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知ってる?福岡県

福岡市東区にある香椎宮の境内に、狛犬ならぬ狛鶏に守られる神社があります。全国でも珍しい、鶏(にわとり)が祭(まつ)られた「鶏石(けいせき)神社」です。その昔、命を落とした鶏を哀れに思った僧侶が供養しようと、鶏を石に変え、祠(ほこら)に祭ったのが鶏石神社の起源。今でも祠の中には鶏の形をした石が、御神体として祭られているのだとか。

卵の形をしたお守りと絵馬には「修理固成(しゅりこせい)」と書かれており、これは、卵がかえって新たな命が生まれるように、形のないところから願い事が成就する、という意味があるそうです。鶏は夜鳴かないことから「夜泣き」にもご利益があるといわれています。他にも鶏に関連する企業の方々が供養や商売繁盛祈願で訪れるなど、鶏にまつわるさまざまなご利益を授かることができるといわれています。

「神様に頼るのではなく、あくまで自分で頑張ることが大切」と香椎宮神職の木下さんは言います。“祈り”ではなく自分の頑張りを“誓い”に、訪れてみてはいかがしょうか。

鳥居の前には雄(左)と雌(右)の狛鶏が。参拝者の中にはご利益がありますようにとなでる人もいるのだとか

香椎宮神職の
木下英大(きのしたひでお)さん

一昨年の酉年に合わせて作られた絵馬とお守り。手前にちょこんとあるのは鶏の形をしたおみくじです

問い合わせ:香椎宮
☎092-681-1001
ファクス092-681-1011