京築(けいちく)地域唯一のFM局として、平成12年に開局した地域密着型のラジオ局。代表の福田(ふくだ)みどりさんと2人のラジオパーソナリティを中心に、少人数で運営しています。地域の暮らしに欠かせない生活・防災情報や子育て情報をはじめ、地元の演歌歌手がパーソナリティを務める番組のほか、元高校教諭による日本文化、古典を学ぶ番組など幅広い内容で展開。リスナーも1カ月に約120人が登場します。
今年8月からは、新たに神楽講(かぐらこう)に特化した番組がスタートし、京築神楽の魅力を発信しています。
「多くの皆さんの力で成り立つ放送局ですから、商店街などの地元の方に出演していただいて、もっともっと活用してもらいたいです」と福田さん。感謝の気持ちを電波に乗せて、元気に地域を盛り上げています。
代表の福田みどりさん(写真右)とパーソナリティの石川美和(いしかわ みわ)さん
新たに始まった神楽講の番組に出演する皆さん
地元のタクシー会社が掲示を協力するステッカーや東九州道沿線のFM局6社で作ったパンフレットでPR
「恵まれた自然環境や歴史文化を活用して、持続可能で活力のある故郷を実現したい」という目的で、平成20年に発足した「上城井ふれあい協議会」。自治会やボランティア団体など、65人のメンバーがいます。
「活動するにあたっては、地域に何が必要か住民500世帯にアンケート調査を実施しました。その意見を反映して、上城井米の栽培とブランド化、神楽や流鏑馬といった伝統行事の伝承と復活などさまざまな取り組みを行ってきました」と話す、事務局長の白川義雄(しらかわ よしお)さん。2年前からは地域おこし協力隊の船木陽子(ふなき ようこ)さんが活動を始め、そば打ち教室の開催や青年部とキクイモの栽培などを行っています。
来年3月には明治時代の建物を利用して、古民家レストランをオープン予定。多世代がつながって活動の輪を広げています。
写真右から事務局長の白川義雄さん、会長の山内守(やまうち まもる)さん、船木陽子さん
平成21年11月に復活した流鏑馬祭りは来年で5回目を迎える
地元の子どもたちが参加したそば打ち教室の様子
地域経済団体の青年部門として平成24年4月に設立された「築上町商工会青年部」。45歳までの経営者や後継者を中心に、男女33人のメンバーが、町内で行われるイベントなどで大活躍しています。
「青年部の目的は、経営能力や人間力を身に付け、地域で活躍する担い手を育むこと。例えば、ビアガーデンやイルミネーションの設置といった自主イベントの企画、青年経営者主張発表大会への参加など、アイデアを出し合っていろいろなことにチャレンジできるのが醍醐味です」と熱く語るのは、部長の原田秀行(はらだ ひでゆき)さん。「そこには必ず学びがある。人脈も広がるし、自分の仕事にも生かせる」とメンバーの声にも力がこもります。消防団をはじめ、地域のサポートも積極的に行うなど、まちづくりに幅広く貢献しています。
部長の原田秀行さん(前列右)、友住優介(ともずみ ゆうすけ)さん(前列中央)、商工会担当職員の野田太一郎(のだ たいちろう)さん(前列左)ら、青年部の皆さん
主催する「わいわいビアガーデン」は、約500人の来場者でにぎわう夏の風物詩
浜宮大橋などに毎冬設置するイルミネーションは大好評
旧町でそれぞれ活動していた椎田町文化財研究協議会と築城町ふるさと文化研究会が合併し、平成25年に発足した「築上町郷土誌会」。現地研修や会誌発行などに加え、今年新たに筑前琵琶(びわ)演奏会「城井(きい)落城物語」を開催しました。
「官兵衛ブームが下火になりつつある今、かつて400年この地を治めた宇都宮氏の歴史を伝える企画をしようということになりました。宇都宮氏への興味・関心が、皆さんの心の中でずっと続いてほしいというのが郷土誌会の思いです」と話す、会長の白川正(しらかわ ただし)さん。当日は町内外から約300人が来場し大成功を収めました。
また、「京築めぐり」のボランティアガイドなど観光振興にも取り組む皆さん。「子どもたちに故郷の歴史を誇りに思ってもらいたい」と、若い世代へ語り継ぐことにも意欲を燃やしています。
現在の会員数は67人。会長の白川正さん(写真前列左から3番目)と会員の新川久三(あらかわ ひさみ)町長(写真前列左から2番目)ほか役員の皆さん
文化財保護のボランティア活動の一環で行った「本庄の雪穴」の清掃
今年7月に催された筑前琵琶演奏会「城井落城物語」の様子
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