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2016 夏号 SUMMER 通巻583号 平成28年6月20日発行(季刊)
発行 / 福岡県 県民情報広報課

 
 
 

きらめきマイタウン 添田町

 

添田町観光ガイドボランティア

 

おもてなしの心で
英彦山を案内する
観光ボランティア

 「英彦山の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」という思いから、平成9年に結成された「添田町観光ガイドボランティア」。英彦山周辺の史跡や自然、動植物の無料ガイドなど、現在は8人で活動を行っています。「勉強するほどに英彦山の奥深さが分かり、今度は誰かに伝えたくなるんです。町内はもとより、飯塚市や北九州市などから来ているメンバーもいます」とほほ笑むのは、会長の植田周平(うえだ しゅうへい)さん。

 観光ガイドのほか、県の有形民俗文化財である山伏の家「財蔵坊(ざいぞうぼう)」の管理・運営も行い、一般公開する土日祝日には、囲炉裏(いろり)に火を入れて、訪れた観光客を出迎えます。「町が目指している英彦山の国の史跡指定に合わせて、今後は私たちも地元の活性化に寄与できたら」と話す植田さん。これからもまちの魅力を、広く世間に発信していきます。

会長の植田周平さん(写真左)とガイドの皆さん

山伏の家「財蔵坊」の前で、会長の植田周平さん(写真左)とガイドの皆さん

 
各メンバーが観光客を案内する様子

歴史や植物、詩吟など、各メンバーが得意分野で観光客を案内

珍しい植物

周辺は珍しい植物の宝庫

 

添田町就農実践塾

 

新規就農を
町ぐるみで応援!
実践的に農業を学ぶ

 未来の農業の担い手を育成しようと、平成24年から始まった「添田町就農実践塾」。町や営農組合などで組織される「添田町就農支援推進協議会」が運営、塾生たちは3年間農家での実践的な研修を経て、町内での就農を目指します。これまでに8人が入塾し、3人が卒業。農業への第一歩を踏み出しました。期間中は、月に7万円から20万円の範囲で助成金が支給されるなど、支援体制の充実ぶりは町内外からも注目を集めています。

 「研修に専念できる体制が整っており、町全体が応援してくれているように感じます。分からないことをいつでも聞ける環境にあるのが嬉しい」と、今年4月に入塾した女性初の研修生、山田真梨子(やまだ まりこ)さん。

 地域に根付いた農業の新しい芽は、着実に成長を続けています。

野菜の収穫で喜ぶ様子

自ら育てた野菜の収穫の喜びはひとしお

 
農家での研修の様子

農家での研修は毎日が実践的な体験ばかり

4期生の山田真梨子さん(写真左)と、研修生・卒業生の皆さん

 

上津野(かみつの)村づくり推進協議会

 

みんなの絆で
「村」を豊かに。
里山の宝を継承

 美しい山あいの風景が広がる上津野地区。230人ほどが暮らすこの集落で、地域の活力を取り戻そうと、平成10年に発足したのが「上津野村づくり推進協議会」です。メンバーは38人。活性化センターや親水公園などの生活環境の整備、グリーンツーリズムの開催など、住民が主体となったまちづくりを行っています。中でも、結成当初から毎年行っている収穫祭は、昨年で18回目。子ども会が主催するヤマメ釣り体験や、女性たちが作るしし鍋など、住民みんなで作る地区最大のイベントへと成長しています。

 「歴史や自然だけでなく、昔ながらの助け合いの精神がここには残っています。先祖代々受け継がれてきた里山の宝を、次の世代に残していきたい」と話すのは、会長の松崎和彦(まつざき かずひこ)さん。これからも地域の絆を生かした里山づくりに励んでいきます。

第1回「姫活祭(ひめかつさい)」の様子

昨年11月に開催した第1回「姫活祭(ひめかつさい)」の様子

 
収穫祭の様子

収穫祭は、クチコミにより年々参加者も増加。県外からの観光客の姿も目立つ

会長の松崎和彦さん(写真左)と上田定(うえだ さだむ)さん

会長の松崎和彦さん(写真左)と上田定(うえだ さだむ)さん。同会は、九州農政局長賞を受賞

 

筑豊地区女性林業研究グループ

 

林業を元気に!
森林を守り育てる
女性たちの活動

 筑豊地区に住む女性たちの手によって、平成19年に結成された「筑豊地区女性林業研究グループ」。活動は10年目を迎え、“木育(もくいく)”をキーワードに、地元の森林を育てるさまざまな活動を行っています。

 「まずは自分たちが森林について学ぶところから」と、活動の初期から毎年継続している自学研修のほか、幼稚園や小学校に出向いての環境学習にも力を注ぎます。椅子を作る工作体験や、木登りや枝打ちの体験イベントを通じて、子どもたちは木材の持つ手触りや温かみを感じながら、森林の大切さを楽しく学んでいます。

 「木材を使ってモノを作ることの喜びを伝える。それこそが木育です」と話すのは、会長の荒木光子(あらき みつこ)さん。「これからはシニア世代にも活動の幅を広げたい」と、豊かな森の恵みを伝える活動が広がっています。

添田小学校学童保育所での環境学習の様子

添田小学校学童保育所での環境学習。子どもたちに木材の良さを分かりやすく伝えるために手づくりの紙芝居を行う

 
間伐材を利用した雑貨

木の感触を日常的に感じてもらおうと、間伐材を利用した雑貨を製作

会長の荒木光子さん(写真右から2番目)と、会員の皆さ

会長の荒木光子さん(写真右から2番目)と、会員の皆さん