらに広がりました。

堀内:受講生同士のディスカッションが印象的でとても有意義な時間を過ごせました。
受講生の皆さんそれぞれの視点から話し合うことで、いろいろな考えが混ざり合って自分が考えてもみなかった意見に触れることができました。プレゼンテーションも自分が知らない内容が多くて勉強になりました。

知事:自分が興味を持っていた分野以外にも触れることで、自分はこんな可能性や好奇心を持っていたんだと気付くことができますよね。皆さんには無限の可能性があると思います。このプログラムが皆さんに新たな気付きを与えるきっかけになったとのことをうれしく思っています。プログラム最終日にはプレゼンテーションがありました。お二人はどんなテーマを取り上げたのですか?

友松:私は過去の経験を踏まえて、SDGsのゴールの一つである「すべての人に健康と福祉を」をテーマにしたいと最初から考えていました。病院の先生や海外の友人にも意見を聞いて、海外では病気のこともオープンに話す人が多いことなど、日本の考え方との違いを盛り込み、自分のプレゼンテーションが誰もが生きやすい社会をつくっていく一歩になればと思い、取り組みました。

堀内:私は環境問題に興味があり、特に身近な問題を解決したいと思い「ペットボトルとリサイクル」をテーマにしました。まずは分別回収の現状認識が大事だと思い、学校のごみ箱や回収ボックスの中の状況を調べたり、校内外でアンケートを取ったりしました。また、海外の状況と比較するために、海外に住んでいた友人や学校のALT(外国語指導助手)の先生にもインタビューし、改善点をまとめました。

知事:お二人とも、ご自身の体験や身近な環境問題に着目されて素晴らしいですね。このプログラムを通じて自分で考え、分析し、表現する大切さを学ばれたことが伝わってきます。

将来の夢

知事:今回の経験を将来どう生かしていきたいですか?お二人の夢を教えてください。

友松:将来は、観光を通じて日本の文化やおもてなしの素晴らしさを海外に伝え、日本と海外の架け橋となって、国際社会に貢献したいです。

堀内:私は「Stanford e-Fukuoka」のような海外の講義を日本でも受けられるようなプログラムの企画・運営をしたいです。

知事:未来に向かって、しっかりした考え方と夢を持っていらっしゃるのですね。このプログラムがお二人の未来の扉を開く一つのお手伝いになれたとしたらうれしいです。夢を現実のものとするために、これからもさまざまな学びや経験を重ねてください。
県では、今後も若い皆さんの夢やチャレンジを応援し、「福岡県の次代を担う『人財』の育成」にしっかりと取り組んでいきます。本日はありがとうございました。

友松さん 堀内さん 写真

「Stanford e-Fukuoka」は、次世代の若者の皆さんが日米関係における将来の指導者になることを支援する教育プログラムです。将来、受講した皆さんが日米関係の担い手として活躍することを期待しています!がんばってください!

在福岡米国領事館

チュカ・アシーケ首席領事

チュカ・アシーケ首席領事 写真