美しい自然と景観、豊かな自然に育まれた農・海産物、神楽や修験など脈々と息づく伝統芸能・文化、こうした奥深い京築地域の魅力を探訪する新たな旅「京築めぐり」が、この秋始まります。
市町の垣根を越えて京築地域をガイドするグループ「けいちくサルタヒコ」のメンバーと、歴史をテーマに地域を巡るツアーもその一つ。旅行者だけでは見過ごしてしまう隠れたポイントを知ることができ、地域の言い伝えやエピソードまで聞けるのは、地元ガイドと巡ってこそ。
「ガイドとしてもてなすための勉強は、自らの郷土愛を深められるし、仲間作りにもなる」と話すのはメンバーの青山艶子さん。訪れる人に地域のタカラモノを楽しんでもらうため、地元の人の手によって調べ直したり、分かりやすく伝え方を工夫したり。その過程で、改めて地元の価値、誇りを認識することができ、それを共有する仲間のネットワークもできていく。そして、訪れて楽しい地域の仕掛け作りができていくのです。
訪れる人にとってのW地域の魅力を知る旅Wと、地元の人にとってのW地域づくりWは表裏一体なのです。
海の幸、山の幸にも恵まれた豊かな自然環境の京築地域。旬の味覚に出会うのも旅の楽しみ
黒田官兵衛の宿敵、宇都宮鎮房(しげふさ)をはじめ、かつてこの地を治めた宇都宮家と、その家臣・藏内家。旧藏内邸は明治〜大正時代、石炭産業で栄華を誇った藏内家の邸宅