メニューを飛ばして本文へ

グラフふくおか秋号ロゴ

2020 秋号 AUTUMN 通巻600号 令和2年9月18日発行(季刊)
発行 / 福岡県 県民情報広報課

 
 
 

おいしい誇りを食卓に Fukuoka Pride Food 福食

File.04

とよみつひめ

福岡県はイチジクの栽培面積が全国第3位。
県内でしか栽培されていない「とよみつひめ」は特に糖度が高く、5月から11月にかけて出荷される福岡自慢のイチジクです。

蜜のように甘く、トロリと滑らか

 そのまま食べるだけでなく、さまざまなスイーツや加工品にも使われている福岡県産のイチジク「とよみつひめ」。従来の品種に比べ糖度が2度ほど高く、肉厚な果肉、滑らかな食感が特長です。平成18年、県農林業総合試験場豊前分場が長年の交配を経て開発した品種で、栽培できるのは県内の契約生産者・生産団体だけというご当地フルーツです。

 「よりおいしい実を付けるためには土作りが大事。自家配合の堆肥にスモークチップを混ぜることで、土壌に適度なすき間ができ、水はけや通気性が良い土になるんです」と話すのはJA筑前あさくらとよみつひめ部会の部会長である内田為信(うちだ ためのぶ)さん。手間暇かけて世話をしてきたとよみつひめはハウス栽培、露地栽培を組み合わせて、5月下旬から11月に収穫します。朝一番で収穫するのは、品温を上げないようにして果実の品質を保つため。選果や配送も低温管理を徹底し、10度前後の冷蔵のまま福岡や京都、東京などの市場へ送られます。

 皮が薄いとよみつひめは、皮ごと丸かじりしたり、凍らせてシャーベットにしたりするのもおすすめの食べ方だそう。スイーツショップやレストランでも「とよみつひめ」を使った商品が好評で、全国にファンが増えています。

イチジクを収穫する内田為信(うちだ ためのぶ)さん イチジクの写真 イチジクを割った果肉の写真
 
堆肥の写真

スモークチップ入りの自家配合の堆肥がおいしさの要

タルトの写真

とよみつひめをぜいたくに使ったタルト。毎年夏から秋に全国の「キルフェボン」で販売され、好評

URLのQRコード とよみつひめなどの農林水産物を特別価格で購入できる「福岡県ウェブ物産展」はこちら▼
https://www.ja-town.com/
shop/c/c2O12/