新宮町で「地域おこし協力隊」として活動する瓜生資さん。
東京から移住して半年、荒廃農地の活用や担い手の確保に向けて日々奮闘しています。
そんな瓜生さんに福岡での新生活について伺いました。
「東京でネット通販に関わる仕事をしていた頃、福岡県出身の人と話すうちにどんどん福岡が好きになっていって」。以来、移住する機会を探っていたという瓜生さんは東京にある専門窓口「ふくおかよかとこ移住相談センター」で情報を収集。数多くの資料を見ながら夫婦で検討を重ね、「福岡都市圏にありながら自然に恵まれた新宮町に住みたい」と思うようになったそう。そんな時、町の農業をテーマにした「地域おこし協力隊」の募集を見つけて即応募。それまで農業の経験はありませんでしたが、面接で都市圏からのアクセスの良さを生かしたビジネスの可能性や通販のアイデア、何より町への思いをアピールして無事採用。「移住して半年ほどたちますが、地域の皆さんが温かくて」と瓜生さん。家族みんなで町に溶け込み、毎日が楽しいと笑顔が絶えません。「知り合った農家の人に家族を紹介したりもします。海も山も島もあって、子どもにとってもこんな素敵な場所はないですよ」。
新宮町はもともとかんきつ類やイチゴの栽培が盛んな土地。立花山の麓にはミカン畑が広がり、ダイダイ、デコポン、はるかなどのかんきつ類の他、イチジクやスモモなどが作られています。「新宮町のミカンはとってもおいしいんです。福岡市のすぐ隣でこんなにおいしいミカンを作っていることをみんなに知ってほしい」と瓜生さん。「今は農家を回って収穫作業などを手伝いながら、農業のノウハウを学んでいます。協力隊の3年の任期後も農業に携わりながらずっと新宮町で暮らしたいと思っています」。
目指すのは兼業農家。小規模でも休耕地を活用し、誰もが気軽に農業を始めてくれるよう、その新しいモデルになりたいそう。前職で培った通販の経験を生かし、新宮町のおいしい物が多くの人に届けられるようなウェブサイトを作るのも目標の一つとか。「子どもは新宮町が故郷になります。進学や就職などで外へ出ても、この町にまた帰ってきてほしいですね」。瓜生さんご家族の未来には、町の人と共に農業に携わりながら暮らす「新宮スタイル」が描かれていました。
瓜生資(うりゅう たすく)さん
新宮町 地域おこし協力隊
農業をテーマに「地域おこし協力隊」として3年間活動した後は、自立して定住を考えているという瓜生さんご一家
休日は家族と一緒に山や海へ。町の自然を満喫中
地元の農家とミカン畑で作業
新宮町の若手農家が作る新種の「はるか」
町役場では頼れる上司に相談
福岡市の東に隣接する人口約3万3千人の町。都市圏へのアクセスが良い一方で、立花山や玄界灘、沖合には相島など自然が豊か。平成26年から5年間の人口増加率が県内一、全国でも4位に
移住に関するセミナー・相談会などのイベント情報や移住支援制度一覧の他、「ふくおかファンクラブアンバサダー」のゴリけんさん、パラシュート部隊の斉藤優さん、矢野ぺぺさんをはじめとした移住体験インタビューなどを掲載しています
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