企業との連携による
女性農業者の活躍推進事業

「農作業に手荒れや日焼けはつきもの」。
そんな“当たり前”をどうにかしたい。

　農業に携わる女性たちにとっての悩みの一つが、一般的なハンドクリームでは解決できない「手荒れ」。とはいえ、手荒れを防ぐために手袋を着けるとやりづらい作業も多く、夏場は蒸れて暑い。そんな時、田中暁子さんら女性農業者がアグレディへの参画を通して出会ったのが松永勝政さんでした。「香りやベタつきがなく、農作物に安心・安全なハンドクリームが欲しい」、「紫外線も防ぎたい」、「毎日使うもの。コストは抑えてほしい」…。そんなプロジェクトメンバーの意見を、松永さんが実現。その使用感は「まさに“塗る”手袋のよう」と、田中さんも感心しきり。「アグレディのおかげで、農業従事者向けという新たな市場を見つけることができました。このクリームで、少しでも農作業が苦にならなければうれしい」と松永さん。

　このハンドクリームをはじめ、アグレディの取り組みで女性農業者の労働環境を改善する商品が次々と開発され、女性農業者が増加し、日本の農業を支え、変えていくことが期待されます。

「清潔に、気持ちよく農業がしたい」。そんな声に応えます。

　「汚れているのが当たり前の作業着をきれいに」「だけど強い洗剤は少し不安…」というプロジェクトメンバーの意見を元に、使いやすく、肌や環境に優しい「洗濯石けん」が完成しました。灰汁（あく）などの落ちにくい汚れや、襟袖汚れなどにピンポイントで使用できる「ハーブの香り液体石けん 襟袖洗い用」は、汚れた箇所に直接塗り込むタイプ。面倒な部分洗いの手間が軽減できます。

スティックタイプの石けんはハーブの爽やかな香りもポイント。農作業で付いた気になる汚れが簡単に落とせます

久留米絣で農作業を楽しく、
美しく、ラクちんに。

　実は昔から農作業と縁がある久留米絣。軽くて丈夫な素材である上に、美しい柄模様は、「お出かけも、農作業もできる洋服がほしい」といった女性農業者のニーズにピッタリでした。坂田織物とプロジェクトメンバーが意見交換を重ね、試作を繰り返した末に、ゴム仕様で着脱しやすく軽い「サロペット」や、ポケット収納を充実させ、機能性を重視した「エプロンバッグ」を開発しました。

久留米絣ならではの柄や風合いなど反響も上々

※インナー・靴はモデル私物