※上記の4施設は現在も操業中の八幡製鐵所構内にあるため公開は行っていません。 写真提供/新日鐵住金株式会社八幡製鐵所
三池港は、西洋技術を学び、後に三井財閥の総帥となる團琢磨(だんたくま)の主導により、三池の石炭を国内外へ輸出するための積出港として開港しました。三池炭鉱が閉山した平成9年以降は、港湾管理者である福岡県が国内外を結ぶ物流拠点として、三池港の整備、活性化に力を注いでいます。
急速な発展を遂げるアジア諸国と地理的に近い三池港は、貿易の拠点としての役割を担っています。平成18年には、三池港と韓国の釜山港を結ぶ国際コンテナ定期航路が就航。釜山港を経由して中国・東南アジア各国に週2便の輸送が行われています。
また、昨年8月からは新たに中国の上海港につながる上海航路(週1便)の運航を開始しました。釜山航路と併せて、大牟田市はもちろん、有明海沿岸地域における物流拠点として、その活躍が期待されています
三池港、佐賀空港などの広域交通拠点および大牟田市、柳川市、大川市、佐賀県佐賀市、同県鹿島市などの有明海沿岸の都市群とともに、地域間の連携を図る目的で、現在、約55km (計画)の地域高規格道路を整備中です。これにより、スピーディな貨物の受け渡しが可能になり、取扱貨物量の増加が期待されています。
先人たちが残した技術と産業遺産。これらの価値を広く知ってもらおうと、これまで関係自治体とともに行ってきた活動により、構成資産に対する保存・保護の意識も高まってきました。
引き続き、県民の皆さんの応援を励みにしながら、世界遺産登録に向けて取り組んでいきます。
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福岡県世界遺産登録推進室 ☎092-643-3162
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