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2019 春号 SPRING 通巻594号 平成31年3月20日発行(季刊)
発行 / 福岡県 県民情報広報課

 
 
 

トップアスリートの流儀「スポーツ立県福岡」を目指して

東京オリンピックで、
福岡とフェンシングを輝かせたい!

福岡県の「タレント発掘事業」で才能を見いだされ
日本代表へと成長した2人の剣士(フェンサー)。
東京オリンピックの舞台を目指す笑顔のチャレンジが始まります。 

 

女子サーブル日本ランキング1位(2019年1月28日現在)

高嶋理紗(たかしま りさ)選手

女子サーブル日本ランキング6位(2019年1月28日現在)

向江彩伽(むかえ あやか)選手

 
 

高嶋理紗
Risa Takashima

1999年、大牟田市生まれ。法政大学2年生。2011年全日本中学生フェンシング選手権・個人女子サーブル優勝。13年アジア・カデ選手権優勝。17年ユニバーシアード台北大会の団体女子サーブル優勝メンバー。

高嶋理紗(たかしま りさ)選手(左)と向江彩伽(むかえ あやか)選手(右)の写真

向江彩伽
Ayaka Mukae

1998年、筑紫野市生まれ。中央大学2年生。2012年全日本中学生フェンシング選手権・個人女子サーブル優勝。13年アジア・カデ選手権準優勝。2017年ユニバーシアード台北大会の団体女子サーブル優勝メンバー。

 
2018年12月、全日本フェンシング選手権大会で戦う向江選手の様子

2018年12月、全日本フェンシング選手権大会で戦う向江選手

2018年5月、ワールドカップ ロシアグランプリ大会で戦う高嶋選手(写真右)の様子

2018年5月、ワールドカップ ロシアグランプリ大会で戦う高嶋選手(写真右)

 福岡県では、子どもたちの才能や適性を生かして世界基準のスポーツ選手を育成する「タレント発掘事業」を、2004年から全国に先駆けて実施しています。

 この事業をきっかけに、フェンシングの日本代表へと成長し、2020年の東京オリンピック出場を目指す高嶋理紗選手と向江彩伽選手にお話を聞きました。

見いだされた才能

─ 「タレント発掘事業」ではどんなことをされたんですか?

向江:小学4年生の時に選考会に応募して、約30人の受講生に選ばれたんです。毎週土曜にアクシオン福岡などの会場に集まって、いろいろなスポーツを体験しました。レスリング、バドミントン、サッカー、ラグビー…。

高嶋:スケートにフェンシング…。

向江:初めてのスポーツが多かったのですが、みんなすぐに上手くなっていきました。

高嶋:楽しくやっていましたが、誰にも負けたくない気持ちもあって、受講生たちと競い合いながら仲良くなっていく感じでした。自分の適性を探る時期だったと思います。

─ フェンシングも初めてですよね。

向江:はい。プログラムの一つで、日本代表の選手がメダルを取った映像を見た時に、「あ、いいな」って思ったんです。オリンピックを目指したい、というのがぼんやり見えてきました。それまではダンスをしていましたが、オリンピックにダンスは無いですよね(笑)。そんな時、「フェンシングはどうですか」と声を掛けていただきました。体力テストでは反復横跳びや立ち幅跳びが得意で、それがフェンシングに向いていると言われたんです。

高嶋:私は小学生の時に男子に混じってソフトボールをしていました。「タレント発掘事業」でオリンピックを目指すようになりましたが、その頃、ソフトボールがオリンピック種目から外れてしまって。フェンシングを体験して面白いと感じたことと、日本代表チームのコーチが見にきてくれた時に「フェンシングに向いている」と言っていただいたことで「やってみよう!」と思ったんです。

向江:フェンシング体験の時、同じ施設にたまたま日本代表チームが合宿に来ていたんです。私たちのプログラムをコーチが見てくれて、その時に「東京にJOCエリートアカデミーというのがあるから来ないか」と誘われて。二人で一緒に東京でトライアウトを受けて、中学から東京でフェンシングに専念することが決まったんです。

─ フェンシングの魅力を教えてください。

向江:始めた頃は剣で突いたり、切ったりする動きが新鮮でした。競技を知るにつれ、駆け引きがすごく面白いと気付きました。フェンシングには、「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目があって、私たちの「サーブル」は一番スピード感があり、どんどん展開するんです。一直線で相手と向き合って横に逃げることができない中で、一瞬で次の技を考えて決めていく瞬時の駆け引きが魅力です。

高嶋:私も駆け引きが一番楽しいです。どこを切りに来るのが得意とか、相手のプレースタイルを知って戦術を組み立てる面白さがあります。

日本代表と福岡県代表

─ 日本代表として戦う気持ちはいかがですか?

向江:去年までのジュニアのカテゴリでは、自分が大きいものを背負っている実感はありませんでした。でも、オリンピックと同じシニア代表になったからには、代表としての自覚が必要だと思うようになりました。

高嶋:団体戦になるとみんなで国旗を背負うんです。ポールに日の丸が上がるのを見てすごく感動しました。台北で開催された2017年ユニバーシアード大会で、私たちが出場した団体女子サーブルは初めて世界一になったんですよ。

向江:快挙だ!と言われて(笑)。東京オリンピックでもメダル獲得が大きな目標です。

─ 地元もみんなで応援します。

向江:フェンシングを目にする機会は少ないですが、知れば知るほど面白いスポーツです。東京オリンピックに出場できるよう努力して、少しでも良い結果を残して福岡県民の誇りと思っていただけるよう頑張りたいです。

高嶋:福岡県では、「タレント発掘事業」のようにスポーツの活性化が行われているので、一人でも多くの人にスポーツに関わってもらいたいです。私たちが福岡県の代表として世界で活躍して、いい報告ができればいいなと思います。

 

福岡県の取り組み
福岡県スポーツ推進計画を改定しました

 

 県では、福岡県のスポーツをより元気に、スポーツの力で福岡県をより元気にする「スポーツ立県福岡」の実現を目指し、7つの目標を掲げた福岡県スポーツ推進計画(後期計画)を2018年12月に策定しました。

 国際大会などで活躍し、県民の皆さんに夢や感動を与えるアスリートの輩出は、目標の一つです。これからも、タレント発掘事業をはじめ、さまざまな取り組みを進め、世界で活躍するアスリートを育成していきます。


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計画はこちらからご覧いただけます

http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/sportskeikaku2019-2023.html


問い合わせ スポーツ振興課
電話092-643-3407 ファクス092-643-3408

福岡県スポーツ推進計画の表紙画像