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グラフふくおか 2014夏号 summer 通巻575号平成26年6月20日発行(季刊) 発行 福岡県 県民情報広報課

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福岡の、歴史遺産をゆく 第1回 筑豊編

観光スポットとご当地グルメ筑豊の、見どころをゆく

筑豊炭田と石炭が学べる作兵衛画も所蔵・展示直方市

写真:直方市石炭記念館

直方市石炭記念館  本館は、明治43年竣工の木造洋風建築で往時の姿がそのまま残されている。日本最大級の塊炭(かいたん- 石炭のかたまり)、当時の最新救命機器などの展示品を見ることができる。直方が筑豊炭田の石炭輸送拠点であったことから、鉄道や輸送関連の展示も豊富。

直方市直方692-4
☎ 0949-25-2243

写筑豊地方に唯一残った芝居小屋飯塚市

写真:嘉穂劇場

嘉穂劇場  大正10年に竣工した「中座」が前身。台風で倒壊した建物を昭和6年に再建した。幾度か閉館の危機にひんしながらも、経営は続けられ、現在ではNPO法人により現役の芝居小屋として運営されている。公演のない日は一般公開されている。

飯塚市飯塚5-23
☎ 0948-22-0266

炭鉱にまつわる各種資料を所蔵・展示田川市

写真:田川市石炭・歴史博物館

田川市石炭・歴史博物館  石炭記念公園内にあり、約2万点の資料を所蔵。採炭の様子や筑豊炭田の歴史が学べる。坑道のジオラマ、炭鉱住宅の再現、昭和30年代まで実際に使われていた掘進・採炭用大型機械類の一式展示など、炭鉱にまつわる貴重な資料や展示品がそろう。

田川市伊田2734-1
☎ 0947-44-5745

懐かしい「青春の記憶」がよみがえる味直方市

写真:直方焼きスパ

直方焼きスパ  昭和50年代から平成にかけて、直方市の商店街にあった喫茶店のオリジナルメニュー、焼きスパ。同店の閉店以降、幻のメニューとなっていたが、直方のご当地グルメとして市民が復活させた。ケチャップベースのソースでパスタ麺を焼き込んだ、どこか懐かしい「青春の記憶」の味だ。

直方市観光物産振興協会
☎ 0949-28-8135

歌人・柳原白蓮を妻として迎えた豪邸飯塚市

写真:旧伊藤伝右衛門邸

旧伊藤伝右衛門邸  一代で筑豊屈指の「炭鉱王」となった立志伝中の人物、伊藤伝右衛門の邸宅。総面積2,300坪の邸宅は「炭鉱王」の名にふさわしい豪華さを伝えている。NHK連続テレビ小説「花子とアン」の登場人物のモデル、柳原白蓮を妻に迎える際に2階部分は増築された。

飯塚市幸袋300
☎ 0948-22-9700

今もなお人々に愛される田川のソウルフード田川市他

写真:田川ホルモン鍋

田川ホルモン鍋  セメントの町でもある田川市。かつて紙製のセメント袋を鍋代わりにホルモンを焼いたことがその起源とされ、中央が浅くくぼんだ鉄鍋で調理される。野菜がたっぷり取れるヘルシーさが人気で、近年、全国にその名が知られるようになりつつある。

田川市商工観光課
☎ 0947-44-2000(代)

監修:河野俊行(九州大学 法学研究院 国際関係法学部門 教授)

ユネスコの無形遺産条約の起草専門家会合、引き続いて文化多様性条約の起草専門家会合のメンバー。2011年秋より国際イコモス執行委員に選出され、ユネスコ世界遺産審査に携わっている。