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知ってる?福岡県 vol.4

日本のかるたは福岡県から始まった!

梶原館長と亀田学芸員

左から梶原館長、
学芸員の亀田宥希(かめだゆうき)さん

かつて、優れたかるたの代名詞だった「三池」

お正月の風物詩の一つ、かるた。実は、日本で初めてかるたが作られたのは三池(大牟田市)というのをご存じでしたか?

日本のかるたの起源は、16世紀末にポルトガルの南蛮船が伝えた「カルタ」。それを基に作られたのが「天正(てんしょう)カルタ」とされ、現存する1枚に刷られた「三池住(みいけじゅう)貞次」(三池に住む貞次)の文字から、三池で作られたものと分かりました。やがて三池のかるたは全国区となり、江戸時代初期には優れたかるたを「三池」と呼んだとか。

「復元天正カルタ」

現存する1枚を分析、用紙などの原材料を吟味して復元

カルタの町ならではの「三池かるたもなか」と
「三池かるたサブレ」

日本のかるたは「ガラパゴス」

ところでこの天正カルタ、私たちの知るかるたとは随分違いますね。それもそのはず、「カルタ」はもともと「カード」を意味するポルトガル語。トランプやタロットなどのカード遊び全般を意味します。

「この『カード』と、日本に古くから存在する貝覆い(かいおおい)(貝合わせ)などの『合わせ遊び』とが融合して、百人一首やいろはかるたなど多種多様なかるたが作られました。かるたは日本独自の進化を遂げたわけです」と三池カルタ・歴史資料館の梶原伸介(かじはらしんすけ)館長。

同館では、当時の版木から復元した「復元天正カルタ」のほか、国内外・近現代のかるたを幅広く収集・展示しています。また、NHK大河ドラマ「真田丸」には、同館の監修の下、NHKが再現した天正カルタが登場。番組終了後には同館に寄贈され、展示される予定です。奥深いかるたの世界を一度のぞいてみませんか?

問い合わせ

大牟田市立 三池カルタ・歴史資料館

☎/ファクス 0944-53-8780

観覧無料(解説案内を希望する場合は要事前予約)

問い合わせ

果舗だいふく本店(三池かるたもなか・サブレ)

☎0944-53-3333 ファクス0944-52-5450