令和3年度当初予算では、令和2年度2月補正予算(総合経済対策)と一体となった14か月予算を編成し、新型コロナウイルスの感染拡大防止、医療提供体制の強化を着実に進め、一日も早い地域経済の立て直しに取り組みます。さらに、ポストコロナに向けて、新たなスタートダッシュが切れるよう、「新たな成長産業の創出」、「人と企業の受け皿づくり」、「将来の発展基盤の充実と安全・安心で災害に強い福岡県の実現」に取り組みます。
一般会計当初予算 2兆1,361億円 (前年比15.4%、2,844億円増 過去最大規模)
感染拡大の防止と医療提供体制の強化
- 福祉施設や学校などの感染防止対策を支援……11億9,592万円
[2月補正]11億3,523万円 - 入院病床、宿泊療養施設を確保……399億6,793万円
[2月補正]20億5,497万円 - 医療設備の充実を支援……68億8,610万円
ワクチン接種を円滑に実施(新)
[2月補正]3億1,207万円
医療従事者などに対するワクチン接種の実施体制を確保する他、ワクチン接種後の副反応など医学的知見が必要となる専門的な相談に対応するための専用ダイヤルを開設します。
地域経済の立て直し
- 中小企業向け制度融資を充実……融資総枠 1兆2,728億円
(うち新規融資枠 4,342億円) - 漁業者の操業継続を支援(新)……[2月補正]6,549万円
- 緊急短期雇用を創出……[2月補正]6億6,546万円
- 地域商品券の発行を支援……[2月補正]24億483万円
- 「福岡の避密の旅」観光キャンペーン第2弾を実施……[2月補正]17億5,460万円
- 「福岡県ウェブ物産展」を開催し、県産品の消費拡大を支援……[2月補正]6億2,240万円
ワンヘルスの推進
- 保健環境研究所基本計画を策定(新)……3,732万円
- 動物保健衛生所の設置を準備(新)……397万円
- 「アジア防疫センター(仮称)」の誘致を推進(新)……1,433万円
- ワンヘルスに関する教育を推進(新)……1,972万円
- 生物多様性の保全を推進(新)……209万円
[2月補正]1,563万円
新たな成長産業の創出
福岡県発の新ビジネスの創出
- 宇宙分野へのビジネス展開を支援(新)……3,000万円
- ブロックチェーン関連製品・サービス開発を支援(新)……1,400万円
脱炭素社会の実現
- 洋上風力発電の導入と産業集積を促進(新)……1,702万円
ベンチャーの集積促進
- 「新たな日常」を創造するベンチャーを支援……[2月補正]3,705万円
バイオ産業拠点化を推進(新)
1億7,137万円
次世代創薬、再生医療、機能性表示食品、スマートセル※の4分野で産学官共同研究開発を実施します。また、4月に開設した「福岡バイオイノベーションセンター」(久留米市)を中心にバイオ産業の拠点化を推進します。
※ゲノム編集技術などを使い、微生物や植物が持つ物質生産能力を高度制御した生物細胞のこと。品種改良は もとより、新素材、医薬品、バイオ燃料など幅広い分野での製品開発が可能となる
人と企業の新たな受け皿づくり
人と企業の受け皿として「選ばれる福岡県」
情報発信・相談体制の強化、受け入れ環境の整備
- 移住支援金を大幅に拡充……1億2,013万円
- 農業と他の仕事で所得を確保する「半農半X」の推進(新)
……3,503万円
移住希望者の相談体制を充実(新)
471万円 [2月補正]900万円
移住相談窓口での対応に加え、新たに、24時間365日対応可能なAIチャットボットを活用した相談対応や、市町村が移住希望者のさまざまな相談に対応する「移住コンシェルジュ」への助成など、県外からの移住希望者に対する相談体制を充実します。
企業誘致とテレワークの推進
- 「福岡でテレワーク」を推進(新)……3,000万円
[2月補正]1億296万円 - 企業の拠点新設、本社機能の移転拡充を支援……18億814万円
[2月補正]2,103万円
国際的な受け皿づくり
- 国際金融機能を誘致(新)……4,005万円
住み慣れたところで「働く」ことができる地域社会づくり
中小企業の支援
- デジタル化を支援(新)……2,065万円
[2月補正]6,873万円
稼げる農林水産業の振興
- 農地の大区画化・集約化を推進(新)……7,354万円
- 店舗などの県産木材を活用した感染防止に資する
リノベーションを支援(新)……[2月補正]2億8,800万円 - 農林漁業就業者の確保・育成を支援(新)……6,821万円
[2月補正]1億7,170万円
農業版DX(デジタルトランスフォーメーション※)を推進(新)
[2月補正]3億2,785万円
農業の生産現場と流通販売先などとのデジタルデータの共有と活用を図るため、スマート農業機械の導入を支援します。
※デジタルデータを活用して、経営革新や新たなビジネス・価値の創出を図ること
スマート水産業の推進 1,634万円
ICTを活用した漁場観測網を整備し、水温分布や潮流を予測する海況予測システムの実用化などを進めます。
長く元気に「暮らす」ことができる地域社会づくり
健康づくりの推進
- ふくおか健康づくり県民運動を推進……1億8,704万円
スポーツ立県福岡の推進
- 「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」を契機とした
スポーツ振興(新)……2,737万円 - 「福岡県スポーツコミッション」による大会・合宿の誘致や
スポーツツーリズムの推進(新)……3,143万円
文化芸術の振興
- アジア国際美術展を開催(新)……400万円
- 大濠公園能楽堂リニューアル記念公演の開催(新)……222万円
がん患者の社会参加を支援(新)
945万円
ピア・サポーター※の養成研修を実施し、がん患者・経験者による相談支援を推進するとともに、医療用ウィッグ・補整具の購入費を助成し、がん患者の社会参加を支援します。
※自らも患者と同じ症状や悩みを持ち、それらの経験を生かしながら、患者や家族などを支援する人
障がい者アート作品の魅力を発信(新)
1,001万円
障がいのある人のアート作品の展示用レプリカを企業などに有料でレンタルし、料金の一部をアーティストに支払う仕組みを作ることで、障がいのある人のアート活動を支援します。
女性、高齢者、障がいのある人の活躍の推進
- 困難を抱える若年女性の自立を支援……1,451万円
- 障がいのある人の自立と社会参加を支援(新)……2,194万円
[2月補正]2,010万円
快適な生活環境の整備
- プラスチックの資源循環を促進(新)……1,906万円
- 中古住宅の流通を促進……[2月補正]2,518万円
暮らしの安全・安心の確保
- 飲酒運転撲滅対策を強化……4,809万円
- 性暴力対策を強化……1億2,692万円
- 福岡県警察篠栗合同庁舎(仮称)の建設に着手(新)……9,831万円
子どもを安心して産み「育てる」ことができる地域社会づくり
子ども・子育て支援の充実
- 不妊治療に対する支援を充実……9億2,352万円
[2月補正]1億3,000万円 - 子ども医療費助成制度の補助対象を中学生まで拡大……55億6,734万円
- ネットトラブルに遭っている青少年の支援(新)……[2月補正]1,048万円
- 福岡県立大学を中心とした不登校児童生徒への
社会的自立支援プログラムの策定(新)……1,227万円
待機児童の解消を推進(新)
1億8,084万円
事業者が行う小規模保育などの整備や市町村が行う保育士確保の取り組みなどを支援するとともに、市町村の待機児童対策を支援するアドバイザーを派遣します。また、保育士からの相談対応などを行う「保育士・保育所支援センター(仮称)」を設置します。
将来の発展基盤の充実と安全・安心で災害に強い福岡県の実現
豪雨災害の復旧・復興、防災減災
- 日田彦山線沿線の地域振興を支援(新)……1億1,420万円
- 流域治水を推進(新)……5,372万円
- 湛水による農業被害を軽減(新)……2億8,310万円
豪雨災害からの復旧・復興
300億4,601万円 [2月補正]111億2,343万円
平成29年7月九州北部豪雨以降、平成30年7月豪雨、令和元年7月、8月の大雨、令和2年7月豪雨と4年連続で大規模な災害に見舞われました。甚大な被害が発生した河川、道路などの早期復旧および災害防止を図ります。
将来の発展基盤の充実
- 福岡・北九州空港を整備……56億6,022万円
- 福岡空港へのアクセスを強化(新)……1億7,000万円
北九州空港の貨物拠点化を推進
5億8,061万円
北九州空港の国際貨物取扱量の増加に対応するため、貨物上屋などの施設・機能の拡充を行います。引き続き、定期貨物便の誘致や集貨促進に取り組み、福岡・九州経済のさらなる発展を支える貨物拠点化につなげていきます。
(新)は新しく取り組む事業です。予算額は万円未満を四捨五入しています。
問い合わせ:財政課 ☎092-643-3056 ファクス092-643-3059