■ 河原谷(ごうらだに)の大つらら
例年寒気が強まる1月から2月にかけ、三郡山(さんぐんさん)の河原谷渓谷に現れる見事な大つらら。雪解け水などが岩肌をつたいながら氷結し、寒さが続くと、つららの高さが20メートルになることも
宇美八幡宮や大野城跡に加え、古墳や遺跡などが数多く残る宇美町。中国の歴史書「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」にも町名の由来と考えられる「不彌(ふみ)」の記述があり、「古事記」や「日本書紀」にもその名を残すなど、歴史的にも由緒ある町です。
近年は福岡市のベッドタウンとして発展を遂げ、自然に囲まれた豊かな暮らしの中で安心して子育てができる環境づくりが進められています。平成32年に迎える町制100周年に向け、ますます輝きを増しています。
■ 宇美八幡宮(うみはちまんぐう)
神功皇后(じんぐうこうごう)が應神(おうじん)天皇を出産されたといわれる地で、安産・育児の神として信仰され、多くの人が安産祈願やお礼参りに参拝する。境内の樹齢2000年以上とされるご神木「湯蓋(ゆふた)の森」「衣掛(きぬかけ)の森」は国の天然記念物に指定されている
宇美町の木であるクスノキと、町花のシャクナゲをモチーフに誕生
■ 大野城跡(おおのじょうあと)(百間石垣(ひゃっけんいしがき))
665年に築造したとされる日本最古の古代山城(こだいやまじろ)。大野城市・太宰府市にもまたがるが、城内の約80パーセントが宇美町に所在。全長約180メートルの「百間石垣」も残る
■ 大野城跡(尾花地区からの展望)
国指定特別史跡である大野城跡の南の山頂部に位置し、米や武器を貯蔵する倉庫が建っていた場所。近くの土塁の上からの見晴らしが良く、美しい夜景も望める
■ 一本松公園(昭和の森)
「福岡県森林浴100選」に選ばれている自然を満喫できるスポット。四季折々の風景が美しく、夏場にキャンプを楽しめるバンガローもある
■ 四王寺毘沙門詣(しおうじびしゃもんまい)り(四王寺山)
1月3日(早朝から正午まで)、毘沙門堂でお金を借りて帰り、翌年倍にしてお返しすることで1年間お金に不自由しないとされる。町指定無形民俗文化財
■ 光正寺古墳(こうしょうじこふん)
糟屋郡内で最大の前方後円墳。県内の前期古墳の中でも最古期の古墳とされ、当時、糟屋地域を支配していた王の墓と考えられている。国指定史跡
■ 地域交流センターうみ・みらい館
開放的な図書館や多目的ホールがあり、生涯学習を推進する宇美町の活動拠点となる施設。クリスマスの時期には建物外観にイルミネーションが灯される
■ 宇美町立歴史民俗資料館
考古展示室、民俗展示室、町民ギャラリーに分かれ、宇美町の歴史や文化を紹介。入館無料
■ 独鈷杵(とっこしょ)
四王寺山(しおうじやま)から出土した密教の儀式に使われる法具。青銅製で平安時代後期ごろのものとされ、九州では最古級
■ 宇美神楽(うみかぐら)
宇美八幡宮の神楽殿(かぐらでん)において、春の「子安大祭」、秋の「放生会」の年2回奉納される。県指定無形民俗文化財
■ 芋焼酎 宇美さん燦(さん)
宇美町の太陽の恵みを燦々(さんさん)と浴びて育てられたサツマイモを使用した本格芋焼酎
■ 出初式(でぞめしき)
1月開催の宇美町消防団の出初式では、消防太鼓、纏(まとい)振り、火消し節、梯子(はしご)乗りなど力強く勇壮な伝統技術が披露される
■ 子安(こやす)の石(宇美八幡宮)
安産祈願の際に「お産の鎮(しず)め」として納められている石を借り、出産後に新生児の名前を記した別の石と一緒に初宮参りでお返しするという習わしがある
宇美町では、近年のさまざまな地域課題を解決していくため、小学校区を単位とした新たな地域コミュニティ組織「小学校区コミュニティ運営協議会」を設置しています。町民と行政が「共にまちづくりを担う主役である」という意識を持って共働して取り組み、地域住民の創意工夫を生かした特色ある地域づくりが行われています。
「宇美東小学校区コミュニティ運営協議会」での発足会
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