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- グラフふくおか（2016 秋号）
■ 本庄（ほんじょう）の大楠（おおくす）（国指定天然記念物）
樹齢1900年(推定)の長寿を誇る、全国4位の巨木。樹高25.8メートル、幹周囲20.6メートルで、明治時代の火事により大半が焼失するも奇跡的に現在の姿にまで成長。秋にはライトアップされた大楠の下でクラシックコンサートが開かれるなど、築上町のシンボル的存在
自然と町と人が
奏でるハーモニー
福岡県の東部に位置する築上町は、平成18年1月に、椎田町と築城町が合併して誕生しました。大分県に接する南部の山林を源にした河川が北部の平野を潤し、周防灘（すおうなだ）へと注ぐこの地域一帯は、いにしえから「豊（とよ）の国」といわれ、海の幸、山の恵みなどが豊富です。
受け継がれてきた歴史や文化を次世代に残しつつ、町に新たな魅力を生み出そうと試行錯誤する人の営みに、今日も「本庄の大楠」が寄り添い、優しく見守ります。
■ 旧藏内邸（きゅうくらうちてい）
明治時代から3代にわたって栄えた炭鉱主の住宅と庭園で、国の名勝に指定されている。一般公開もされており、各所に繊細な細工が施された邸宅と、多彩な視点場を持つ大きな池庭は必見
築上町生まれの自然を愛する少年。喜怒哀楽の表情を「築上」で表現
■ 築上町農業公園（しいだアグリパーク）
コンビネーション遊具を備えた芝生公園やスケートボードリンク、フットサルコートなど、体を動かして楽しめる憩いスポット。貸し農園も利用できる
■ 白い彼岸花（不老山正光寺（ふろうさんしょうこうじ））
彼岸花といえば赤色が定番だが、9月下旬、伝法寺の不老山正光寺では約1万本もの白い彼岸花の群生が一斉に開花。「白い彼岸花祭り」が開催される
■ 綱敷天満宮（つなしきてんまんぐう）
菅原道真公が左遷され大宰府に向かう途中、船が難破して高塚の浜に漂着し、地元の人たちが船の綱を円座に敷いて迎えたという故事にちなんで創建された
■ 築城基地航空祭
大迫力の航空ショーに加え、さまざまなステージイベントも行われる航空祭。毎年秋に開催され、全国から多くの来場者が訪れる
■ 船迫窯跡公園（ふなさこかまあとこうえん）
奈良時代、豊前国分寺の屋根瓦を製作した工房建物（復元）のほか、須恵器（すえき）や瓦を焼いた窯跡が残る。散策や陶芸体験もできる。国指定史跡
■ 城井ノ上城址（きいのこじょうし）
戦国時代末期の宇都宮氏の山城跡。近くの岩場に息づく「他城（たしろ）のイロハモミジ」の紅葉は見事。11月に「もみじウォーキング」「もみじ祭り」も開催される
■ 潮干狩り
周防灘に面した浜の宮海岸は、遠浅の潮干狩りスポットとして有名。毎春3月から、あさり貝の潮干狩りが解禁となり、たくさんの観光客でにぎわいを見せる
■ 神楽（かぐら）・楽打（がくうち）
歴史ある7つの神楽、3つの楽打が守り継がれ、国・県・町の無形民俗文化財に指定されている。各地域で奉納される伝統芸能が一堂に集う「神楽・民俗芸能祭」を隔年で開催
■ 築上町物産館「メタセの杜（もり）」
秋は紅葉が美しいメタセコイアの木々に囲まれた憩いの広場。地元の農水産品や加工品などを販売する物産館は、町内外の多くの人に親しまれている
■ 豊前海一粒かき
豊前海で育ったミネラル豊富なカキは、プリッと詰まった身がおいしいと評判
■ 隊員食堂カレー
航空自衛隊築城基地で好評だった食堂のカレーをレトルトに。基地売店と築上町物産館「メタセの杜」で販売されている
資源循環型のまちづくり
築上町では、持続可能な資源循環型のまちづくりを目指し、し尿や汚泥の液肥化に取り組んでいます。農地に還元された液肥は、安全でおいしい農産物を生み出し、農業生産のコスト削減にも貢献。また、町内の全小中学校で、液肥を利用した米や野菜を使った自校式の完全米飯給食を実施し、子どもたちの健康で心豊かな成長をサポートしています。
循環授業の稲作体験
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