政所坊庭園(まんどころぼうていえん)
- [開園時間]
- 9時頃~17時頃
- [休園]
- 無休 ※行事法要の際は拝観できない場合あり
- [入園料]
- 無料
- [住所]
-
添田町英彦山1346
電話 0947-82-5964/
ファクス 0947-82-2869(添田町役場)
かつては、長崎街道の宿場町として栄えた飯塚市で、明治に入り筑豊の炭鉱王としてその名をはせた伊藤傳右エ門。面積約7570平方メートルの広大な敷地に、歩きながらさまざまな景色が楽しめる池泉回遊式の庭園を伴う本邸を造営しました。美しい芝庭が広がる園内には、四阿(あずまや)もあり、個人の邸宅とは思えないほどの豪華さです。
本座敷からは、京風にすっきりと剪定(せんてい)された松をポイントに、石灯籠(いしどうろう)、太鼓橋など変化に富んだ景色が見事で、美しい芝生と一体となった庭園美を楽しむことができます。「主屋から眺める庭の景色はもちろんですが、庭から眺める庭園と建物のバランスの良さも名勝に指定される要素の一つとなっています」と庭園の見どころを語る毛利さん。
傳右エ門が、この贅を尽くした庭園を造るきっかけとなったのは、歌人・白蓮として知られる柳原燁子(やなぎわらあきこ)との結婚です。
嫁入りした白蓮のため建物も増改築、二階にある白蓮の居室は、庭が一番美しく見えるようにと特別に造られたといわれています。
京都から職人を呼び寄せ作らせたという居室には、襖(ふすま)や天袋(てんぶくろ)など、女性らしく優しい誂(あつら)えが随所に施され、傳右エ門の白蓮への思いが伝わってくるよう。
庭園だけでなく、見応えのある建物にも注目です。
「現代ではこれほどの邸宅の建築は難しいでしょうね」と、飯塚市教育委員会の毛利哲久(もうりてつひさ)さん
白蓮の居室(2階)からは庭全体が一望できる
美しい蝶が描かれた天袋
平らなのに中央が下がって見える特殊な矢羽天井
松の根元には何も植えずにすっきりとすることで広々と開放的に見える
旧亀石坊庭園(きゅうかめいしぼうていえん)
霊峰英彦山に残る名園
修験道(しゅげんどう)坊舎の庭園。洗練された石組と配石が特徴的な室町時代を代表する庭園の一つ。画僧雪舟の作庭と伝わる。
藤江氏魚楽園(ふじえしぎょらくえん)
画僧雪舟が描いた理想郷
園名には平和への願いが込められている。仏教の宇宙観に基づき、庭石の一つ一つが仏を表している。
※庭園内には立ち入りできません
水郷柳河(すいきょうやながわ)
北原白秋ゆかりの水景
詩人・北原白秋の詩情を育み、作品の源泉となった水郷柳河の優れた風致景観が国の名勝に指定された。
戸島氏庭園(としましていえん)
掘割の水を生かした庭
柳川城堀の水を引き入れた池泉観賞式庭園。柳川藩士の隠宅として建てられた数寄屋(すきや)風の建物とともに雅(みやび)な空間をつくる。
立花氏庭園(たちばなしていえん)
旧柳川藩主の歴史遺産
仙台の松島を模したといわれる「松濤園(しょうとうえん)」をはじめ、洋風の西洋館前庭など敷地内には趣が異なる庭園が広がる。
政所坊庭園(まんどころぼうていえん)
守田蓑洲旧居(もりたさしゅうきゅうきょ)
旧竹内家住宅(きゅうたけうちけじゅうたく)
友泉亭公園(ゆうせんていこうえん)
福岡藩6代藩主、黒田継高(つぐたか)の別邸屋敷内の池泉回遊式庭園。礎石や灯篭、シイ、マキなどの古木、大木が残る。回廊を持つ17.5畳の大広間から庭園を眺めると静寂な空間の広がりを感じることができる。
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