その他にも県内には伝統的な祭が行われています。
こちらではその一部をご紹介します。
約400年の歴史を持つといわれ、春日神社、岡田神社、一宮神社の御神幸(ごしんこう)として行われます。お汐井取りは台座に笹を載せた笹山笠で巡行し、その後、華やかな人形飾笠に衣更(ころもが)えします。
※黒崎祗園の「祗」は「ネ(しめすへん)」に「氏」
所在地:北九州市八幡西区
実施日:7月第4金曜日を初日とする4日間
保護団体:黒崎祗園山笠保存会※
撮影:森本弘行
永禄(えいろく)年間(1558から1570年)に、地域で流行った悪疫(あくえき)が平癒(へいゆ)したお礼として山笠を奉納したのが始まりといわれます。五色のバレンで飾り立てた幟山笠が、彦山川を渡って御旅所(おたびしょ)に向かいます。福岡県五大祭のひとつ。
所在地:田川市
実施日:5月第3土曜日を初日とする2日間
保護団体:川渡り神幸祭山笠保存会
提供:柳川どろつくどん保存会
文政(ぶんせい)9(1826)年、三柱(みはしら)神社の御遷座祭(ごせんざさい)を祝うために奉納されたのが始まりとされます。江戸の神田ばやし、京都祗園※の山鉾(やまほこ)を参考にしたといわれ、山車(だし)の上で舞と囃子(はやし)を披露しながら練り歩きます。
※京都祗園の「祗」のつくりは「氏」
所在地:柳川市
実施日:10月第2土曜日を初日とする3日間
保護団体:柳川どろつくどん保存会
建長(けんちょう)6(1254)年、この地域に流行(はや)った悪疫が平癒(へいゆ)したお礼として行われるようになったとされています。現在は今井西町(にしまち)の曳山(ひきやま)1基のみですが、巡行に際して連歌(れんが)が奉納されることが特徴的です。
※今井祗園、今井西祗園の「祗」は「ネ(しめすへん)」に「氏」
所在地:行橋市
実施日:7月中旬から8月初旬
保護団体:今井西祗園会※
提供:苅田教育委員会
宇原(うはら)神社の神幸(じんこう)行事の一環とされており、室町時代には既に行われていたといわれます。山笠が激しくぶつかり合う「喧嘩山笠」としても知られます。期間中、山の姿が「灯山(ひやま)」、「幟山(のぼりやま)」、「岩山(いわやま)」と三変化します。
所在地:京都郡苅田町
実施日:9月下旬から10月初旬
保護団体:苅田山笠保存振興会
提供:みやこ町歴史民俗博物館
江戸時代中期に現在の姿になっていたと考えられ、2基の曳山と6基の舁山(かきやま)が巡行します。中央に大ダシ・小ダシと呼ばれる15メートルから20メートルほどの柱を立て、鳥毛や御幣榊(さかき)を取り付けて依代(よりしろ)としています。
所在地:京都郡みやこ町
実施日:5月第2日曜日を最終日とする3日間
保護団体:生立八幡宮山笠保存会
※1大垣祭のやま行事の「やま」は「車(くるまへん)」に「山」
※2京都祗園、博多祗園、日田祗園の「祗」のつくりは「氏」。戸畑祗園の「祗」は「ネ(しめすへん)」に「氏」
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