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2020 夏号 SUMMER 通巻599号 令和2年6月19日発行(季刊)
発行 / 福岡県 県民情報広報課

 
 
 

県議会だより KENGIKAI TOPICS

 

県議会の動き

県議会の最近の取り組みについて、
その一部を紹介します。

 

予算特別委員会

 

 本年2月定例会において、予算特別委員会が設置され、令和2年度福岡県一般会計予算など20件の当初予算議案の審査を行いました。

【審査の概要】

 審査に当たっては、二元代表制の趣旨を踏まえ、本県の緊要な課題について、多岐にわたって活発な議論が交わされました。審査の過程において議論された主なものは次のとおりです。

  • 知事と議会の信頼関係について
  • 日田彦山線の復旧復興について(沿線の地域振興についてなど)
  • 新型コロナウイルス感染症の影響と対策について(相談窓口の開設、金融機関への融資返済条件の緩和要請、信用保証協会の保証料をゼロとする措置についてなど)
  • 有明海沿岸道路を契機とした地域振興策について
  • スポーツの振興に対する基金と国際交流について(新たなスポーツ推進基金の創設についてなど)
  • 保健福祉問題について(引きこもり対策、薬物乱用対策についてなど)
  • プラスチックごみ問題について(使い捨てプラスチック削減に向けた多様な主体の取り組みと連携強化についてなど)
  • 教育問題について(いじめや不登校を生まない学校となるための取り組みについてなど)

 この他、森林環境譲与税、SDGsの推進、売れ残りペット対策並びに保健環境事務所の犬猫収容所の環境改善、テレワークの推進、農産物認証制度、農福連携マルシェ、漁業法改正に伴う新たな資源管理システム、赤谷川水系の復旧状況、田川地域の道路・河川の整備推進、プレミアム付き商品券、高卒者の就労支援、県立図書館の活用と役割など多岐にわたって質疑、要望がなされました。

 議案審査終了後、付託を受けた20件の議案について採決を行い、いずれの議案も原案のとおり可決しました。

予算特別委員会の様子
 

牛乳消費促進に係る県議会への要請

 

 3月19日、公益社団法人福岡県畜産協会(会長:藏内勇夫議員)の皆さんが、牛乳の消費促進に係る要請のため、栗原渉議長、農林水産委員会の浦伊三夫委員長及び原口剣生委員を訪問されました。

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、県内のほとんどの小中学校が臨時休校となり、これに伴い学校給食も中止となりました。

 藏内会長は、県内の乳業メーカーや生産者団体の意向を踏まえ、「牛乳の消費促進についてご理解いただき、影響の緩和にご尽力いただきたい」と述べ、要請書を手渡しました。

 栗原議長は、「執行部と連携し、協力していきたい」と述べ、購入した牛乳パックを全議員に配布し、牛乳の消費促進をアピールしました。

要請書を手渡す様子
 

JR日田彦山線復旧問題の解決に向けて

 

 平成29年7月の九州北部豪雨によりJR日田彦山線の添田駅と夜明駅の区間が不通となり既に3年近い時が過ぎようとしています。早急な復旧を求める住民の声を背景に、県議会開催の都度、各会派が知事の姿勢をただし、JR九州や関係自治体との協議を求めていましたが、復旧方法について関係者間の合意が得られていませんでした。そこで議会が調整に取り組み、ようやく解決の方向性が見えてきました。

【東峰村現地視察、JR九州との意見交換等】

 3月8日、超党派の県議で結成された九州の自立を考える会(会長:藏内勇夫議員)に所属する栗原渉議長を含む24人の議員が、東峰村の不通区間を視察し、住民の皆さんと意見交換を行いました。

 住民の皆さんからは、沿線の自然と景観ならびに鉄道への強い愛着が伝えられました。また、JR九州のBRT(バス高速輸送システム)案では、専用道路区間が全体の4分の1程度であり、定時性や安全性が十分確保できないことを確認しました。

 以上を踏まえ、3月12日にJR九州の担当者を招き、同社の考えを伺いました。議員からはもっと多様な案を検討して最良の方法とすることやこの地域の交流人口拡大に対する同社の協力が要請されました。

【沿線自治体とのWEB会議】

 5月18日、九州の自立を考える会の呼びかけにより、日田彦山線沿線地域の振興策を議題として、関係する添田町、東峰村及び日田市との意見交換WEB会議が開かれました。今後、沿線地域の観光振興や地域振興を一体的に進めることや会議の継続が合意されました。

東峰村の不通区間を視察の様子

沿線自治体とのWEB会議の様子1

沿線自治体とのWEB会議の様子2
沿線自治体とのWEB会議の様子3
 
 

新型コロナウイルス感染症対応に係る県議会への緊急要請

 

 4月2日、公益社団法人福岡県医師会の松田峻一良会長並びに同会監事(秋田章二議員)が、新型コロナウイルス感染症対応に係る要請のため、栗原渉議長、原中誠志副議長及び各会派の代表者を訪問されました。国内において新型コロナウイルス感染症が拡大しており、本県においても、3月31日以降急増し、毎日複数人の感染者が確認されるようになりました。

 松田会長は、「福岡でも危機的状況ではなく、危機状況と捉えていただきたい。医療機器の整備をはじめ、緊密な情報共有による福岡県全体の医療提供体制の構築、全庁挙げての新型コロナウイルス感染症対策のための十分な職員数の確保などをお願いします」と述べ、要望書を手渡しました。

 栗原議長は、「議会一致団結して頑張ってまいります。地域の情報収集も併せて取り組んでいきたいと思います」と述べました。

要望書を手渡す様子