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2015 冬号 WINTER 通巻581号 平成27年12月20日発行(季刊)
発行 / 福岡県 県民情報広報課

 
 
 

ふくおかの、おいしいジビエ

 

福岡グルメの新定番 広がる「ジビエ」

 近年、人気が高まっている「ジビエ」。ジビエとは、フランス語で狩猟で捕獲されたイノシシやシカなど野生の鳥獣の肉のことで、ヨーロッパでは身近な食材として、古くから親しまれています。

 一方、農業の現場では、野生動物による農林作物への被害が問題となっています。県内ではイノシシが年間約2万頭、シカも約6000頭捕獲されており、その利活用が大きな課題となっていました。

 県では、魅力ある地域資源としてジビエに着目し、安全・安心で安定した供給体制の確立に努めるとともに、平成25年2月に「ふくおかジビエ研究会」を設立。料理方法の開発や産地と飲食店のマッチング、毎年2月には、多くの人にジビエの魅力を知っていただくため、「ふくおかジビエフェア」を開催するなど、その普及に取り組んでいます。また、県内各地域でも、加工品の開発や商品化による地域活性化の取り組みが進んでいます。

 自然のうま味豊かで栄養豊富。食材として大きな可能性を秘めたジビエは、福岡グルメの新しい定番として少しずつ広がりつつあります。

栄養満点!
ジビエの特徴

  1. 牛や豚にも負けない、高タンパク質で低脂肪な食材
  2. 脂肪燃焼や疲労回復に効果があるとされるカルニチンやアンセリンが豊富
  3. ビタミン類や鉄分も多く、幅広い世代の方におすすめ
 

シカ肉をスパイスや香草とじっくり煮込んだ「シカ肉のボリート」。シカは、柔らかく淡白な味わいでヘルシー。県内では一般的にシカやイノシシのジビエが流通している

シカ肉のボリートの写真
 

おいしいジビエ料理を一度食べてほしい

 

 「ジビエ料理を食べてみて、『こんなにおいしいとは思わなかった』と言う人が多いですね」と話すのは、福岡市中央区薬院にあるイタリア料理店「トラットリア カリメロ」店長の永渕敏之(ながふち としゆき)さん。パスタやサルシッチャ(ソーセージ)など、イノシシやシカを使ったジビエ料理を提供しています。

 「ジビエはさばき方によって大きく味が変わります」と永渕さん。良い肉は、雑味も少なく風味も豊かですが、血抜きなど適切に処理しないと臭みが出てきてしまうとのこと。そのため、大事にしているのが生産者との関係。月に一度は筑前町にある食肉加工施設へ足を運び、情報を仕入れます。

 「ジビエのおいしさが広がり、需要が増えれば、農業被害を食い止めることにもなり、また加工処理場が増えることで雇用が生まれて、地域の活性化にもつながります」。

 最近では、イベントへの出店や老人介護施設へのケータリングを行い、店舗以外での活動にも力を入れています。

 「店だけで味を普及させていくのには限界があります。もっと多くの人に食べてもらって、そのおいしさが全国に広がっていけば」と、その挑戦は続きます。

永渕敏之さん(左)と玉城一也さん(右)の写真

「今まで食べてみておいしくなかったという人や、昔食べて臭いと感じた人にこそ、食べていただきたいです」と、永渕敏之(ながふち としゆき)さん(写真左)とスタッフの玉城一也(たまき かずや)さん

調理の様子

野菜もほぼ福岡県産を使用。「やはり近くのもののほうが新鮮でおいしいし、自分の目で見て買えるからいいですね」

 
トラットリア カリメロのイノシシのミートソーススパゲティの写真

一番人気のメニューは、イノシシ肉がゴロッと入った「イノシシのミートソーススパゲティ」。雑食動物であるイノシシは、冬にかけて体力をつけるため、秋から冬が美味

栄養満点!ジビエ
 

この冬、ジビエを楽しめるイベントがいっぱい

 

全国ジビエまつり

日本全国のおいしいジビエ料理が一堂に!

日時 2016年2月12日(金曜)、13日(土曜)

場所 天神中央公園(福岡市中央区天神)

※福岡県では初開催の「第2回日本ジビエサミット」と同時開催

第3回ふくおかジビエフェア

県内約40店舗の飲食店でジビエ料理を提供!

日時 2016年2月14日(日曜)から3月13日(日曜)

場所 福岡県内の協力飲食店

http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/gibier-fair-3.html