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グラフふくおか 2013秋号 AUTUMN 通巻572号平成25年9月20日発行(季刊) 発行 福岡県 県民情報広報課

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県議会だより

県議会の動き|県議会の最近の取り組みについて、その一部を紹介します。

広域的地域づくりの調査団を欧州へ派遣

 「道州制を含む真の地方分権型社会の実現と九州の自立に向けた成長戦略の策定・実行に九州各県が一体となって取り組めば、九州と本県のさらなる活性化と発展が期待できる」。このような思いから、県議会は、平成25年7月29日から8月6日まで、松尾統章議長を団長とする「福岡県議会欧州広域的地域づくり調査団」を派遣し、本県における成長戦略づくりの参考となる欧州各国の先進事例を調査しました。
 まず、九州とほぼ同じ人口・面積ながら約二倍のGDPを有し、米国に次ぐ世界第二位の農産物輸出国でもあるオランダ王国では、KLMオランダ航空本社などで、初の九州・ヨーロッパ間直行便「福岡・アムステルダム線」を開設した経営戦略やオランダの観光戦略などを伺い、コンピューター制御の先端的大規模農業施設「アグリポートA7」では、オランダ農業の競争力の源泉や経営の実情を調査しました。

写真:アグリポートA7の視察
アグリポートA7の視察(平成25年7月31日)

 また、スイス連邦では、現在世界最大の加速器(LHC)を有する欧州合同原子核研究機構(CERN)やジュネーブ州議会を訪問し、わが国において、国際リニアコライダー(ILC)誘致や国際研究都市づくりを進める上で解決すべき課題を確認しました。
 最後に、地方分権による活性化のため約30年前に道州制を導入したフランス共和国では、南東部のローヌ・アルプ州を訪問し、州都リヨンと歴史的建造物など地域資源を生かしたまちづくりに取り組むヴァランスなどの地方都市で、道州制下の地方行政の現状を調査しました。 

写真:CERNの視察
CERNの視察(平成25年8月1日)

海外福岡県人会子弟表敬訪問

写真:海外福岡県人会子弟の皆さんと 海外福岡県人会子弟の皆さんと 平成25年7月10日、ブラジル、ペルー、メキシコ、コロンビア、ボリビア、アルゼンチン、米国の7カ国の子どもたち(引率者含め33人)が議長室を訪れ、松尾統章議長、長裕海副議長と懇談しました。
 海外福岡県人会は、福岡県と県民が移住された国とをつなぐ草の根交流の窓口として重要な役割を担っていますが、移住から長い年月が経過し、福岡をよく知らない世代も増えています。そこで、将来の県人会活動の核となる後継者育成のため、「海外福岡県人会子弟招へい事業」が実施されており、この事業によって今回の来福が実現しました。
 松尾議長は、「今回の滞在は、福岡県を理解していただく良い機会になると思います。福岡県と皆さんの国との結びつきを、より強める契機となることを期待します」とあいさつし、和やかな雰囲気の中、今秋に福岡で開催される海外福岡県人会世界大会や日本との文化の違いなどの話題で、楽しい懇談となりました。