Fukuoka Pride Food

主に宗像・福津エリアで親しまれる鶏すき(鶏肉のすき焼き)も県の代表的な郷土料理。「はかた地どり鶏すき」(1人前3000円)

水炊きやがめ煮、かしわ飯など、福岡の郷土料理に欠かせない鶏肉。その中でも、はかた地どりは、歯切れ良くうまみ豊かな肉質が自慢。世界に届けたいおいしさです。
(写真)主に宗像・福津エリアで親しまれる鶏すき(鶏肉のすき焼き)も県の代表的な郷土料理。「はかた地どり鶏すき」(1人前3000円)
厳しい基準でおいしさを追求。 機能性表示食品として新たな評価も
「はかた地どりは、身が適度に柔らかくサクッとした歯切れの良さ、そしてかむほどにうまみが増す肉質が一番の自慢。シンプルな料理こそ、おいしさが際立ちます」と話してくれたのは農事組合法人・福栄組合の中垣誠(なかがきまこと)専務理事。おいしさの秘密は、はかた地どりの開発過程と飼育環境にありました。
地鶏とは、地鶏肉の日本農林規格(JAS)の基準を満たした鶏肉のこと。国内で年間約7億羽生産される肉用鶏のうち、基準を満たすのはわずか1パーセントほどにすぎません。その一つであるはかた地どりは、福岡県の郷土料理に最も適した鶏肉を県民に届けたいという思いから、県農林業総合試験場で開発されました。福岡県在来の軍鶏(しゃも)とサザナミの良さを引き継いだもので、飼育期間は一般的な肉用鶏の倍近い80日以上。28日齢以降は1平方メートルあたり10羽以下で平飼いするという厳しい基準のもと、県内10カ所の指定農場で、専用の飼料を与えて飼育されます。また、処理した直後に急速冷凍することで、鮮度を保ったまま流通が可能になり、全国の取扱店、さらに香港など海外まで新鮮なおいしさを届けています。

はかた地どりのおいしさをシンプルに味わう「炙りムネ肉のカルパッチョ」(1200円)、「はかた地どりの炭火焼」(1200円)、「福栄の唐揚げ」(800円)

「はかた地どりのレバーパテ」(850円)。バゲットに塗って口にすると豊かなうまみが広がる。臭みは全くない
2019年9月には、はかた地どりの胸肉が生鮮肉類では初めて機能性表示食品として届出受理され、大きな話題に。はかた地どりの胸肉にはアンセリン、カルノシンという成分が多く含まれ、認知機能をサポートする効果があるといわれています。
はかた地どりをおいしく食べて認知症対策も。直営店で多彩な料理を味わえる他、通販サイトから取り寄せて楽しむことができます。
中垣さん〈右〉と店長の今泉大輝(いまいずみだいき)さん〈左〉
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福栄組合博多川端店
福岡市博多区上川端町4-210
電話:092-292-0007
※このページの情報は、令和3年9月1日時点のもの。価格は全て税込価格