
久留米市・柳坂曽根(やなぎさかそね)の櫨並木。全国街路樹100選にも選ばれている。見ごろは11月中旬〜下旬。かつてはこのように、耳納(みのう)連山を真っ赤に染め上げたという
灯芯草(とうしんそう)(イグサの一種)の芯を取り出し、和紙に巻く。これを蚕の繭で固定して、ろうそくの灯芯となる。和ろうそく作りの工程は、日本人の知恵と工夫にあふれている



ちくご松山櫨復活委員会・代表の矢野真由美さん。「和ろうそく作りを通じて、日本の生活文化、ものづくり文化を伝えたい」
久留米地域は文化、歴史、自然、グルメ、アートと自慢がたくさん。まち旅で久留米の新しい姿を探してください!久留米

久留米地域の多彩な魅力を伝えるプログラムの数々。もてなす地元の皆さんが、その道のプロであることが、プログラムの質を高める
地域のWほとめきW(おもてなし)を楽しむことができるイベント「久留米まち旅博覧会」(通称:まち旅)。久留米地域に暮らす人々が、普段から慣れ親しんでいる自然、伝統工芸、歴史遺産、食文化などの地域資源を生かして、訪れる人を自らもてなす「手作りの旅プラン」です。今年の秋で10回目の開催で、80種類のプログラムを楽しむことができます。
「体験を通じて久留米の魅力が伝わること。これがプログラムの絶対条件です」とまち旅事務局のM砂ミサ子さんは語ります。
その言葉どおり、今回取材した「櫨(はぜ)キャンドル作り」体験をはじめ、久留米絣(かすり)や籃胎(らんたい)漆器など地域の伝統文化をテーマにしたものづくり体験のほか、15の酒蔵がある酒どころ・久留米らしい日本酒を楽しむプログラム、地元新聞記者や住職、名物市民など多彩な顔触れのガイドとの語らいを楽しむ町歩きなど、どのプログラムも久留米地域の魅力を体感できるものばかり。「私たちが誇りに思う久留米を、多くの人に好きになってほしい」。そのためにある、まち旅なのです。
体験型の旅は、訪れた地域をより深く知り、その地域にWはまるWきっかけを与えてくれる旅といえます。