県議会だより
常任委員会
常任委員会は、その所管に属する県の事務に関する調査および議案、請願などを審査するために設置されています。本県議会においては、総務企画地域振興、厚生労働環境、県民生活商工、農林水産、県土整備、建築都市、文教、警察の8つの常任委員会が設置されています。今回は次の5つの委員会を紹介します。
※10月1日現在のものです(◎印は委員長、〇印は副委員長)
農林水産委員会
農林水産委員会は、農林水産業の生産基盤の整備、農林水産物の生産および流通の安定、農林水産業生産組織の育成強化、農林水産業関係試験研究機関の整備、農山漁村環境の整備、山地・林地など自然環境の保全、食と農林水産業に係る啓発、農林水産業へのIT導入などについて審査および調査を行っています。

写真向かって右から--古川 忠、壹岐和郎、安部弘彦、冨永芳行、畑中茂広、〇井上正文、◎吉武邦彦、吉松源昭、十中大雅、桐明和久、浦 伊三夫
県土整備委員会
県土整備委員会は、公共用地取得の推進、道路整備事業、河川改修および河川総合開発の促進、海岸・港湾整備事業、急傾斜地の崩壊防止などについて審査および調査を行っています。

写真向かって右から--立川由美、森下博司、山本耕一、原竹岩海、佐々木徹、〇𠮷田健一朗、◎江頭祥一、原口剣生、栗原 渉、中牟田伸二、永川俊彦
建築都市委員会
建築都市委員会は、住生活基本計画、公営住宅の管理、都市計画、公園・街路の整備、下水道の整備、建築指導行政の推進、県有施設の整備などについて審査および調査を行っています。

写真向かって右から--香原勝司、津田公治、江藤秀之、松尾統章、◎松下正治、〇中嶋玲子、佐々木 允、椛島德博、二宮眞盛、岳 康宏、髙橋義彦
文教委員会
文教委員会は、教育改革推進方策、社会の変化に対応した教育の改善・充実、教職員の定数・給与および勤務条件の改善、県立教育施設の充実、学校週5日制の弾力的な実施、生涯学習の充実、保健体育・スポーツの振興、文化財の保護、私学振興、青少年の健全育成、学校や地域社会における児童生徒の安全対策などについて審査および調査を行っています。

写真向かって右から--大塚勝利、堤かなめ、川﨑俊丸、冨田徳二、〇笠 和彦、◎片岡誠二、今林 久、中尾正幸、西元 健、神﨑 聡、江口善明
警察委員会
警察委員会は、暴力団犯罪の取り締まり、少年の非行防止および健全育成対策、交通指導取り締まり対策および交通安全施設の整備、警察施設および装備の整備、風俗営業などの取り締まり対策、麻薬および密貿易取り締まり対策、警察署の管轄区域などについて審査および調査を行っています。

写真向かって右から--野原隆士、樋口 明、松本國寛、藏内勇夫、◎渡辺勝将、〇新井富美子、岩元一儀、守谷正人、井上忠敏、浜﨑達也
県議会への請願と陳情について
【請願】
請願とは、県議会に対し、住民の方々が要望や意見を述べる制度です。請願は、委員会での審査後、本会議において採決され、採択、不採択、あるいは継続審査の決定を行います。採択された請願は必要に応じて、国などに意見書を提出したり、県に対して、その処理経過および結果の報告を求めたりするなど、要望や意見の実現に向けて処理します。なお、請願に当たっては県議会議員の紹介を必要とします。
提出する際は、定められた様式に必要事項を記載し、署名または記名押印の上、県議会議員の紹介を経て、議長宛てに提出してください。
【陳情】
陳情(要望書、要請書、決議書、嘆願書なども含む)とは、請願と同様に、県議会に対し、住民の方々が要望や意見を述べる制度ですが、県議会議員の紹介を必要としません。陳情は、本会議での採決は行いませんが、住民の方々の要望や意見を県の政策に反映させるため、関係の委員会に回付され、必要に応じて質疑が行われます。
提出する際は、請願と同様、必要事項を記載し、署名または記名押印の上、議長宛てに提出してください。なお、陳情は、県議会のホームページから電子申請により提出することもできます。この場合、署名および押印は必要ありません。
県議会の動き
決算特別委員会の審査概要
決算特別委員会の審査風景
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9月定例会において設置された決算特別委員会では、付託された「令和2年度福岡県一般会計決算」など20件の議案について、9日間の日程で審査が行われました。
主な内容は次のとおりです。
- 財政問題(財政調整基金等三基金残高、財政運営についてなど)
- 新型コロナウイルス感染症への対応(医療提供体制の確保、地域経済活性化のための取り組みについてなど)
- 世界体操・新体操選手権北九州大会(大会の成功に向けた取り組みについてなど)
- 福祉労働施策(人権相談への対応、本県障がい者差別解消条例の見直しについてなど)
- 農林水産施策(農業分野におけるDXの推進、果樹産地の振興についてなど)
- 商工施策(データセンターの誘致と産業振興、ロケツーリズムによる国内外からの誘客についてなど)
- 教育行政(不登校児童生徒への教育機会の確保・支援についてなど)
この他にもさまざまな課題について活発な質疑が行われました。
【審査の結果】
付託された20件の議案について、委員会の最終日に採決が行われ、いずれの議案も認定、または原案可決および認定すべきものと決しました。

同委員会の構成メンバーは次のとおりです。
◎吉松源昭、○井上博隆、縣 善彦、江藤秀之、大島道人、津田公治、桐明和久、香原勝司、川端耕一、西元 健、浦 伊三夫、江頭祥一、笠 和彦、吉田浩一、花田尚彦、冨田徳二、原竹岩海、仁戸田元氣、渡辺美穂、中嶋玲子、冨永芳行、中村香月、井上忠敏、神﨑 聡、小河誠嗣、田中大士、森下博司、新開昌彦、高橋雅成、高瀬菜穂子、髙橋義彦(◎印は委員長、〇印は副委員長)
トピックス
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13都道府県議会議長会議
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11月15日、第235回13都道府県議会議長会議が愛知県で開催され、秋田章二議長が出席しました。
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