「炭坑節」発祥の地である田川市。毎年11月には石炭記念公園で「炭坑節まつり」が開催され、ステージイベントや炭坑節総踊り、キャンドルナイトなどが行われる。また、「炭坑節」の一節に出てくる「二本煙突と月」が、今年3月に「日本百名月」に認定された。二本煙突は高さが約45メートルあり、現存する明治期の煙突としては国内最大級の規模を誇る。国登録有形文化財に登録されている他、経済産業省認定近代化産業遺産に認定されている
変わらない人情と情熱に満ちた温かいまち
かつて「炭都」として石炭産業で栄え、日本の近代化を支えてきた田川市。
古くから培われてきた独自の文化が、歴史的名所として市内に点在する一方、新たな見どころも多く誕生しています。
今までとこれからが交じり合う田川市の魅力をご紹介します。
春には約300本のソメイヨシノが咲き誇ることで知られる丸山公園。今年4月には、ウォールアートアーティスト「よかPaint」による桜の壁画がお披露目された。中央には一本桜、その左右には今にも動きだしそうな愛らしいメジロが描かれている
平成26年に140年の歴史に幕を下ろし廃校となった旧猪位金(いいかね)小学校をリノベーションした複合施設。「なんでもできる世界をつくる」をコンセプトに、レコーディングスタジオやホステル※、シェアライブラリー※など、利用者の目的に合わせたさまざまな使い方が楽しめる
※ホステル…低価格で泊まれる宿泊施設
※シェアライブラリー…自分の本棚を他人と共有する図書館
毎年5月上旬から9月下旬ごろまで本堂横の庭で見ることができる、幅約2.5メートル、長さ約40メートルの風鈴のトンネル。願い事を短冊に記した願掛け風鈴は、年々数が増え続けており、今年は約6500個の風鈴が涼やかな音色で参拝者を楽しませた
令和2年1月に駅舎の全面リニューアルを行った田川伊田駅。黒を基調とした駅舎からは、「黒いダイヤ」といわれた石炭の積み出し駅としてにぎわった歴史を連想することができる。リニューアルに合わせ、利便性強化のために駅前広場や周辺道路の整備も行われた
平成筑豊鉄道のホームに設置されている「しあわせの蒼(あお)い鳥」(上)は、石炭記念公園の二本煙突築造111年を記念し作られた「百年(とわ)の鐘(かね)」(下)と合わせて、令和元年11月1日に恋愛成就のモニュメントとして同時公開された
Copyright © 2020 Fukuoka Prefecture. All rights reserved.